マルホランド・ドライブのレビュー・感想・評価
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クラブ・シレンシオのシークエンスに改めて痺れる
18年ぶりに3回鑑賞し、映画評論のコーナーに詳しい謎解きを書いておきました。実はこの映画は、デビッド・リンチの映画の中では、かなり分かりやすい部類に入ると思います。久しぶりに見て「さすが!」と思ったのは、クラブ・シレンシオのシークエンスですね。「すべてまやかしだ! バンドはいない! オーケストラもいない!」と叫ぶMC、ラッパ吹く老人、曲の途中でぶっ倒れる歌手。クラブ・シレンシオは、あの世とこの世を分ける三途の川みたいな場所、byデビッド・リンチって感じ。こういう、観客をわざと混乱させる謎シーンの演出が、リンチ作品の真骨頂ですね。「ツイン・ピークス」の赤いカーテンの部屋とかね。何度見ても感心します。
永遠にループし続ける幻想的なスリラー
マルホランドドライブは映画についての映画であり、死者の見る夢でもある。
女優になることを夢見てハリウッドにやってきたベティ(ナオミ・ワッツ)は記憶を失った黒髪の美女(ローラ・ハリング)に出会う。名前をたずねられて、たまたま目にはいった「ギルダ」(1946年)のポスターに書かれていたリタ・ヘイワースの名前から、「リタ」と名乗る。
ベティはリタの記憶を取り戻そうとする。
黒髪の美女の記憶を探るサスペンスは、映画の内幕ものでありつつ、映画そのものについての作品でもある。
冒頭の部分、スクリーンの前でジルバを踊る男女。それを憧れの眼差しで見るベティと老夫婦。映画館のスクリーンは、夢や希望の世界に通じる入り口なのだ。
この時点でベティはスクリーンに映し出される世界に魅了される我々と同じ場所にいる。
そしてロサンゼルスに到着したベティは飛行機内で仲良くなった老夫婦に別れを告げ、親戚のルースおばさんが所有するアパートメントに向かう。そこで管理人のココに迎えられて新生活をスタートする。
ここからベティは女優としての人生を歩みはじめる。
本作はリンチの40年代、50年代趣味が散りばめられている。冒頭のジルバは1940年代にアメリカで流行した。リタが名前を拝借する「ギルダ」は1946年だし、リンチがお気に入りの「サンセット大通り」(1950年)も本作に影響を与えているのがわかる。
また、ベティの挙動がいちいち芝居がかっているのも当時の映画を意識しているのだろう。
そう、本作の前半は映画にまつわる物語を、徹底的に映画らしく語っている。こちらは映画の光の部分と言ってもいいだろう。そして後半は一転して闇の部分になる。
リンチファンは本作が好きだと思うが、製作費23億円。興行収入31億円。
赤字ではないようだが大ヒットというほどでもなさそうだ。
彼が「今のハリウッドでは自分の作るような作品は売れない」と引退を決意したのもわかる。しかし、ファンの心理としては「ロニーロケット」は撮ってほしかった。
イギリスの映画雑誌 Sight & Sound が発表した「21世...
摩訶不思議
作品のあらすじに「女性二人が繰り広げる摩訶不思議なサスペンス」と書いてありましたが、あまりにも摩訶不思議すぎる...!!
終盤まで私は何を見ているの??と全く話についていけず、
でもこの話の結末を知りたいと半ば苦行のような感じでラストまで鑑賞。
終盤の種明かしに入ってからも一向に衰えない摩訶不思議さ!
大筋は理解できますが、結局あの人・あのシーンは何だったの???と考えれば考えるほど難解に。
見終わっても混乱している頭を何とかしたくて、ネットで解説記事を探しました。。
解説を読めば何となく納得ですが、初見であれを理解しろというのは鬼畜すぎます。。笑
この映画はセクシイなナオミ・ワッツと デビッド・リンチテイストを味わうための映画だと思う。 また見たいかと聞かれれば、 何度でも見たいと答えるだろう。
動画配信で映画「マルホランド・ドライブ」を見た。
2001年製作/146分/PG12/アメリカ
原題または英題:Mulholland Drive
配給:コムストック
劇場公開日:2002年2月16日
ナオミ・ワッツ(ベティ)
ローラ・ハリング(リタ)
ジャスティン・セロー(アダム)
デビッド・リンチ監督
1990年に撮られた「ツインピークス」を当時、
tsutayaのレンタルビデオで熱心に見たものだ。
あれから35年、
この伝説の映画をやっと見る機会が来た。
深夜のマルホランド・ドライブ道路で事故が起こった。
現場から一人生き延びた女性はハリウッドまでたどり着いた。
女性が潜り込んだ家は有名な女優ルースの家だった。
ルースの姪ベティに見つかった女は「リタ」と名乗った。
女はベティに自分が事故で記憶喪失になっていると打ち明ける。
なぜだかわからないが、リタのカバンにはすごい大金と青い鍵が1本ある。
ベティはリタの失った記憶を取り戻すことに協力しようとする。
殺し屋がアパートで男を殺すと、
いろんな失敗が重なって連鎖的に死体が増えていく。
カフェでは男が夢に見た話をする。
カフェの裏に回ると不気味なモンスターぽい男がいる。
映画監督がマフィアのような男たちに主演女優の交代を強要される。
監督が家に帰ると妻が浮気していて、
監督は浮気相手の男に殴られる。
理不尽過ぎてムズムズしてくる。
家に帰れない監督はクレジットカードが使えなくなり、
何処に逃げても追跡されている。
監督は山の頂上の牧場に来るように言われ、
カウボーイと名乗る不気味な男にいろいろ脅される。
このシーンはマジで怖い。
ベティとリタが電話帳で調べた家に行ってみると、
部屋には別の女がいて、
先週部屋を交代したのだという。
その部屋に行ってみると腐敗した女の遺体がある。
謎のシーンがどんどん積み重なっていく。
146分の映画だが、
上映時間が100分を過ぎても確かなことは何もわからない。
なぜかベティのカバンから出てきた青い箱に、
リタが持っていた青い鍵を刺すと場面が一気に変わる。
ベティはなぜか、ダイアンという女に名前が変わっている。
ダイアンという女は例のカフェにいて、
男に殺しの依頼をしている。
なんだこれは?
またオレはデビッド・リンチに騙されているのかと
頭がグルグルしてくるが、
映画が面白くないわけではない。
この映画はセクシイなナオミ・ワッツと
デビッド・リンチテイストを味わうための映画だと思う。
また見たいかと聞かれれば、
何度でも見たいと答えるだろう。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
解説を読まざるをえない
2回目の鑑賞で自分の解釈があっているのかもどかしくなって遂に解説を読んだ。
映像の中に細かな細工があって、それを紡ぐことで理解できるような設定になっているらしい
大きなヒントは やはり突然出てくるブルーボックスで ここから あれぇ? となる場面
いずれにしても この作品は個々の解釈それぞれが正解!でいいとも思うのだけれど 完全解釈を読んでから鑑賞しても奥行きが出てさらにおもしろいかもしれない
とりあえず マルホランド・ドライブ という場所は ハリウッド・ヒルズの稜線に沿って走る全長34kmの道路で ロサンゼルスの町並みを一望できるすばらしいドライブコースである と言うことがわかりましたね
序盤から訳が分からず不気味な雰囲気
傑作。見ることができてよかった
"That is the girl";この子だ!と言われることを夢見るベティの可愛らしさ、若さ、優しさ、健気さ、素直さを前半のナオミ・ワッツがきらきらと演じていた。そしてナオミ・ワッツ後半、圧倒された。
後半に足を踏み入れてから無気味に響く "Silencio"。静粛に、静かに、口外してはならない。「黙殺」の意味もある残酷な言葉。
昔からタイトルと共に気になっていた映画。その「昔」に見なくてよかった。何もわからなかったろう。でも今は心に響く。笑える。楽しめる。辛くなる。苦しくなる。ベティの気持ちがわかる。何度も見たくなる映画に出会えた。
おまけ
エンドロールでアニエスベーがクレジットされていた。ベティが着ていたカーディガン可愛くて似合っていてとても記憶に残っている。ナオミ・ワッツ着用の服はどれもアニエスだったのかな。
目眩く悪夢の中で恐怖と快感に溺れる
これぞデヴィッド・リンチの世界
リンチのぶっ飛びワールド満載で好き好き❤ ❤ ❤
目覚めの時間だ
こないだ鑑賞してきました🎬
観るのは2回目なのですが、相変わらず分からない部分が多かったです😥
リタを演じるのはローラ・ハリング🙂
謎めいた感じがあり、記憶をなくしながらどこか消極的な彼女。
ベティを演じるのはナオミ・ワッツ🙂
ショートの金髪にグリーンの瞳が印象的で、リタとは対照的に何事にも積極的な女性。
ナオミ・ワッツの前半と後半の演じ分けは雰囲気から何まで見事でした🫡
分からない部分をあげると
ラストシーンの言葉の意味は❓
彼女の最期は映像から察する通りなのか❓
ルームメイトとの関係は❓
カウボーイハットの男は何者❓
などで、樺沢先生の長い考察動画みたら大分腑に落ちましたね🤔
難解な映画の典型ですが、このジャンルで最も面白い作品の一つですね🙂
リバイバル上映に感謝しています😁
今後も色んな映画を、リバイバル上映してもらえるのを待ってますね❗
ナオミ・ワッツの演技力に感服。ベタだけど。
家でオンデマンドで過去作を観ている機会が増えたのもあり、最近、すっかりご無沙汰している映画館。 ただ、この作品の4kレストアであれば、話は別。すぐに座席を予約してしまった。
借りパクされたけど、かつてこの作品のDVDを持っていたのもあり、何度観たかわからない。細部までしっかり理解しているとは決して言い難いが、観終わった後の充実感は未だ健在。
最近、アマプラでツイン・ピークスを見返した。ところどころデイビット・リンチの共通した強めの癖が垣間見れて、楽しかった。
20年振り2度目
すごく面白い
劇場公開時に見て以来2回目だ。初めて見た時はウトウトしたせいかあまり面白いと感じなかった。ウサギの着ぐるみの歌謡ショーみたいな場面があると思ったらない。『インランド・エンパイア』が記憶に混ざっていたようだ。今回は、しっかり眠くならずに見る。伊集院光さんが一番好きなリンチ作品としてあげていらっしゃり、そうかなと思っていたが、めちゃくちゃ面白かった。今回のリバイバル上映がなかったら見ないまま生涯を終えていたかもしれないので、本当に見られてよかった。
しかし、終盤本当に意味が分からなくなり、考察をいろいろ読んでみたい。
特に面白かったのは、殺し屋が自殺を偽装するために壁を撃つと隣の部屋の人に当たる場面だ。隣の部屋に行くと太った女が「何かに噛まれた」とお尻を痛がっていたのがすごく面白い。その後どんどんひどくなるのもとても面白い。殺し屋はその後も出るのを楽しみにしていたが、もう見せ場はない。
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