マイノリティ・リポートのレビュー・感想・評価
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21世紀の冒頭にディストピア実現の具体性を示したところに意義がある
原作を元にお話を膨らましてはいるのだが、映画としては上滑りしてしまっており、残念な結果だと言わざるを得ない
本作を救ったのはトム・クルーズの熱演で、彼が主演していなければ映画としては悲惨だったろう
スティーヴン・スピルバーグ監督も力み過ぎたのではないか
おそらく「2001年宇宙の旅」の様に、何十年経とうといつまでも色褪せる事のない未来像を提示した映画として金字塔を打ち立てるのだ
そのくらいの心意気で撮った様に思える
果たして本作で提示された近未来の姿は、大いに観る価値がある
何しろ近未来の技術がもたらす姿を全米最高の専門家が結集して真剣に検討したものが散りばめてあるのだ
それらは本作の製作時から52年後の未来とはどのような社会かを指し示しているのだ
そして2018年の今は既にその52年の三分の一の時間が経過して、本作で提示された未来の世界の技術は部分的にもう現実化日常化してきているのだ
自動運転はもうそこだ
ドローンは当たり前になり人が乗るものまで出てきた
タッチデバイスへのジェスチャー操作はスマホでもう日常だ
虹彩認証どころか顔認証システムで雑踏の中で個人を特定できる仕組みはもう普通にチェーン店に入っていて、お得意様やクレーマーの来店のアラートを店員に知らせている
さらにアマゾンゴーの店では顔認証でレジ無しになっている
街中にある防犯カメラで犯人を追跡するのは刑事ドラマの定番だ
電子看板は街中に溢れていて様々な動画で広告を流している
ネットを検索していたら自分の興味にターゲティングされたワンツーワンマーケティングの広告が出るのも最早当たり前のことだ
ニュースも自分向けにカスタマイズされて配信されて動画でも提供されているのは普通だ
マイクロマシンもハエサイズのものまである
これらの技術はこれからも進化し続け統合されて、本作で示されたようなディストピアは確実に訪れるだろう
犯罪予知?
そんな荒唐無稽なことSF小説や映画だけのお話さ?
いや実はもうあるのだ、それも日本で
過去の犯罪発生データを分析して、いつどこでどのような事件が起こりやすいのか予測して警官を事前に近くで待機させる仕組みで、既に効果が出ているという
中国ではこれらの技術をさらに組み合わせて個人を管理している
日頃のSNSの言動、検索履歴、位置情報、行動パターンから思想信条を分析し、政府が問題視すべき個人を何億人がいようと人工知能がそれをあぶりだすのだ
政府に都合が悪いような何らかの行動を取ろうとすれば、それを予測して、正に本作の犯罪予防局の様に治安部隊が出動するのだ
その個人は未然に拘束され、収容所に入れられてしまう
それはもう始まっており、さらに技術を洗練しようとしているのだ
顔を見えないよう隠したとしても歩き方だけで個人識別できるという
この悪夢の具体的イメージを映像で21世紀の冒頭に示したことこそ本作の意義だ
21世紀とはこういう時代になるのだとの予告だ
今こそ本作の提起する問題は、重要性を増して、具体的な危険となり、緊急性を帯びてきているのだ
もう絵空事ではなく、本当に実現してしまう予知なのだ
しかもこれはマイノリティリポート(少数報告)ではないのだ
さすがスピルバーグ!
2002年でここまでの映像技術を作れるスピルバーグはやはりすごい!
内容は犯罪を守るシーンやバトルシーンはかっこよくていいがそのほかのシーンはなんかだらだらしていて眠くなるような感じだった。トム・クルーズの未来の話の間が長いと感じたが、最後衝撃のラストに見入ってしまった。見てよかったと思える作品。
犯罪予防局はあっていいこともあれば悪いこともある難しいことなんだなと感じさせられた。
トム・クルーズがこのような役にとてもあっていて自然な感じだった。
スピルバーグ映画
昔、映画館で観たきり一度も観ていなかったので改めて鑑賞。
なるほど。こんな映画だったのか。。。想像以上によくできたサスペンス映画だった。未来描写とギャグとホラーに手を抜いていないところが、さすがスピルバーグ!
テンポ激悪で結末もショボい!!
往年のシュワルツェネッガー作品の様なイメージで鑑賞しました。145分なので色々詰め込まれているのかと思いましたが、どのシーンも長く間延びした感じで、テンポ激悪で辛いです。なぜ自分が殺人をする事になるのかという本筋は100分過ぎても分かりません。映画としては、すっとぼけたジジイを暴くだけですが、終盤で固有名詞入りで一気に説明されても頭に入って来ませんでした。本筋が地味なので、申し訳程度に逃走シーンや未来の都市描写を入れた印象です。トムと眉毛が、トニー・スタークのように目の前のバーチャル端末を操作する姿は様になっていました。
現実の日本では、監視カメラ映像に個人情報が表示される時代の幕開けになりました。自治体でのマイナンバーカード取得時に、NECの顔認証エンジン"NeoFace"による生体識別情報が採取されます。SIMカードにマイナンバー経由の識別情報を組込む事が、既定路線として確定しています。更に、改正通信傍受法と共謀罪が、国民が所有する全デバイスを所有者に気づかれる事なく遠隔操作する事を可能にしました。GPS・メール・チャツト・音声と街中の監視カメラが連動可能になります。
ディック原作作品の中では、バランスのとれた一品
ブルー・レイで観直し。
フィリップ・K・ディック原作の映画化は、原作愛のせいか、良くも悪くもB級臭さ・同人臭さに繋がってしまうところがあります。
そういう意味で、スピルバーグの本作は、とてもバランスの取れたエンターテイメントに仕上がっていると思います。
見所たくさん。
なおかつ、ディック作品の特徴がきちんと生きていて、素晴らしい。
特に自分で自分がわからなくなるあたりは、よく描けています。
長官役にマックス・フォン・シドーというキャスティングが、個人的には大絶賛で、コリン・ファレルも良かったです。
今回観直して、撮影の多彩さや小ネタの多さ、構成のうまさに、改めてスピルバーグはすごいなと感じました。
近年の作品も観てみようかなと思いました。
そんなハンバーグの焼き方
結果を予知できれば人は判断を変えるのかというのがSF的な問いかけかと思うが、そういった命題よりも、単なる推理サスペンスエンターテイメントの要素強い。
それがスピルバーグの性なのか、エンタメ要素を必要以上に盛ってくる。冷蔵庫にわざわざ腐ったものを仕込ませたり、転がって汚水升の寸前でキャッチしたり、失笑せざるを得ない部分も散見。前年のAIもそうだったが味付けがどうもあざとく、濃すぎる。
システム
システムを作るのは人間ですが、そのシステムが動き出すと止まらなくなるのが恐ろしいと思いました。予知で犯罪を防止するなんて、一見正義を言ってる様に聞こえますが、誰でも逮捕できるシステムってことです。誰でも逮捕できる世界は、どんな社会なのか?アウシュビッツ帰りの飛行機の中で鑑賞したので、ナチスの全体主義のシステムを思い出して、尚更怖かったです。
数年に一度は見直したい作品
何回目の観賞だろうか。
ちゃんと観るのは2回目かも。
レディプレでスピルバーグのSFが観たくなって、ストーリーも忘れてたし観賞。
15年前に作られたとは思えないくらいのクオリティ。
今観てもSFとして充分面白い。
原作はフィリップkディックの小説だけど、練り上げられた構成にトムクルーズの主演、スピルバーグがメガホンを取るんだから面白くないわけがない。
スパイダーズのデザインとかスピルバーグっぽいなぁってほっこりしちゃうし、音楽はjウィリアムズだし。
逃亡シーンや徐々に核心に迫っていく演出は分かりやすくスタイリッシュでスピルバーグの技量には脱帽する。
数年に1度は見たい作品。
2002年の映画だということを、忘れずに!
古い映画として見た若い方にはわかりにくいかもしれませんが、タブレットもスマホもなく、パカパカのケータイの時代に、透明ガラスのスクリーンで、オテテに装着した入力機器でスクロールさせながらデータを確認するトム・クルーズの姿が本当に近未来ってこんなの?って思って、それが斬新でした。
でも、タブレット端末みたいなものが出てきてますけど、まさに今は当たり前のように普及しましたよね!
先を見る目がすごいです!
上映当初も見て「すごい!結末がいい!」と思いましたが、今回久しぶりに改めて見て、やっぱりいい!と再び感動しています。
you have a choice. と何度も出てきたそれがメッセ...
you have a choice. と何度も出てきたそれがメッセージなのかな
それにしてもプリコグのシステム脆弱すぎる、全米に3人しかいない彼らが全員健康で生きていなきゃ成り立たないから永続的にできるもんじゃないし、
彼らの人権も何もあったもんじゃない。
全然"システムは完璧"じゃないやろっていう
近未来、技術の発達によって予知ができるようになったのかと思っていたらこれ…
よくできているが、普通
未来予知というものを矛盾なくシナリオに取り込んでいる点はとてもすごい。しかし、肝心のオチが弱い。トム・クルーズ、スティーブン・スピルバーグ、ジョン・ウィリアムズと大物揃いなわりに凡作。前半の謎を追うパートはアクションに勢いがなくたるみがち。設定だけは秀逸な作品。
トム・クルーズは文句なくイケメン
トム様は正義(笑)
何だか怖い絵の連続でした…。劇場で観たら吐きそうなシーンもいっぱい(笑)。
トム様とスピルバーグ、めっちゃお金かかってるし、話もなかなか難しかったですね〜(´Д` )。でも、ミッションインポッシブルに比べたら物足りないアクション量。トム様のイケメンもそこまで拝めず。せめて、男の子が生きて現れて欲しかったかも。
息の詰まるアクションてんこ盛りの作品より、なんだかんだ、トム様の一番好きな作品は「ロックオブエイジズ」だったりします(笑)。
網膜スキャンの時代
約30年後の世界。
30年経ったら、もっと凄い世界になってそうだけど、意外とそんなでもないのかも。
やっぱし、近未来モノって楽しい(^-^)
ただ、ストーリーがイマイチ入って来なくて、あんまし楽しめなかった…
映像はキレイで良いんだけどね~
全て人間のせい
原作は短いのにどうなるのかと思ったら、いろいろな設定を追加して話を膨らませていて面白かった。
システム事態は完璧なはずだったのに、それを運用する人間や利用された人間の思いにより、小さな亀裂から壊されてしまった。そもそも、犯罪さえなければ、けこんなシステムも必要なかったのにとも思う。
グロいけど笑えるシーンが多かった。
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