スクール・オブ・ロック : 特集
ロックのトリビア
◆コーラス・ガールズ選考
コーラス・ガールを選ぶ時にブロンディが歌うはミュージカル「アニー」で有名な「トゥモロウ」。アリシアが歌うはロックやポップス、R&Bのミュージシャンも多くカバーしている聖歌「アメージング・グレース」。そしてサマーが歌ってコーラス隊入りを却下されたのは、ミュージカル「キャッツ」でおなじみの「メモリー」。ロック知らずの子供達を象徴。
◆もしやデューイは?
生徒の楽器担当決めの時、ベーシストのケイティを「ポッシュ・スパイス」と呼ぶデューイ。ポッシュ・スパイスは、90年代の終わりに一世を風靡した英国産ガールズ・グループ=スパイス・ガールズのメンバー。そう、今やベッカム夫人として日本のお茶の間でもお姿拝見できるビクトリア・ベッカムのこと。ロック命のデューイ、実はスパガの、いやビクトリアのファン?
◆どんなバンドに影響受けて、どんなバンドをやりたいか?
デューイの問いかけに返ってきた答は……「クリスティーナ・アギレラ」「パフ・ダディ」「ライザ・ミネリ」。クリスティーナはブリトニー・スピアーズと人気を二分する若手女性シンガー。最近の肌露出傾向はいただけないが、歌唱力には定評あり。パフ・ダディは東海岸を代表するヒップ・ホップ・アーティスト/ミュージシャン。ライザ・ミネリはミュージカル映画「キャバレー」でアカデミー主演女優賞も獲得した希代のエンターテイナー。どれもロックじゃない!と、デューイを落胆させるには充分なメンツ。
◆デューイのロック
ロックにまるで縁のない生徒達に向かってデューイは叫ぶ。「レッド・ツェッペリンを知らないのか?」「ジミー・ペイジは?」「ロバート・プラントは?」「ブラック・サバスは?」「AC/DCは?」「モーターヘッドは?」。モーターヘッドはヘビィ・メタルとして語られることもあるが、サウンドはあくまでもアグレッシブ&パンキッシュなロックン・ロール。バンドの大将は強面ルックスのレミー。
◆先生達との会話
ランチ・タイム。校長先生によって他の先生達に紹介されるデューイ。「テストのことについて議論していたんだけど、君の意見を聞かせてくれ」と話をふられたデューイの口から飛び出したのは……「Believe that children are our future. Teach them well and let them lead way」。これ、ホイットニー・ヒューストンの大ヒット・デビュー・アルバム「そよ風の贈りもの」に収録された全米ナンバーワン・ソング「グレイテスト・ラブ・オブ・オール」からのパクリ。ロック命のデューイ、ホイットニーも知ってるんじゃん!
◆宿題
デューイが生徒達に「宿題」として手渡すCD。ブロンディにブロンディ。ローレンスには「キーボード・ソロをよく聴け」と、イエスの「こわれもの」を。フレディには「ニール・パートは最高のドラマーだ」とラッシュの「2112」を。ザックにはジミ・ヘンドリックスの「アクシス」を。そして急遽コーラス・ガールに抜擢されたトミカにはピンク・フロイドの「狂気」を渡し「とりわけ<虚空のスキャット>を聴け」と指導!?