マルホランド・ドライブのレビュー・感想・評価
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匂わせオンパレードからの、投げっぱなしジャーマンで放心状態
アマプラで観れるのだが、どうもいつでも観れるとなると序盤から一向に進まず。ちょうど映画館でリバイバルやっていたこともあり入場。
ええ。最後まで観れましたよ。。。しかし頭抱えましたね。
私には難解すぎる。高尚なのかもしれませんが。
考察サイトを観れば解るのかな?しかし解ったところで、副読本なしには全く理解できない映画っていかがなものかと。それともそういう新しいエンタメなのか?それぐらい私にはチンプンカンプンでした。
キスがやっぱ一番エロいということは再認識しましたね。
舞台で歌手が歌うシーンは声量・音響が圧巻でした。でも録音なのね。笑
さて考察サイトを巡るか!
※強制的に集中して最後まで観ることができるという点で映画館は優秀。
2025.2.4追記
考察サイトをみました。なるほど、ブルーボックスを開けるところからが現実で、それまではダイアン(ベティ)の妄想・願望なのね。ほほー。なるほどー。
ブルーボックスを開けるところからもう一度観るとよくわかる。面白い!☆一つ追加!
しかし、副読本がないとわからない映画ってやっぱどうかとは思う。これ初見で理解できる人って凄いと思う。いや、ひょっとして、私の読解力がいたっていないだけ??
クラブ・シレンシオのシークエンスに改めて痺れる
18年ぶりに3回鑑賞し、映画評論のコーナーに詳しい謎解きを書いておきました。実はこの映画は、デビッド・リンチの映画の中では、かなり分かりやすい部類に入ると思います。久しぶりに見て「さすが!」と思ったのは、クラブ・シレンシオのシークエンスですね。「すべてまやかしだ! バンドはいない! オーケストラもいない!」と叫ぶMC、ラッパ吹く老人、曲の途中でぶっ倒れる歌手。クラブ・シレンシオは、あの世とこの世を分ける三途の川みたいな場所、byデビッド・リンチって感じ。こういう、観客をわざと混乱させる謎シーンの演出が、リンチ作品の真骨頂ですね。「ツイン・ピークス」の赤いカーテンの部屋とかね。何度見ても感心します。
ツイン・ピークスのあの不思議な世界観が好きな方におすすめします。
追悼
監督には、いろいろなタイプがおられます。若いうちにスタジオに入り雑用係から登り詰めて監督になられた方、まぁ昔でいうと丁稚奉公(でっちほうこう)ていうのかな、今や巨匠と呼ばれる方はこの道を通っておられます。もうひとつは映画が好きすぎて批評家になり、そこから映画監督になられた方、ヌーベルバーグの監督に多いです。そして画家を志したが、どういう訳か映画界で才能を発揮された監督・・・私の知る限りでは三人おられます。フリッツ・ラング、黒澤明、リドリー・スコット・・・あっ、あとデビッド・リンチもね。
今回デビッド・リンチの追悼の意を込めて「マルホランド・ドライブ」鑑賞いたしました。私はリンチの作品は映画館おろかTVでも観た事がありません。だから、この作品がリンチ作品初体験となります。観に行った日、私は寝不足でした。おまけにマル・ドラは146分と長尺で途中寝てしまわないか不安でした。予想に反して寝ることなく、あまりのショックに目が覚めてしまいました。リンチ監督マジすごい👍(←おいおい今頃💦)
この作品を観る前は、まぁ題名からしてクロネンバーグ「クラッシュ」みたいなもの?たしかに冒頭は車がクラッシュして、そんな感じでしたが、その後はゴダール「軽蔑」みたいなハリウッド内幕物かと思いきやタランティーノ「パルプフィクション」も入ってるし、シャラマン「シックスセンス」の元ネタとなるハーヴェイ「恐怖の足跡」や、そしてヒッチコック「めまい」・・・とにかく詰め込みすぎだろ!
でもリンチの世界になっているのが不思議。
なぜケーシー監督は重役推しの女優を自身の映画に主演させる事を拒んだために、ここまで執拗に追いつめられるのでしょうか?家に停めてあった掃除屋の車・・・やばい!私はハーヴェイ・カイテルが出てこないかヒヤヒヤしました(ジョン・バダム「アサシン」)おまけに銀行からカード💳まで止められる始末。謎の女リタにしても命狙われるわ、事故にあい記憶喪失になるわで受難のオンパレード!そして叔母が名女優のベティ(ナオミ・ワッツ)はカナダの田舎から出てきた女優を目指すおぼこい娘。そんな彼女は映画オーディションにコネなし1発で通ってしまい‘素晴らしい逸材だよ!パチパチ👏‘ (←ありえない・・・😅)ケーシー監督の映画にも決まりスター街道を走るベティ・・・このお話しの正体が後半になって明かされます。(いや種明かしはしていないのですが、なんとなくそうなんじゃないか)
ベティ演じたナオミ・ワッツの演技の幅が凄い。前半の初々しい感じと後半のやさぐれた感じ(名前変わってるけど)にズラウスキー「狂気の愛」のソフィー・マルソーばりの体を張った演技。
この映画は1回観ただけでは、とても理解できないのでリバイバル上映してパンフレットを販売してください。
ケーシー監督のオーディション・シーンが50年代風セットでの歌唱シーンがいい感じ。リンチ監督は50年代を撮るのが上手いですね。やっぱり文化でいえば、あの時代が一番新しいのかな・・・撮影はピーター・デミング。マーク・マイロッド「ザ・メニュー」も撮ってるんですね。
夜のLAは現世ではない、あの世感が漂っていました。もしリンチ監督が地獄の風景を撮るならドロドロ溶岩が流れるセットなど作らずにLAを撮って表現されたかもしれません。しかし亡くなられた今そのような映像が観れないのは残念です。ご冥福をお祈り申し上げます。
キャラの宝石箱や~
とても面白かった
フェリーニの 8 1/2 と同様
鬼才デヴィッド・リンチ監督が描く 幻想と夢想と狂気の世界。ナオミ・ワッツの振り幅の大きな演技が実に魅力的で素晴らしい!
女優となる夢を叶えるためにハリウッドに来たベティは、希望に満ちて純粋で輝いている。
彼女は記憶喪失のリタと名乗る女性に出会い、記憶を取り戻す手助けを始める。
それぞれ異なる展開を見せる凝った二重構造の話の仕組みや、難解で幻想的なカットの数々は、まさにリンチの本領発揮で、生き生きと描いているように感じる。
前半がリタの願望としての幻想で、後半が現実であるとしたら、実に痛々しく、切ない。
ローラ・エレナ・ハリングの妖艶さも魅力だが、振り幅の大きい役を演じるナオミ・ワッツが本当に魅力的で素晴らしい。
リンチ流シスターフッド的な?
追悼上映?
難しさをあえて楽しむ映画です。
デビッド・リンチ自身の監修により製作 された4Kレストア版という事と追悼の意を込めて、初演以来2度目の劇場鑑賞。
リンチ特有の不穏で不快な雰囲気の難解な作品だが、鑑賞後に色々考えるのが好きな人には堪らない作品だと思う。
個人的にはリンチに苦手意識をもってもらいたくないので、ネットの考察や解説を見てからの鑑賞を勧めたい。
ナオミ・ワッツを初めて見た本作だが、体当たりの演技で何となく覚悟みたいなものを感じまた凄い女優さんが出て来たと思ったが、実はこの時既に30才をゆうに超えていたとの事で納得してしまった。
こういう映画を撮ることが許される(テレビ局からは企画段階で却下されたそうだが)限られた監督のうちの一人がまた亡くなってしまったのは非常に悲しい事だが、作品はレストアされ綺麗な状態で後世にしっかりと残るので、僭越ながら安心して旅立って欲しいと思う。
カルトの名匠デビッド・リンチ監督のご冥福をお祈り申し上げます。
ナオミ・ワッツ
永遠にループし続ける幻想的なスリラー
マルホランドドライブは映画についての映画であり、死者の見る夢でもある。
女優になることを夢見てハリウッドにやってきたベティ(ナオミ・ワッツ)は記憶を失った黒髪の美女(ローラ・ハリング)に出会う。名前をたずねられて、たまたま目にはいった「ギルダ」(1946年)のポスターに書かれていたリタ・ヘイワースの名前から、「リタ」と名乗る。
ベティはリタの記憶を取り戻そうとする。
黒髪の美女の記憶を探るサスペンスは、映画の内幕ものでありつつ、映画そのものについての作品でもある。
冒頭の部分、スクリーンの前でジルバを踊る男女。それを憧れの眼差しで見るベティと老夫婦。映画館のスクリーンは、夢や希望の世界に通じる入り口なのだ。
この時点でベティはスクリーンに映し出される世界に魅了される我々と同じ場所にいる。
そしてロサンゼルスに到着したベティは飛行機内で仲良くなった老夫婦に別れを告げ、親戚のルースおばさんが所有するアパートメントに向かう。そこで管理人のココに迎えられて新生活をスタートする。
ここからベティは女優としての人生を歩みはじめる。
本作はリンチの40年代、50年代趣味が散りばめられている。冒頭のジルバは1940年代にアメリカで流行した。リタが名前を拝借する「ギルダ」は1946年だし、リンチがお気に入りの「サンセット大通り」(1950年)も本作に影響を与えているのがわかる。
また、ベティの挙動がいちいち芝居がかっているのも当時の映画を意識しているのだろう。
そう、本作の前半は映画にまつわる物語を、徹底的に映画らしく語っている。こちらは映画の光の部分と言ってもいいだろう。そして後半は一転して闇の部分になる。
リンチファンは本作が好きだと思うが、製作費23億円。興行収入31億円。
赤字ではないようだが大ヒットというほどでもなさそうだ。
彼が「今のハリウッドでは自分の作るような作品は売れない」と引退を決意したのもわかる。しかし、ファンの心理としては「ロニーロケット」は撮ってほしかった。
イギリスの映画雑誌 Sight & Sound が発表した「21世...
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