劇場公開日 2004年8月7日

リディック : 映画評論・批評

2004年8月2日更新

2004年8月7日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー

原初的なSF宇宙イメージがうれしい

ピッチブラック」では、3つの太陽が蝕を迎えて灼熱の砂漠惑星に漆黒の闇(ピッチブラック)が訪れる、アイザック・アシモフの名作短編「夜来たる」の逆バージョン的設定で、SFファンをうならせたトゥーヒー監督。そして、スキンヘッドのダーク・ヒーロー、リディック役で鮮烈な印象を残したヴィン・ディーゼル。この2人が再びコンビを組んだ続編「リディック」は、超大作らしい壮大なスケールのスペース・オペラ・ノワール。

まず、圧倒的ビジュアルが素晴らしい。各惑星は、50~60年代の米SF誌のカバー画みたいな、原初的なSF宇宙イメージで、うっとり。また、どのデザインも使い古された重量感と独自性が光る。物語は、悪しき狂信軍団ネクロモンガーから、リディックが銀河を救う――みたいな単純に見えて、メロドラマを排した「デューン/砂の惑星」風な骨太の構成で、横溢する中世バロック的なイメージにより錬金術的宇宙像をちらつかせ、奥が深い。そうした雄大な物語を、アクションで綴り、しかも、流行りのカンフー・アクションではなく、ストロング・タイプのプロレス的な肉弾戦なのも、うれしい。当初の構想どおりなら、3部作の開幕編のはず。果たして?

(高橋良平)

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