劇場公開日 2003年10月25日

「タランティーノ監督らしさ全開の賛否両論ありそうな作品」キル・ビル Nagoya_yabuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5タランティーノ監督らしさ全開の賛否両論ありそうな作品

2024年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

映画を見ながら、五感の違和感に色々グサグサ刺さりそうな訳が分からない初めて見るような映像がでてくる。

軽快なポップ的な音楽が流れたかと思えば、日本のめちゃ懐かしい曲が流れてくる感じ。リズミカルな音楽の中で、何十人もの男性がユマサーマン演じる復讐の女性に、日本刀でバンバン切られていく・・・その背景が、日本にも今あるのっていうぐらいの吉原のどでかい風俗館みたいな場所で切り合うから色々初めてみるようなチャンバラシーン。
ユマサーマンと栗山千明、ユマサーマンとルーシーリューのそれぞれ二人の切り合いは、ハラハラすようなチャンバラであり、映像の美しさもあって、印象的。これだけ女性のチャンバラシーンが多いし、見せ所みたいになるの作品も珍しいかと思う。日本の沖縄と東京が舞台になり、日本語が結構でてくるのは素直に嬉しい。

タランティーノ監督がこんなことやってみたら面白いかも、っていうものを色々詰め込んだ作品かも。自分の好みとしてはここまで人がバンバン切られるアクション映画が好みとは違うから、3.5にしてしまったけど、この映画を見ると、やっぱりタランティーノ監督は娯楽に流されず、映像芸術を追究しようとしてそれを越えてしまったある意味、映像芸術の天才のように思える作品かも。

Nagoya_yabu