「オタク演出が冴え渡る」キル・ビル ゼリグさんの映画レビュー(感想・評価)
オタク演出が冴え渡る
この映画に使われているオマージュを数えたらいくつになるんだろう。
香港映画、日本映画などの要素をふんだんに盛り込んでいる。
中でもわかりやすいものと言えば、ブルース・リーみたいな主人公の格好、
そして日本のクリエイターによるアニメパートだと思う。
正直うらやましい。自分の好きなものを好きなだけ詰め込みつつ、
そこに+αのオリジナル部分を組み込んでヒットさせる。
こんな事をできる監督はそうそういない(あとはウォシャウスキぐらい)。
ここからタランティーノのファンになった人達は前後の作品に戸惑いが
隠せないようだが、この監督は別にアクション映画監督ではない。
どちらかというとサスペンス系なのだが、この浮き具合がいい。
たぶん最高傑作。
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