劇場公開日 2006年2月4日

ミュンヘンのレビュー・感想・評価

全46件中、41~46件目を表示

4.0ちょっと長くなるかも知れないが、3段落に渡って〜

2016年10月4日
スマートフォンから投稿

知的

難しい

寝られる

3段落に渡って本作をレビューしたい。

先ず第一に。俺の問題なのだが・・
年取ったなぁ・・と感じた事だ。

今迄の映画レビュー。
俺は良く、映画偏差値とか映画経験値て造語を使ってきた。
似た言葉なんだけど・・
映画偏差値の方が頭で考える。
映画経験値の方が五感で感じる。
〜みたいなイメージになるか?

映画を見る、いや『観る』のはとても頭と五感を使うのだ。
後の二段落でも記するけど、そこは後回しで、先ず俺だ。

映画偏差値も有るハズだし、映画経験値も有るハズなのだが・・
160分のこの映画に、俺は付いて行けなかった。
純粋に、俺自身が劣化したんだ。と痛感させられた。。。

で?
そんな年寄り手前の俺だが、まだまだ若い者には負けられん!と、第二に本題の作品レビューを記す。

いろいろ?映画経験値よろしく、事前知識を先ず本作は、入れとかねばならないだろう。
・スピルバーグがユダヤ系である事
・公開年は05年/制作を思い立ったキッカケが01年であろう事
そして〜
・アメリカとイスラエルがかなりの友好国(友好国と言う言葉では片付けられない?)である事
〜社会や世界史の勉強をきちんとして、本作に挑む方が良いだろう。

事件や暗殺等が主題と思われがちだし、実際そうなのだろうけど。
年をとったからか?俺には、本作は家族愛の物語にも思えた。
実際どうなのか?は、観た人が決める事だろうが、女性はいつも偉大だ。
強く優しいのだな・・と本作で感じた。

映画経験値→高め(アーパー女子には向かない/世界史も学んどいた方が良いだろう、チャーチル二枚舌で検索だ!)
映画偏差値→高め、いや高めというか?硬めだ。そう硬い映画だ。

もう一回観る度→「0」
DVD買う度→「0」

重い映画で、二度と見たくは無い。
だが、それは決してこの映画が悪辣だ!とか・・つまらない映画だ!とか言う話では無い。
重く硬く様々な事を突き付けられるのだ。

三番目に、語りたいと言うか添えて置きたいのだが・・
映画ドットコムのプロの?ライターさん?の一文に『ラストに写る、あのビルが答えだ!』みたいな書き込みが有って・・
そこを見逃してて、ますます映画への衰えを痛感した俺でした。

平和だね。平和がやはり良いよね。・゜・(ノД`)・゜・。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
えびかに伯爵

3.5忘れられる目標

2016年2月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

きっかけはオリンピック村での殺戮で、その後にはやってやられての繰り返しである。どちらの陣営もしてることは同じで、情報を集め、近づき、殺す。
自分たちの国が欲しい。祖国を死守する、自分たちの権利が尊重される社会が必要だ。という真っ当な目標が、いつのまにか忘れ去られ、復讐の連鎖から抜け出せない。
個人としては家族を守るといった、また別の目的もあり、主人公にとっては第一目的であった。その目的も国家による大きな目標に飲み込まれ、彼自身が家族を傷つけてしまうことになるだろう。
作中に直接は大きく描かれていないが、アメリカに対する視点も感じられ、観客に疑問を投げかける作品だった。
テロ、正義、愛国心、人への愛、共通点と差異、多様性と差別、様々な観点からみることができる。
チームが任務を遂行する様はわくわくし、映画的に楽しかった。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
あきら

4.5当時のニュース映像を鮮明に覚えている。選手達が空港でテロリストに連...

2015年9月23日
iPhoneアプリから投稿

当時のニュース映像を鮮明に覚えている。選手達が空港でテロリストに連行されて行く場面だ。しかし、子どもだったので、その後の事態は知らない。
以来、争いは終わっていない。
終わることはないのかもしれない、と、
この映画を観ておもった。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
Penguin

3.0テロリスト目線。

2015年7月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

難しい

暗殺のために雇われた人たちが共同生活する感雰囲気が最初は楽しい。
女装からテロの場面も新鮮。
アメリカ人が事前にテロを止める場面はなんか中指立ててかわいかった。
隠れ家で鉢合わせた別の革命家の「祖国がないということがどういうことかわかるか?」の場面が印象深い。
頼りない国かもしれないけど日本人でよかったです。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
スベスベマンジュウガニ

4.0平和主義者スピルバーグの願い

2014年4月10日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

悲しい

興奮

知的

1972年のミュンヘン・オリンピックで、11人のイスラエル選手がパレスチナ・ゲリラ“ブラック・セプテンバー”に殺された。イスラエルの諜報機関“モサド”は暗殺チームを組織し、首謀者たちを暗殺していく…。

実際に起きた悲劇の事件とその後の報復行動を描いたスティーヴン・スピルバーグの2005年の作品。
パレスチナ・ゲリラやモサドなどの描写が物議を呼び、数あるスピルバーグの作品の中でも屈指の問題作で、重くシリアスだが、一本の映画としては超一級品。
暗殺チームの面々にはそれぞれ得意分野があり、スパイ・サスペンス映画としての醍醐味も充分。
とりわけ秀逸だったのが、電話に爆弾を仕掛けるもターゲットの娘がその電話を取りそうになるシーン。スピルバーグならではの緊張感あるサスペンス演出に、さすが!と唸らされた。

祖国の為、同胞の為、非道なテロリストを討つ。
果たしてそれは、正義の行動か、人が人を殺める行為か。
やがて仲間や自分の身にも危険が迫り、精神的に追い詰められていく。
悲劇が報復を呼び、報復が更なる苦悩や哀しみを生む。
ここに、平和主義者スピルバーグの願いが感じられた。

コメントする (0件)
共感した! 15件)
近大

3.5スピルバーグ、さすがの底力

2010年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

イスラエルとパレスチナの対立や政治的背景に詳しくなく、彼岸の火事のように感じてしまっている自分としては、その渦中となっている問題について、真に迫ってくるものがない。とはいえ、復讐の連鎖が生み出す悲劇を暗示するかのように、ニューヨークの“あの場所”が映し出されるシーンには、ハッとさせられのだが。

70年代の雰囲気を再現した町並みや衣装、小道具、彩度を落とした乾いた画面がいい感じだし、娯楽作品と割り切ってみるのは気が引けるけど、それでも娯楽性とストーリー性、テーマ性を高いレベルで融合させ、164分という長尺を飽きずにみさせる緊迫感・緊張感は見応え十分。こういうものをたった半年で作り上げてしまうスピルバーグとそのスタッフたちの底力はさすが。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
α