パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち : インタビュー
キーラ・ナイトレイ インタビュー
「今度はぜひ、剣を振り回すアクションがしてみたいな」
聞き手:若林ゆり
「ベッカムに恋して」では元気いっぱいなサッカー少女を演じていたキーラがこの作品で演じるのは、18世紀の「さらわれる姫」。ブラッカイマーに「18世紀から抜け出たような、クラシックなオーラがある」と評される美貌の持ち主だが、実際の彼女は「ベッカム~」での役を思わせる、サバサバした明るいキャラクターだ(プレミアではヘソ出しルックで割れ割れの腹筋を披露!)。その持ち味が、今回のエリザベス役にも存分に生かされることになった。
「初期段階の脚本では、エリザベスっていわゆるお姫様タイプのクラシックなキャラクターだったの。でも、その後で彼女にもアクションをやらせた方がいいんじゃないかってことになって。でもアクションをするための訓練を受けていなかったから、その場その場の応急処置で、なんとかこなすという感じだった。観客にもそれがわかっちゃったんじゃないかなあ。ちゃんと準備して本格的にやりたかったんだけど」
ジョニー、オーランドと共演しての感想は?
「オーランドとは、意外と共演場面が少なかったのよ。彼はとってもいい人。ジョニーは、本当に本当にすごいわ。私の友達はみんな、私がジョニーと共演するって知って大騒ぎだった。彼の演技が、この映画をひと味もふた味も違った濃いものにしたんだと思う。共演できて最高よ。特に、彼と一緒に島にいるシーンはとっても楽しかった」
両親が、俳優と脚本家。幼いころから演劇の世界に接し、女優に憧れたという。
「父や母の仕事場についていって、あの雰囲気にすっかり魅了されてしまったの。6歳くらいのころ、私は失読症で本がよく読めなかったんだけれど、ちゃんと克服して勉強をちゃんとやればエージェントを見つけてあげるって言われて奮起したの」
13歳までは「スカートが嫌いで、まるで男の子みたいだった」というが、最近はショッピングやお洒落に興味が出て、「だんだん女の子っぽく変化してるところ」だと笑う。ナタリー・ポートマンとよく比べられるのは「不思議な感じ」だそう。
「ナタリーと会ったとき、一緒に鏡の前に行ってよく見たんだけど、髪の色くらいしか似てないのにね、ってことで意見が一致したの。でも、似ていると言われる相手がナタリーでよかったわ」
次回作は、またしてもブラッカイマー製作、「アーサー・ザ・キング」での姫役。
「ブラッカイマーから次も出て、と依頼されたわけじゃなくて、普通にオーディションを受けて決まったの。オーディションでは自分をどうアピールすればいいかまだよくわからないから、『お願い、いいところを見つけて』って祈るような気持ちよ。ブラッカイマーに気に入られたとすれば、いいことだと思うわ(笑)。そうね、今度はぜひ、剣を振り回すアクションがしてみたいな」