マルホランド・ドライブのレビュー・感想・評価
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わかるかどうかでなく面白く感じるかです
こういうなんだかよくわからないのは認めませんが、これはリンチ君が音楽のように感じればいいと言っているし、そもそも自分で抽象的な作品と開き直っているところが好感持てるし、実際さっぱりわからなかった上に、マニアの解題読んで、よくまあこんなことに気づくなあ、私なんか一万回観たって絶対わからないこと自信満々ですが、それでも2時間半のバカ長いのにかなり面白く観られたのは、結構リンチ君にとっていい観客かもしれません。
確かにこれは頭でかんがえるのではなく心で感じる作品かもしれません。なぜならタマタマ面白かっただけで、その理由を説明できないから。故にダメな人はダメですが、それは単に合わなかっただけです。感じたから偉いわけではありません。
そこまででも
今更はじめて見たけど、カルト的なのは納得って感じ。
個人的にはテーマとかストーリーテリングがが似てると思って
ファイトクラブが1999年、メメントが2001年だから
結果的にやっぱりファイトクラブは偉大だったな、と。
はじめに「カルト的」といったけど、わざと複雑にしたり
細部まで情報をつめこんだりっていう、作りこみはやっぱりすごい。
2度、3度と繰り返しの鑑賞にも耐えられる奥行きはあるんだけど
リンチ監督の目線の先にあるのはハリウッドのギョーカイ人たちって感じ。
要するに身内ウケ狙いを感じちゃって、ちょっと白けた部分も否めない。
とりあえず、主演の二人が美しかったからそれだけでも良しとしたい。
不思議な魅力の映画
ストーリーとしては支離滅裂で結局最後まで何をやってるのかわからないのだが飽きなかった。こんなに長い映画でストーリーがめちゃくちゃなのに飽きない・・・だから、これはきっと魅力的な映画だったのだろう。
・・・
後になって考えてみるとこういうことかなぁ
前半のは全て劇中劇。あれは撮影されるはずだった映画。自分がやってみたかった主役。主役になれないならやってみたかった脇役。それもできないならもっと脇役。それもできないんだったら仕方がないウエイトレスの役でも良い。しかし現実にはウエイトレス役やらせてもらえず、体と引き換えに何かの役をあげましょうということも言ってもらえない。・・・劇中劇と現実と空想が入り交じった世界・・・ということかな。
意味不明も意味不明。 自己満足センズリ映画を世に垂れ流すんじゃねえ...
意味不明も意味不明。
自己満足センズリ映画を世に垂れ流すんじゃねえよ。
結局なんだこれただの妄想か夢オチか?
これが偉大な映画とはさすがに評価した奴らのセンス疑う。
解説読んでも結局思った通り。
後半が本当の現実だった。
現実で会ったり見かけたりした人で印象に残っている人達が夢でキーマンとして出てきただけ。
そしてこうなればいいという理想に近い夢を見ていただけ。
奇抜ってほど奇抜でもないよくあるどんでん返し系。
難解でもそれが自分なりに解釈できて答えが出てスッキリできたからって高評価するなんてのはあまりに浅はか。
結局この映画の見所は2人の女優のおっぱいとナオミの演技力だけ。
David Lynch
推理小説のようなミステリー映画。
デヴィッド・リンチにしては、とても親切に丁寧に描かれていました。私が思っていた彼の作品の特徴というと、簡単には理解できないような解釈の余地を残し、視聴者に謎を与え続けると言ったような印象でした。今回の作品は、一変してミステリー小説のように、丁寧に答え合わせをしていくように、1つ1つのトリックを結びつけていくような手法をとっていました。単純にミステリー映画として視聴者を楽しませるという能力もあるのだと見せつけられましたね。誰でも楽しめるんじゃないでしょうか。
しかし、これで終わらないのが、デヴィッドリンチ。ちゃんと自分の作品であることに誇りを持ち、そこに描かれるテーマは夢。しかも彼なりの描く夢。美しいものだけが夢じゃないんだよと、と最後の最後に突きつけられる現実はあまりにも暗い。この世界、何%の人が夢を叶えているのだろうか。夢を持つことは自由かもしれないが、叶えられるかどうかというのは、1つのパラメーターでは測れない。年寄りになってまで、無理して笑っていたいか?それとも、いっそのこと諦めて楽にないたいかい?なんともデヴィッドリンチらしいテーマ。
さらにそこに自分の経験を含めた、ハリウッドの映画業界という舞台設定。夢が集まる場所。この映画を見終わって友人と話したのは、これ”ラ・ラ・ランド”(2016)と全く同じストーリちゃう?っていうこと。これ何人の人がわかってくれるかな?テーマにしろ、舞台にしろ、エンディングにしろ、全く同じ。ジャンルと時代が違うだけで。。個人的にはこっちの方が好きかな。
私の興味を引き付けたのは、1970年代から90年代を連想させるような、ブロッキング。クロースアップの使い方、POV、ドリーの使い方。一番好きな時代。”パルプ・フィクション”(1994)、 “めまい”(1958)、 “ゴッドファザー”(1972)、 ”サンセット大通り”(1950)、”雨に唄えば”(1952)、”お熱いのがお好き”(1959)といった名作のオマージュにもらしさがプンプンに出ていましたね!ちょっとやり過ぎ感もありましたが、ヒッチコックの手法や、サスペンス、ミステリー、ホラー、ノワールの要素を継承したとても質の高い作品です。あまり、技術に頼らず、このシーンでは何を伝えなくてはいけないのかという、シンプルなことを100%やり遂げたような印象です。テレビドラマとして、企画を考えていたという事実を考えると、納得できますね。
マルホランド・ドライブ (脳が侵される)
ハリウッドの裏側ともいうべき2人の女性の心情を絵画的に映した作品。マルホランドドライブは難解映画だと言われていますが、視聴者が受け身でなく能動的に映画を楽しめる数少ない作品だと思います。何回も繰り返し観て、謎を全部解いて観ました。https://movie-best.com
現実のネガフィルム
ネガフィルムの構造、裏返し
こうなりたかった自分、こうあって欲しかった現実、そうに違いないという思い込みの妄想
それが前半だと、そこに気が付いたらどういう内容の物語であったのかが一気に理解できるのではないだろうか
ベティのオナニーシーンは衝撃的で悲しさ哀れが存分に伝わる名シーンだ
あえて難解な構成にしてあるからこそ、味わいがでて深みがあるのは理解できるが素直ではない
ホームレスの怖さは明日は我が身の怖さ
赤と青の対比
青の小箱のふたはステージの形
様々に隠喩を駆使するがあまりにくどいとは思う確かに謎を解く楽しみがあるのだろうが、それは映画としてのカタルシスとは別物ではないのだろうか
そのような疑問をもつ映画でもあった
それでもサンセット大通りやイヴの総てを観た後のようなハリウッドの凄まじさが心に強く残った
「デヴィッド・リンチの映画」特集上映
50'sでオールディーズな雰囲気が抜群でダンスのオープニングも斬新で物語と関係無かろうが素敵で最高でアガりマクる!!
爺ちゃんと婆ちゃんが"小ちゃくなっちゃった"暴発してデブ女との乱闘シーンにセンスの良い楽曲群と不穏な曲も自分好みで。
説明されていたのに女性が歌うシーンは夢中になって観てしまい倒れて"そうだ!口パクだった!"と気が付き驚かされる場面がテンコ盛り!?で関心しかしないD・リンチには。
なんとな〜く理解出来ているようで謎は残るが奇想天外な世界観にハマり抜け出せなくなる余韻に浸ってズゥーっと頭の中が不思議なモードで!?
ずらしのテクニック
最高に面白い映画。何回かみるうちにいろんなことが、みえてくる。村上春樹が使う、未来過去現実を、みえない手法でずらすテクニックが、この映画にもみえる、この映画は最高ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
玄人向けの映画
よくある映画とは一線を画して、より深く、娯楽映画というよりアートに近い形に仕上がってる作品。これ好きって人はほんとの映画好きか作品が好きっていうより難解な作品を理解できる自分が崇高だと思いたいだけの勘違い野郎だ。
一度だけの鑑賞で理解できるとは思わないし、こういう映画があってもいいけど、別に求めてなかっただけで、何年後かにもう一度見たら面白いと思うかもしれないけど、今はあんまりリピートでの鑑賞意欲は湧かない。
「わかりにくさ」も意図して
記憶にすり込まれる、ようなインパクトを持った作品。整理されたストーリーではないけれど、感情を揺さぶられる場面が随所に織り込まれています。
序盤から中盤までの展開は独特なテンポのサスペンスタッチで、深夜の劇場のシーンを期に抽象的な描写へと大きくシフトする。
その後を「謎解き」と思って見ていると、更に混乱を招くかのように、より深淵へと突き落とされる。付いていこうとすると喉をかっ切られます。
「わかりにくさ」も意図してでしょうし、安易に立ち入れない、距離を感じます。
リンチ監督の中でのこの作品の立ち位置は「懺悔」でいいんでしょうか。ある女優の成功の影には必ず「夢」を殺された「女優」もいるわけで。カウボーイのセリフはまさに自身に向けられた呵責の念では。「彼女だ」と断言することで、大きく左右される運命があることを「考えようともしない(しなかった)」と。
すべての要素は盛り込まれている
リンチの言う通り、完成した映画以上に説得力のある言葉は存在しない。主体的に観るべきで、全編に要素が盛り込まれている。見た時に自分が感じたことをもっと信用すべき。そうすれば理解の扉は開く。
衝撃的
見終わって、理解できず、映画の解説を読んでしまいましだが、後悔…
解説など読まずにゆっくりと考えてみるとおもしろい映画だと思いました。深い。
2018年1月
立川シネマシティ劇場にて再鑑賞
久しぶりにみたので内容も解説もほぼ忘れており、謎深い。
今回は女性の美しさに見惚れた。
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