劇場公開日 2005年1月22日

オーシャンズ12 : インタビュー

2005年1月15日更新

ハリウッドの豪華スターが再結集した「オーシャンズ12」の面々を小西未来氏がインタビュー。リラックスしたムードのリビングルーム形式で行われた取材は、まるで同窓会でふざけあう仲良しグループそのもの。でも実は、それがこの映画の一番の魅力だったりするのかも。

ハリウッド・スターの同窓会

出席者:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ドン・チードル、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ  小西未来

――「オーシャンズ11」は、「オーシャンと十一人の仲間」のリメイク映画で、「オーシャンズ12」はその続編となるわけですが、ハリウッド映画の場合、続編やリメイクは駄作の代名詞のようになっていますよね。今回はその悪い兆候が2つも重なっていますよね。

3人揃っての来日も果たした マット・デイモン、ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー
3人揃っての来日も果たした マット・デイモン、ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー

マット・デイモン:「確かに。でも、リメイクの続編映画は、まだだれも作ったことがないんじゃないかな」

ジョージ・クルーニー:「いや、ほら、『猿の惑星』の連中が手がけた、モンスター植物の映画があったよ。なんて、名前だったっけ」

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ:「『リトルショップ・オブ・ホラーズ』じゃない?」

クルーニー:「そうだ、『リトルショップ・オブ・ホラーズ』! ロジャー・コーマンの映画版が最初で、のちにミュージカル化されて、その後、ミュージカル映画化されて……」

ドン・チードル:「で、そのすべてがそれなりに良い出来なんだよな!」

ソダーバーグ作品ではおなじみ、ドン・チードル(右)
ソダーバーグ作品ではおなじみ、ドン・チードル(右)

クルーニー:「え、そうかあ?」

チードル:「あ、もちろん冗談だけど(笑)」

――良質な続編にするために、どんなことを心がけましたか?

クルーニー:「それは、やっぱりいい脚本を用意することから始めたよ。うん」

チードル:「さすが、さすが!」

クルーニー:「まあ、いい続編を作ることにかけては、おれよりマット様に聞いたほうがいいよ。なにしろ『ボーン・スプレマシー』では、続編にありがちな失敗を見事に避けて、大傑作にしてしまったんだからな」

チードル:「そうそう」

撮影中のソダーバーグ監督 キャストからの信頼も厚い
撮影中のソダーバーグ監督 キャストからの信頼も厚い

デイモン:「そんなこと言われてもなあ。いつもは『いい脚本がなによりも大切』って言ってるんだけど、『オーシャンズ12』に関しては、脚本も読まずに出演オーケーしてしまったし(笑)」

――(笑)

デイモン:「スティーブン(・ソダーバーグ)が監督して、みんなが戻ってくるなら、きっと楽しくなるってわかっていたし」

クルーニー:「真面目な話、続編を作るうえでもっとも大事なことは、『オリジナルのリメイク』にしてしまわないことなんじゃないかな。ほら、みんな前作で受けた要素を残して、ストーリーもないのに映画を作ってしまう。でも、おれたちの場合はちゃんとストーリーがあるし、スタイル的にも違う。前作は70年代映画を意識してやったけど、今回は60年代調なんだ」

インタビュー2 ~ハリウッド・スターの同窓会(2)
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