「煮込み料理の傑作」ラブ・アクチュアリー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
煮込み料理の傑作
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恋愛も様々あるのは承知していたつもりでしたが、これだけ幅広くコラージュされると圧巻です。英国流の皮肉や本音は付き合うには面倒臭いですが嫌いではない自分にむしろ驚いています。
挿入曲も素晴らしい、「恋人たちのクリスマス」の歌のシーンは最高です。小学生の息子が想いを寄せるジョアンナ、お父さんも恋愛指南に懸命です、そしてなぜ息子が熱をあげているのかが説明なしに理解できてしまう脚本、演出は秀逸です。
ストイックな恋と本能的欲情を対比でなく織り交ぜる、完璧な人、残念な人たちにも目を向ける、小学生から熟年まで恋愛力学の不思議さを垣間見ることができます。ポルノ俳優たちが意外にもうぶなのは皮肉でしょうか、良く煮込まれています。
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