劇場公開日 2004年4月29日

スクール・オブ・ロック : 特集

2004年4月22日更新

ロックのみならずポップ・ミュージック全般にまつわるトリビア満載の「スクール・オブ・ロック」。ここでは、そんなトリビアをいくつか紹介してみよう。なお、この企画はネタバレを含む場合があるのでご注意を!(文:赤尾美香)

ロックのトリビア

寝ても覚めてもひたすらロック!
寝ても覚めてもひたすらロック!

◆デューイの部屋

友人ネッドとそのガールフレンド=パティと同居中のデューイ。そんな彼の部屋にはミュージシャン関連アイテムが多数。ベッドの頭付近に目立つブラック・サバスのバナー(日本で言うところのペナントですな)をはじめ、ザ・フー、セックス・ピストルズ、ラモーンズ、ザ・クラッシュらのポスターに加え、メガデス、AC/DC、ラット、ビースティ・ボーイズ、スティービィ・レイ・ボーン、ナイン・インチ・ネイルズ、レディオヘッド、ケミカル・ブラザーズ、NOFX、フガジ、セイヴ・フェリス、アリス・イン・チェインズ、カンニバル・コープス……とジャンル問わず色とりどりのステッカーがベタベタ。

◆デューイの車

当然、愛車にもステッカーはベタベタ。オジー・オズボーン、ビートルズ、アイアン・メイデン、ミニストリー等からスタティックXまで!

◆BGM

デューイ、ネッド、パティが部屋で会話するシーンのBGMは、ラモーンズの「リメンバー・ロックンロール・レイディオ?」。ただし、ここでかかっているのは、キッスによるカバー・バージョンである。このバージョンは「ウィーアー・ハッピー・ファミリー~ラモーンズ・トリビュート」に収録。

デューイのギター
デューイのギター

◆ギター

デューイが愛用するのはアンガス・ヤング(AC/DC)でおなじみ、ギブソンSG(ソリッド・ギターの略と言われている)。一方、ザックが持たされるのは同じくギブソンが1958年に世に送り出したフライングV。フライングVはマイケル・シェンカーがその人気を決定づけた感があり、ハード・ロック/ヘビィ・メタル御用達のイメージが強いが、最近の若手ロックン・ロール/ガレージ系バンドでも見かけるようになった。人気再燃の兆しあり!?

◆初めてのロック

初めてのロック
初めてのロック

デューイが初めて生徒達に楽器を持たせるシーン。楽器ごとの練習に使われる曲は、「アイアン・マン」ブラック・サバス、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」ディープ・パープル、「ハイウェイ・トゥ・ヘル」AC/DC、「タッチ・ミー」ザ・ドアーズといったあまりにも有名なロック・クラシックスで、初セッションは「スモーク・オン・ザ・ウォーター」。

◆MTV

1981年にアメリカで設立されたケーブルTV向け音楽専門チャンネル。80年代半ばに隆盛期を迎え、プロモーション・ビデオが多くのヒットを作り出した。ミュージシャンにとってプロモーション・ビデオ制作は必須となり、斬新かつ創造性に富んだ映像を生み出すきっかけにも。現在はアメリカのみならずMTVヨーロッパ、MTVアジア、MTVジャパンなど、162カ国に41チャンネルを保有。が、一方では、かつてバグルスの「ラジオ・スターの悲劇」で歌われたように、ビデオがラジオ・スターを殺した、などMTVによって音楽シーンが一変したことを嘆く向きも。さらに最近では音楽のみならずスポーツやイベント、独自のドラマなども展開、本国では本来のMTVの姿を取り戻すべくMTV2が立ち上げられた。デューイの主張は劇中のセリフでお分かりのように「反MTV」。

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