「従来の戦争映画らしく無い、リアルな一つの戦争体験」ジャーヘッド Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
従来の戦争映画らしく無い、リアルな一つの戦争体験
クリックして本文を読む
2005年製作/123分/アメリカ、原題または英題:Jarhead、配給:UIP、劇場公開日:2006年2月11日。
地上戦はわずか4日で終了した1990年湾岸戦争が舞台。戦争映画ながら、狙撃兵の主人公ジェイク・ギレンホールが長い長い砂漠での待機の末、活躍は勿論、狙撃さえない映画であったが、その分とてもリアルな感じはあった。そして戦闘こそなかったものの、敵と遭遇する恐怖感はかなり出ていた。結局、多数の死体と遭遇するのみであったが。
戦争に赴く男性兵士にとって、長期離れることによる妻や恋人の浮気への恐怖の描写には、成る程お悩みはそこか!とはとは思わされた。
感情の浮き沈みが激しく青春映画的主人公に思えるジェイク・ギレンホールには、少し懐かしさの様なものを覚えた。対照的なジェイミー・フォックス演ずる上官の揺るぎのない安定性に、事実(原作は体験記)であるとして、ある種の驚きを覚えた。訓練や教育の賜物であろうが、何故ここまで冷静でおられるのかと。資質あるリーダーを選び出すシステムが凄いのだろうか?それとも、軍事経験の蓄積がものをいってる?
監督サム・メンデス、製作ダグラス・ウィック 、ルーシー・フィッシャー、製作総指揮サム・マーサー 、ボビー・コーエン、原作アンソニー・スオフォード、脚本ウィリアム・ブロイルズ・Jr.、撮影ロジャー・ディーキンス、美術デニス・ガスナー、衣装アルバート・ウォルスキー、編集ウォルター・マーチ、音楽トーマス・ニューマン、音楽監修ランドール・ポスター。
出演
ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、ルーカス・ブラック、クリス・クーパー、ジェイミー・フォックス。
コメントする