キングダム・オブ・ヘブンのレビュー・感想・評価
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宗教感の違う日本人には難しい
1184年フランス。オーランドブルーム扮する鍛冶屋バリアンオブイベリンの息子が死産だったので妻が自殺してしまっていた。リーアムニーソン扮する領主ゴッドフリーオブイベリンは失意の隠し子のバリアンのところへやって来た。エルサレムへ行けば罪が消せるのかとバリアンは尋ねた。
一人でエルサレムへ行くと言う行為自体が宗教感の違う日本人には難しいね。ゴッドフリーの剣が導く新たなバリアンの世界。偉大な父親を持つのは息子にとって善か悪か。長くて重々しい展開だったが、オーランドブルーム主演作だから観られたね。
ハンニバルのメイスンの様な悪魔的キャスティング
宗教戦争はわからないなぁ。
エルサレムを巡る戦い
俺は結構好き
延々と続く負の連鎖の一部
総合:80点
ストーリー: 65
キャスト: 75
演出: 85
ビジュアル: 90
音楽: 80
壮大な話である。戦闘場面は同じオーランド・ブルームの出演作の「ロード・オブ・リング」を思わせるが、戦術も含めて描かれているだけさらに面白い。攻城・守城のそれぞれの戦術が描かれ、ただの場面場面の斬り合いだけではない迫力いっぱいの描写が描かれている。流れる血が普通の赤ではなくどす黒い赤で、本物の血のようで生々しい。セットやCG含めた映像も質感がかなり高い。音楽も良く出来ていた。
この手の映画は一方的にキリスト教徒が善玉でイスラム教徒が悪と決まっているものだったが、必ずしもそうでないのはいい。むしろキリスト教徒側内部での権力争いが今回の戦争の原因となっている。宗教間の対立がどうのこうの言う前に、結局このような野望いっぱいの人がどこにでも出てきては戦いを繰り返し、そこから憎しみの負の連鎖が延々と続くのだろう。彼らも一旗上げてやろうと思ってわざわざ命と財産を懸けて遠く欧州から来ているのだろうし、手ぶらで何もせずに帰るわけにはいかないだろう。
ただここまで描いたのならば、イスラム教徒側の立場ももっと描写してくれればと思った。
ただし映画の中でも「鍛冶屋に教わることはない」となどと言われていたが、オーランド・ブルーム演じるバリアンは元々ただの鍛冶屋。それがいきなりエルサレムに行くと剣をふるって敵を倒し、部隊を率いて戦闘の指揮をし、騎士道に目覚め命懸けの崇高な使命を全うしようとする。これはかなり無理がある。
要勉強!!
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