プライドと偏見のレビュー・感想・評価
全42件中、21~40件目を表示
教養と品格だけが淑女ではない
個人評価:3.7 何よりも淑女紳士を重んじる18世紀イギリスの、価値観や考え方が興味深い。 中流階級なうえに、跡継ぎがいない主人公の家柄だからこそ、心にも余裕がなく偏見とレッテルを着せ人を見てしまう。そんな家柄でもモテモテの長女・次女に育ったのは、5人の娘を持つ父親の深い愛であろう。相手の家柄よりも、まずは娘の気持ちを尊重する。そんな上流階級にもなびかないプライドが主人公である次女にも受け継がれている。 ただ単に淑女というだけではない彼女に、ダーシーも心惹かれたのだろう。 品もあり芯が強い主人公がキーラ・ナイトレイの表情によく合っている。
音楽と映像のマッチングが最高!
原作はジェーン・オースティンの小説『高慢と偏見』です。 超絶有名ですね。 キーラが崖っぷちに立って風がなびくシーンがあるのですが 私的に超絶大好きで、見るたびに心が洗われます。 ここの音楽と映像のあいまった感じがなんとも言えない感情になる! また、キーラの役が素直でまっすぐなので、 こう生きる努力しよう!と見るたびに励まされます。
恋愛、階級社会、男女格差、そして高慢と偏見
恥ずかしながら原作の高慢と偏見がどんな小説か知りませんでした。 恋愛小説だったんですね。 しかしただの恋愛ものではなく、当時の階級社会の様相や男女格差をテーマにしており、とても興味深い内容でした。 登場人物の多彩さも見どころです。 高慢な貴族、俗っぽい末娘や母親、自由人の父親…。 脇枠の脇役まで性格が設定されており、皆生き生きとして魅力的です。 (私のお気に入りはピングリーの妹ちゃん!) 原作は古い小説ですが、"高慢と偏見"という現代にも通ずる普遍的なテーマを扱っているので現代人も感情移入して見ることが出来ます。 ここらへんが200年読み継がれてきた理由なんでしょうね。 恋愛映画が苦手な人にもお薦めできる傑作です。
美しい映画です
古典的な正統派ラブストーリーで、シンデレラストーリーなんだけど、どこか真実味がある。 ドラマ版よりロマンチックかつ美しく、何か詩的な感じがします。イギリスの田園風景や建造物、衣装などもとても素敵で、観ているだけで癒されます。
ロマンチックなクラシックを聴いているよう
なにより映像が綺麗です。 イギリスの田園風景は西欧の絵画のよう。 しとやかだけれど、現代のように自立できなかった時代の女性は、男性と結婚することがすべてだった。 そんななか、主人公のエリザベスは はっきりした顔立ちが示すように、意志や自分の考えをもち、お金のために結婚するのでなく、心から愛し合える男性と結ばれたいと思っていた、 そして、あらわれたダーシー卿。ぶすっとして、暗い、何を考えているかわからない男性。 しかし舞踏会では相手を請われる。 なんでもはっきり言う彼女は、嫌なことは嫌だし、喧嘩をしそうにもなる。 まず、そんなはっきりした彼女に、わたしと共通するものを感じて感情移入していった。 ドラマチックなあれこれの末に、最後の最後にラブを得る。 唐突におわるのでびっくりしたが、 なかなかあじわいのある映画だった。 音楽と映像が綺麗というだけで、 流しながら見ても素敵だ。
ダーシー氏が素敵
キーラ・ナイトレイがすごく可愛いのはもちろんだけど、ダーシー氏がとてもかっこいいです。 告白シーンを字幕と吹き替え、どっちも見てみたんですが、『I love you』の破壊力は凄まじいなと実感しました。
最後に分かったタイトルの意味
この時代のイギリスを舞台とした映画って本当に魅力的。音楽にしても、落ち着いてて安心感があるんだけど、込み上げてくる感情みたいなものが伝わってくる。色彩もよくて、はっきりとした原色をあまり使わない褪せた感じが好き。 同じ原作者の「いつか晴れた日に」とめちゃくちゃ似てる。性格がバラバラの兄弟、身分違いの恋、表に出せない感情、おせっかいな親戚。でもストーリーはこっちの方がシンプル。なのに感情は複雑で、切なさ倍増って感じ。 キーラナイトレイの美しさも、あの衣装や景色に違和感なく溶け込んでた。 あんな美人姉妹羨ましいなあ
じれったかった〜
主人公二人が焦れったくて良かった!女性受けしそうな映画。 気になったのは妹達が、美男だけどろくでもない男とか資産家だけど冴えない男達達と結婚するのを選んでたこと。この頃の時代も今も、幸せの形は人それぞれてことかね。 しかしキーラ・ナイトレイ美しいな~(´Д`)パイレーツに続きここでもエリザベスなのね(笑)
綺麗
BGMと風景が良かった。 主人公が座ってた、くるくる回るブランコに乗りたいー! お互いつんけんしてた同士が最終的にくっつくのは よくある展開だから、大して驚きもなかったけど 雰囲気に背中を押されて、1段階上のランクへ行けたかなーって感じ。 細部までよく拘ってるのが伝わってくる。
ただの恋愛映画なのにこれほどに格調高く同時に瑞々しい
総合85点 ( ストーリー:85点|キャスト:90点|演出:85点|ビジュアル:85点|音楽:75点 ) 同じジェーン・オースティン原作の「いつか晴れた日に」も良く出来た秀作だったが、この作品も同等かそれ以上に良い出来合い。当時の社会制度や家柄や家族のしがらみがあって、お互いに誤解し反発しあいながら、徐々に相手の本質を見極めていく過程が、純文学作品らしく格調高くも決して堅苦しくはならずむしろ瑞々しく新鮮に描かれている。よくよく考えればただの恋愛映画に過ぎないのに、二人の感情の反発しそして交差して行く姿に引き付けられる。物語に加えて出演者の演技と演出の出来が良いからだろう。 早口で聞き取りにくいが、近年のアメリカ映画の気軽さと全く異なる、その当時らしい格調高い英語の科白の言葉使いもまた作品の質感を高めている。そして英国の田舎の美しい風景と貴族の生活を再現した美術とそれを最大限に引き出して映す撮影技術にも感銘を受けた。 主人公エリザベスを演じたキーラ・ナイトレイの演技力は確かなもので、見事に当時の閉鎖された女性に厳しい社会に生きる一人の聡明な女性をしっかりと表現していた。私にはあまり馴染みのない俳優だが、最初は無愛想で高慢さを出しながら後に誠実な本質を見せるダーシーを演じたマシュー・マクファディンも悪くない。軽薄な母親と妹たちがのさばる家族の中で、一人深い理解力を示す父親のドナルド・サザーランドの存在も主人公と作品を支えている。
キーラファン必見
200年も前に現代人がよく言う"よくある恋愛"を描いていた 小説が有名なのは時代遅れにならず200年後も通じる恋愛を細かく描いているから。恋愛にも色々なパターンがあり、だから色々なパターンな恋愛映画ができる。この映画は恋愛の基本である。だから色々な恋愛パターンが確立されてきた現代にリメイクしたら少し無内容に見えた。少しひねってもよかったのでは と思った。 それと結婚に対する価値観が今と違い、結婚したら偉いみたいなところがある時代だということを頭に入れておいたほうがいい。だが僕のようなキーラファンはこの映画を見るべき。パイレーツでは戦う女を見せた。プライドと偏見では恋する女を見せる。
結婚して今幸せな方は是非見るべし
なかなか面白い映画でした 何が面白かったかというと男と女の初めて出会ったその日からの愛の芽生えの表現とか、外見だけでなく知性や品性が、この人にはあるのかなと探ったりとかw 私、自身 今の奥さんと初めて出会って結婚するまで 同じような感じで相手をみたり見られたり誤解や偏見、ここは引けないプライドとかあったりで ニヤリしながら鑑賞しました。 映画はゆっくりと進むのですが人物が多く誰が兄弟で甥とかとか ややこしくなって その上 時代背景てきな道徳や作法があったりで その辺理解してないと 話しが途中でワケワカメになってしまったりでしたw 字幕より吹き替えあれば そっちがいいのかなぁ字幕じゃどうも話しが伝わらないとこがあるなぁ。 それと 出演者全員、役にハマってます得にお姉さんが良かったなぁ なんでかっていうとオネエさんもスゴイ美人なんだけど主人公のキーラ・ナイトレイの前をでず かといって後ろ過ぎずって感じの美人でそういう位置的意味ですごく上手かったw パイカリんときキーラ・ナイトレイって あんまり好きじゃなかったけど この映画じゃ ずっとキーラ・ナイトレイをうっとり魅入ってしまったよ 最後にこの映画なにか足らないと思ったら音楽がイマイチでしたね 音楽がよければ名作になったと思います非常に残念でなりません ※アメリカ版とはラストは違うようですが 日本版のほうが終わり方は良かったと思いました。
舞踏会のワンカットが見ごたえ
『ブリジット・ジョーンズの日記』も下敷きにしているらしい原作だけに、イギリスのラブコメのひとつの典型ともいうべきか。シリアスな場面もありつつ、笑いあり感動あり。ウィットやペーソスのきいた会話が楽しい。風景は目に贅沢なほど美しいし、衣装も豪華でいうことなし。 舞踏会の場面で、行き交う人々の悲喜交々をワンカットの長回しでみせるところは、さりげないけど圧巻。監督はこれがデビュー作の若手とは思えない実力。 キーラ・ナイトレイは文芸作品向きの顔じゃないかもしれないけど、それが逆に文芸作品のとっつきにくさを払って、現代風な雰囲気を出していていいのではとも思う。総じて満足のいく作品でした。
全42件中、21~40件目を表示