「美しい❗映像も、レオ様も、若い二人の恋愛も!」ロミオ&ジュリエット kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
美しい❗映像も、レオ様も、若い二人の恋愛も!
午前十時の映画祭11にて。
私が行った映画館での午前十時の映画祭では珍しく(都内の劇場では珍しくないが)、若い女性観客が多かった。レオ様は今の若い女性にも人気があるのだろうか。
シェイクスピアの古典戯曲を現代劇に置き換えながらも、台詞は原典をほぼそのまま用いるというバズ・ラーマンのチャレンジは、ゼフィレッリがオリジナルの時代性の再現を重視しながら現代感覚で映像化したことと逆のアプローチだとも言える。
ただ残念なのは、台詞を字幕で読むしかない自分の語学力。エリザベス朝時代の古典英語の美しさを感じる力がないのだ。
トリッキーな映像が目まぐるしく展開する中で、何よりラブシーンが美しい。
レオ様自身の美しさは特筆に値するが、クレア・デーンズも瑞々しく輝いていて、若い二人が何度となく唇を重ねるシーンのなんと美しいことか。
あぁ、若い女性たちはリアルタイムでは知らないあの頃の伝説的に美しいレオ様を観賞しに来てたのだ、きっと!
後に『HOMELAND』シリーズで逞しいCIAエージェントを演じることになるクレア・デーンズには、このとき既に強い目力があった。
台詞がそのままなので、ストーリーも当然原典のままである。
マキューシオが殺されて、その復讐でロミオがディボルトを殺してしまうシークエンスは、物語の大事な転換点なのだが、映画ではこの展開が解りにくい。説明も排除しているため唐突感が否めない。
メキシコで撮影された、マキューシオが殺される海岸のシーンで、強く横殴りに吹き荒ぶ風は自然風だという。あの風が演出ではなかったとは、驚きだ。
仮死状態となったジュリエットが安置される協会の演出が凄い。
ロウソクに囲まれて一人横たわるジュリエットが絵画的に美しい。
そこに駆け付けたロミオが悲しみのあまり服毒するのだが、ジュリエットが今にも蘇生しそうなのにロミオは気づかない。
結末を知っていても、早くジュリエットに目覚めてほしいと願ってしまう緊迫の演出だ。
そして、とうとう息絶えた二人を俯瞰で捉えた引きのショットでこのシーンは終わる。
美しくも悲しい、しかし二人の愛が永遠となった結実の瞬間だ。
さて、モンタギューと聞くと「麻布十番モンタボー」を思い起こしてしまうのは自分だけだろうか。あそこの牛乳パンは最高!
kazzさん、古典英語のお話ありがとうございました。シェイクスピア時代の英語は「初期近代英語」なんですね。
400年前でも長い言葉の歴史からみると「近代」になってしまうのでしょうか?なかなか興味深いですね✨
kazzさん、ホント古典英語は難しいです😞例えばなんですけど、平家物語を原典通りの言葉でやっても現代日本人には訳がわからないように、本作ってネイティブでも意味がつかめないセリフがあったんじゃないかなっと思ってます。
言葉が難しい分、絵は綺麗でした✨
ボヘミアン・ラプソディにコメントありがとうございます。
ノエビアのCM曲は、バックの人たちがフレディの言う通りにしてたってことですね。
ここで一句。
クイーンから離れてわかるありがたみ