パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち : 映画評論・批評

2003年8月1日更新

2003年8月2日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー

キャスティングがクオリティを押し上げる奇跡

いま、TVでバンバン放映されているCMを見て、何か違う、と思う。やたらオールドファッションな時代ものアクションに見えるからだ。観る前はそういう映画なんだろうなと想像していたが、ふたを開けると大違い。ビックリするほど楽しいのだ!

これはいままで見たことのない海賊映画。ダイナミックなアクションとスリル、冒険とロマンス、目を見張るVFX、そして何より愉快なキャラクターと笑いがいっぱいに詰まった娯楽巨編だ。

確かに、いかにもブラッカイマー映画らしい大味さも満載。しかし、マイナスポイントすべてを吹き飛ばしてしまうのが、ジョニデによるキャプテン・ジャック・スパロウのキャラクターなのだ。カラフルでグラマラスな役作りは完璧にオリジナル。ふざけた男でありながらも単なるおふざけに堕ちることなく、スクリーンを楽しげに、飄々と泳ぎ回る彼の魅力的なことといったら! 敵役のラッシュがまた絶妙のバランスでこれを受ける。跳ねっ返りのヒロインも好感度大。オーランドは演技的にはまだ青いが、つまらない役をまっすぐな持ち味でカバー。というわけで、キャスティングがクオリティをググッと押し上げるという、奇跡のような現象を楽しめる映画なのである。

若林ゆり

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