「現実のネガフィルム」マルホランド・ドライブ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
現実のネガフィルム
ネガフィルムの構造、裏返し
こうなりたかった自分、こうあって欲しかった現実、そうに違いないという思い込みの妄想
それが前半だと、そこに気が付いたらどういう内容の物語であったのかが一気に理解できるのではないだろうか
ベティのオナニーシーンは衝撃的で悲しさ哀れが存分に伝わる名シーンだ
あえて難解な構成にしてあるからこそ、味わいがでて深みがあるのは理解できるが素直ではない
ホームレスの怖さは明日は我が身の怖さ
赤と青の対比
青の小箱のふたはステージの形
様々に隠喩を駆使するがあまりにくどいとは思う確かに謎を解く楽しみがあるのだろうが、それは映画としてのカタルシスとは別物ではないのだろうか
そのような疑問をもつ映画でもあった
それでもサンセット大通りやイヴの総てを観た後のようなハリウッドの凄まじさが心に強く残った
コメントする