「タラちゃん贔屓が、タラちゃんだから面白がる映画」キル・ビル 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
タラちゃん贔屓が、タラちゃんだから面白がる映画
タラちゃんが、何をやっても許してくれる贔屓筋のために、やりたいことをやりたいように、且つ「究極のカッコ良さは究極のダサさ」をコンセプトに作った映画です。
つまり、パロディやオマージュ満載ですが元ネタがマニアック過ぎて殆どの人、ましてやアメリカ人はついていけない上に
、敢えて安っぽいカストリ雑誌みたいな撮り方が延々と続きます。バイオレンスというより吉本興業。
更に話が単純過ぎて、何のケレンもプロットも無く、レザやPFやジャッキーを期待すると肩透かしを食らいます。
要するに、元ネタにある程度ついていけて、且つタラちゃんしょーがねーなーって許して上げられるような「斜に構えた人」にはメチャ面白いですが(キネ旬の読者ベスト10に入ってるのがその証拠)、それほどタラちゃんに入れ込んでいない普通の人からすると、漫画をそのまま映像にしてみたけど上手くいかなくて残念、あるいは映画大好きな高校生が文化祭で一生懸命作ったから皆んな観て、みたいなコメディです。
続編で完結するらしいけど、バカバカしくてもういいやって人も多いでしょうね。
因みに私は斜に構えているので大好きです。
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