劇場公開日 2004年7月24日

キング・アーサー(2004)のレビュー・感想・評価

全12件を表示

3.0こっちじゃない!

2024年8月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

観たい作品を見つけてから実際に観るまでに何日も開く。そうなると見つけた時と観るときのテンションの違いで戸惑うことがあったり、なぜ観たいと思ったのかわからないこともある。
レンタルするときに違和感はあった。今さらこの「キングアーサー」を自分が観たいと思ったなんておかしいと。

物語が始まりクライヴ・オーウェンが出てきたときにやっぱりおかしいと感じた。
キーラ・ナイトレイが出てきたあたりで一度止め、調べてみると、自分が観たいと思ったのはコレじゃなかった。
ガイ・リッチー監督の「スラムのガキから王になれ!」の煽り文句の「キングアーサー」だった。
ある程度仕方がないとはいえ全く同じタイトルなのには参ったね。そんなわけで皆様もご注意ください。

観たかった作品ではなかったわけだが、折角借りたので最後まで観ることにした。
主役のアーサーを演じるのは、日本での知名度はほとんどなく地味だが、堅実で欧米では人気のあるクライヴ・オーウェン。アーサー王ってこんな感じかなを体現するようなナイスキャスティング。
アーサーの妻にキーラ・ナイトレイ。スウェーデンからステラン・スカルスガルド。デンマークからマッツ・ミケルセン。ドイツからティル・シュヴァイガー。って、おいおい、全方位に媚び売るような人気どころを集めたな。
更に、監督はアントワーン・フークア。音楽はハンス・ジマーだと?爆発的大ヒット狙うような夏のブロックバスター系の超大作じゃないか。
個人的に好みどころが集まって、もしかしたら当たりか?なんて淡い期待を抱いたわけだが・・・

白と黒のコントラストが美しい映像。フークア監督らしさが出たノワール風の渋さ。ほどよいキャストの地味さ。肌を青く塗った戦闘スタイルのキーラ・ナイトレイ。
部分的にみると何も悪いことはないように思えるのだが、なーんか盛り上がらない。

フークア監督は試写の反応が悪かったのでエンディングを変えたと話していた。
フークアはほろ苦さも持ち味だと思うのに、あんな取って付けたようなハッピーエンディングで、この人はアホなのか?もしくはそんなに興行が心配だったのか?と考えたが、よくよく調べてみるとアホなのはフークアじゃなかった。
内容のない爆発映画を作らせたら天下一品ジェリー・ブラッカイマーがプロデューサーのアメリカ映画だったのだ。
キャストのほとんどがイギリス人だったからイギリス映画だと思い込んでいたけど、アホのブラッカイマーがプロデューサーでは仕方ない。
ブラッカイマーはヒットメーカーだからもちろんアホではないんだけど、アホなアメリカ人にウケるアホな作品を作るのが上手いズル賢い人。一瞬の煌めきを大切にするエンタメ至上主義で、とにかく作品に深みがない。

思い返してみるといかにもブラッカイマーらしい、よくわからんことの連続だった。
取って付けたエンディングと既に書いたけれど、どこもかしこも取って付けたようなつぎはぎ感。
降ってわいたような軽ーい王。騎士の魂どこ行った?

ブラッカイマー作品の場合つまらないわけではないのは良いのだが、安定の軽さで、言葉は悪いがおバカ映画の域を脱しない作品でした。
大爆発お気軽ハッピーエンディングのブラッカイマーと、渋くてほろ苦いフークアでは相性悪かったように思う。
ところで本作はヒットしたのかな。

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つとみ

4.0エクスカリバー

2019年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 自由を求めて戦うアーサーと騎士たち!彼らはとても強いのだ。そして、ローマ人がどちらかというと嫌いなのだ。やっと自由を手に入れたと歓ぶのも束の間、好きでもないローマ人を救出せねばならなかった。

 アーサーは自由博愛主義。キリスト教なんて信じないのさ!衰退の一途をたどるローマ帝国のお偉いさんはキリスト教なんて政治の道具としか思っちゃいない。ローマのために戦うなんて馬鹿らしくてしょうがないのさ。こうなりゃ現地人ウォード族と仲良くして、このイギリスの地に自分たちの王国を作っちゃえ!てな感じでサクソン人とだって戦っちゃうのだ。

 しかし、ランスロットと下ネタボーズ(レイ・ウィンストン)以外はその他の騎士たちという描き方に不満。伝説の聖剣エクスカリバーだって描ききれていない。伝説というより史実という内容になっていた。ランスロットだって二刀流で活躍するのは最後の戦いだけだし、トリスタンの鷹も活躍しない。だけど、騎士たちの篤い友情・忠誠心の表現は泣けた。歴史好きにはたまらない映画なのだ。笑える下ネタも多いし、サクソン軍の行進の掛け声が「サクソン!サクソン!」てのも面白かった。

見所は、陰の主役下ネタ・ボーズ!子どもには名前を付けましょうね・・・

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kossy

3.0リアル・アーサー

2018年11月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

単純

興奮

難しい

ハリウッドが史劇スペクタクル映画ブームに沸いていた2004年に製作された“アーサー王映画”。
見るのは劇場で観て以来になるので、実に14年ぶり!
ストーリーもシーンの一つさえも何もかも、今回が初鑑賞と言っていいくらい覚えていない。

有名な“アーサー王と円卓の騎士”を題材にしているものの、従来の設定とは違うのが本作の特徴。
まず、アーサー王のモデルとも言われる古代ローマ軍人、アルトリウスをアーサー王として描いている。(ややこしい…)
時代設定も中世時代ではなく、それより遥か昔。
偉大な王やヒロイックな英雄としてではなく、勇士。
これまでのどのアーサー王像より現実味がある。

話としては…
アーサーと円卓の騎士の絆、グウィネヴィアとの出会い、命の保証の無い危険な任務、蛮族との闘い。
至ってシンプル。
苦悩・葛藤、アイデンティティー、民族の誇り。王としての素質。
これら話を深くするスパイスもオーソドックス。
題材は大胆なアプローチではあるが、話や作品自体は直球王道で、特に目新しさは無い。

アクション面は、アクション派のアントワン・フークアの演出やプロデュースのブラッカイマー印で、さすがの迫力。
中盤の氷上での闘いは、いつ氷が割れるかスリリング。
クライマックスの大合戦は、これぞ史劇スペクタクル・アクションの醍醐味。

アーサー役のクライヴ・オーウェンは男臭く、ランスロット役のヨアン・グリフィスは精悍で、悪役親子のステラン・スカルスガルドとティル・シュヴァイガーは憎々しい。
グウィネヴィアも従来の王妃のイメージではなく、キーラ・ナイトレイの熱演で、弓矢を手に、クライマックスは奇抜なメイクで闘う女戦士。
それにしても、アーサー役のオーウェンより円卓の騎士のマッツ・ミケルセンやジョエル・エドガードンの方が今や売れっ子に。

ドラマチックで、アクションは迫力あり、大作として見応えある。
数あるアーサー王映画の中でも非常にシリアスな作風。
が、なかなか分かりづらいのは、歴史背景や所々の宗教観や民族性。
特に、ブリテン人、ローマ人、サクソン人、ウォードなど交錯する各々民族がこんがらがる。

史実に基づいて描くリアルなアーサー王。
エンタメとして描くヒロイック・ファンタジーなアーサー王。
それぞれ好みも分かれる。
創作、大胆脚色、新解釈で描かれ方も違う。
そこがある意味、面白い。
だからこそ魅力があり、今も度々アーサー王映画が作られているのだろう。

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近大

4.5トリスタンかっこよすぎ

2017年6月13日
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アーサー王伝説は好きなんで、大好きな作品です。

アーサー王はインパクトないんですが、脇のトリスタンとかランスロットはかっこよすぎ。
マッツミケルセン、彼の名は、これで覚えました。

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Rinko

2.5私の主役は…

2017年6月7日
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ハンニバルとウィルがいるーーー!

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Y.Solo

3.5普通に史劇として楽しめた

2017年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

興奮

微妙な評判だったので、どうなのかなと思いつつ見てみたら、私は思いのほか楽しめました。
まあアーサー王伝説や円卓の騎士と言われても実はよく分かっていないところもあるので、何の先入観もなく見れたから楽しめただけなのかもしれませんが。
本来はもっとファンタジー寄りの話なんでしょうか?この新解釈版は普通に史劇と言う感じでしたが、スペクタクル場面もまずまず迫力がありましたし、ホント史劇としては普通に見応えある作品だったなと思いましたよ、まあ迫力はありつつも何となく画的に地味だった気はしないでもなかったですが。

キャストも今となってはなかなか豪華に思えるのですが、当時はまだそこまで知名度が無かった方も多かったのかな。
あまり評判がよくないクライブ・オーウェンのアーサーなんか、私は派手さはないけど結構カッコ良かったと思いましたけどね、自身のアイデンティティーに悩みつつ、哀しみを背負いながら戦う姿には惚れ惚れしました。
彼の掲げる理念的なものにも物凄く感銘を受けましたね、まさしくリーダーになる為の資質を兼ね備えた男、彼の為に命を懸ける円卓の騎士の忠誠心もこれなら説得力十分、思いっ切り感情移入させられましたよ。

騎士達も皆それぞれに見せ場があって、カッコ良かったですねぇ。
ただ、各人の人物造形がやや薄めだったのはちょっと勿体無かったかな。
特にアーサーの右腕的存在のランスロットは、もう少し何かアーサーとの絆を感じれるエピソードを挿入しても良かったような気はしましたね。
グウィネヴィアとの意味有り気な関係性も、何か中途半端、結果そうなるのかよと、若干拍子抜けした感は否めませんでした。
むしろキャラ的にはダゴネット、ボース、トリスタンの方が目立っていましたよね、そのダゴネットの話では思わず涙腺が・・・それとマッツ・ミケルセンは鷹が似合いすぎ!

思いのほかシンプルなストーリー構成だったのも、小難しい話が苦手な私としてはとても入り込み易くて良かったです。
いかにも商業映画な作風に賛否両論ありそうですが、私は単純に感情移入ができて楽しかった、サクソンの王を演じたステラン・スカルスガルドの貫禄、冷徹さも、分かり易い悪役で迫力ありましたね。
グウィネヴィアのキーラ・ナイトレイも華があって良かったなぁ、あの衣装で戦う姿が、何故だか妙にツボでした。
まあ何にしても、何の先入観も持たず史劇として見る分には、まずまず楽しめる映画でしたよ。

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スペランカー

3.0アーサー王伝説ではない

2017年3月11日
iPhoneアプリから投稿

伝説の元になった実在の人物の仮説を元に大胆に描いた話というちょっとややこしい概要。ストーリー自体は王道で適度にもちゃもちゃしてます。
3世紀くらいが舞台なので、みんな大体、めっちゃ蛮族。めっちゃ私利私欲。めっちゃ狂信者。全身甲冑もまだ無い。泥臭え〜。こんなローマ帝国時代の混沌とした世の中で、人は皆平等で自由に生きることが出来て、例え戦争に勝っても敗者の尊厳を悪戯に踏みにじらないとかそういう高潔な精神を持った人はアーサー王くらいしかいないよ!という感じはマニアックなまでに描いている。正直円卓の騎士の他面子が魅力的なので、アーサー王自身はそういう理想の騎士が鎧着て歩いているって装置的な感じでキャラクターとしての感情移入はほどほど。マッツのトリスタンが美味しすぎる…。キーラも美しい。アマゾネス〜!終盤の戦闘の騎馬隊の有用性をフルに生かしたヒットアンドアウェイは楽しかった!メイキングを見ていると古典的なサクソン戦術を盛り込んでいるようで矢張りマニアック。

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れお

3.5アーサー

2016年2月10日
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好きなジャンルじゃないけど
好きな映画♡

かっこいい!

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shia

3.5中間管理職

2014年10月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

ロードオブザリングみたいなファンタジー系
かと思いきやかなりリアル寄りな作品
エクスカリバーも普通の剣です

思い悩むアーサーにクライヴオーウェンの
困り顔がはまっていました
定時間際に残業と言われるつらさは
よくわかります

円卓の騎士の中ではトリスタンが中二心を
刺激するかっこよさでした

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karakorum2

3.5伝説の王だから頑張って盛り上げないといけないという意識

2014年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

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Cape God

3.0アーサー王の伝説

2014年2月8日
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鑑賞方法:TV地上波

悲しい

興奮

アーサー王と円卓の騎士…高校時代に世界史で習い、大学では西洋史を専修していたので、これは観ねば!と思い、観てみました笑
感想は…うーん、1回は観てもいいけど、2回はいいかなって思ってしまいました。
アーサーは人望もあり、よくできた人なのですが、何か物足りなく感じてしまいました。
アクションシーンのCGがわざとらしくてあまり好きではなかったです。まぁ、伝説ですし、このくらい盛って丁度いいのかもしれないのですが。
最後のキーラ・ナイトレイの戦闘シーンのメイクはアバターを連想しました。自然を守るみたいな思想も似ていますし、こういう民族から影響を受けたのかな?と思ったり。
でも、美しいキーラ・ナイトレイ、可愛い男の子、かっこいい岡田君似のヨアン・グリフィズを観れただけでも満足です笑

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ふぇみー

3.0King Arthur

2014年2月4日
Androidアプリから投稿

興奮

騎士の子として生まれながらに闘うことを運命づけられたアーサーとその仲間たち。15年の長きに渡って理不尽な状況下でも苦しい時でも決して諦めることなく、自由になる日を夢みて兵役をつとめ、やっとその日が!!…と思いきや教皇に最後の聖戦を強いられる。それは誰の目にも無謀であり生き残れる可能性の低い壮絶な戦いだった。ん〜すっごく教皇がムカつきます。笑 ストーリーは面白いしテンポもいいんだけど画面が終始暗いのが残念な点(;_;) あとKeira Knightley演じるグウィネヴィアが戦場で先住民の伝統的な格好をして出てくるんやけど、それがどうしても映画“アバター”のナヴィにみえちゃって興ざめ(^-^; それ以外はよかったよん♪

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misaki