ランド・オブ・ザ・デッドのレビュー・感想・評価
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王道と進化のゾンビ映画
ロメロ監督の作品はあまり知りませんが、ゾンビといえばこの監督!というだけのことはある、安定のゾンビ映画。
人間社会に溶け込んでいる(?)ゾンビにびっくり!え?共生できてる…?射撃の的になったり、檻の中でのデスマッチなど、娯楽の対象として扱われるゾンビ達。いつ襲われるか分からないスリルがいいのかな…?独特な世界観です。
でもお話が進むにつれ、やっぱりゾンビは怖いんだよ!ってところをゴア描写をふんだんに取り入れ、見せつけてくれます。生きた人間の肉をムシャムシャモグモグ食すシーンはさすがロメロです。気持ち悪い!🤮ウゲー
ゾンビの性質としては学習能力が備わってるっぽいですね。これが恐怖に拍車をかけて面白いです。特に道具を持ち出したり川を渡るシーンはゾクゾクしましたね。
中でもボスゾンビは頭が良いのか、色んな道具を使います。使い方間違ってるときもありますが、それがまた面白い。愛嬌すら感じてしまいます。
ストーリー的にちょっと緩慢に感じてしまったところがありましたが、ゾンビ達が上級国民達を襲い始めたあたりからはゴア描写もエスカレートし見どころ満載です。
格差社会に対する社会風刺も織り混ぜた、見応えのある作品でした。あ、あと主人公がイケメンで眼福(笑)
亜流ゾンビ映画の進出が目覚しくなり、元祖ゾンビ監督が怒りとともに立ちあがった。
ゾンビ3部作を世に送り、ゾンビものに関してはやりつくしてしまったかのようなロメロ監督だったが、社会派の要素と学習する能力を備えている進化したゾンビを新たに作りあげました。元来、彼の作風には「ゾンビより怖いのは人間そのものだ」という暗喩を込めた要素が感じられましたが、今作では更に拡大する貧富の差といった社会悪や、テロリストを生み出す支配者層の悪をも風刺しているように思われます。
ゾンビが誕生する原因や説明調の描写といった小賢しい手法は一切取らず、観客をいきなり恐怖に陥れるパターンは健在であり、これはゾンビファンにとっては嬉しい限りです。花火が好きだという設定や、徐々に学習して知能を携えていく姿ということによって、ほんの少しですが、ゾンビに対しても感情移入してしまいました。これは、ゾンビよりもカウフマン(デニス・ホッパー)をやっつけてしまいたくなる脚本のおかげでしょう。
昨年のリメイク版『ドーン・オブ・ザ・デッド』では、ただ逃げ出したくなるような恐怖映像だけでしたが、今作では面白さ、グロさ、爽快感までもが味わえます。ヘソピアスを食いちぎるといった映像や、首がないと思ったら後に繋がっていただけだったり、学習したと言ってもマシンガンの扱いがわからなかったり・・・そして、人類とゾンビはこのまま共生していけるのではないかと考えさせられる場面もありました。そして、顔の右半分が火傷でただれている相棒のチャーリーの存在も、醜いゾンビに対する偏見をなくそうという意図があったのかもしれません。
好きなキャラはチョロ(ジョン・レグイザモ)と、マシンガンを持った黒人ゾンビ。ゾンビ化しても悪い奴を倒そうとする意気込みに惚れました・・・
【2005年8月映画館にて】
高水準
ロメロ監督が初めてハリウッドと手を組んだ2005年度の作品だ。監督自身はタッグを組むことにどう思っていたのか知らないが、観客として思うことは、かなり上手くまとめ上げた良作だということだ。ロメロ作品では最も製作費が高いだろうが、監督の個性やこだわりを消さないように上手く混ざっている。やはり作品がどうなろうと彼はメッセージ性を大切にするようで、この後に発表される「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」などに比べるとそれほどあからさまではないものの、「説教タイム」の面影はチラホラしている。これにハリウッドの技術で作られたハイテクな乗り物や武器などが登場し、絵的には地味だったロメロ作品に花を咲かせてくれたようだ。
成長。
ゾンビが知恵を仲間をと…成長していく過程というのが面白く、またゾンビ出現後の社会の背景を上手いこと描いてる作品と思いました。自分も貧困層と富裕層には必ず別れるだろうと共感。
内容は素晴らしい映画ですが、もう少しスリリングなところがほしかったかなと感じました。
ゾンビ映画でかなり面白かった。
グロさやゾンビシーンは俺の理想とする多さでかなり良かった。最近のゾンビ映画は地味にゾンビシーンが少なかったり結局最終的の敵は人間みたいなのが多いからタルかった。この映画も人間の醜さも出てくるが、ゾンビシーンの方が多いので楽しめます。
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