アイランド(2005)のレビュー・感想・評価
全65件中、61~65件目を表示
見せ場はアクションなのか倫理性なのか
総合:55点
ストーリー: 45
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 70
アクションシーンの映像とかは悪くないのだが、いかんせん物語性がひどい。
施設で隔離されて刺激を与えないように育てられたクローン人間。大勢の人が関わって数千人の違法な人間のクローンの育成をしても、それが世間にばれることがない。
またクローンたちは武器の取り扱いはもちろん、信号が赤だと乗り物は止まるということすら知らない。それが脱走するやいなや乗り物を乗り回し武器をもって戦いだすタフぶり。アクションが派手なだけに、その非現実性にあきれてしまう。
アクションやりたいのならばこんな無理な設定にしないで、普通の犯罪ものにすればいい。クローンの倫理性やりたいのならば、物語の根本的なやり直しが必要。
何年生きれるの?
すごい丁寧に作ってある。
どのシーンも一つ一つが宝石みたいで、眺めまわしたいです。
大がかりなセットが素敵、液体とチューブとホログラム。SFファンが見た夢そのもの。
逃亡劇でもあり、社会派の訴えを持ち、さらに大衆も置いていかない。
バランスのとれた良いSF映画です。
彼らの耐久年数が決まっている(って言ってましたよね?)のでは、
助かったとしても僅かな時間しか生きられません。ベジタブルだからー。
その意味では無意味な逃亡だったのですけど、社会問題としては解決という終わりだったので、一応の決着はつき、意味があったと見ていいのでしょう。
しかしベジタブルなのに何故心を持ち、記憶を持ったのか。そこは謎のままです。
大幅な欠陥?それとも人類の発明がたどり着いた神秘?
神の意思が降臨して彼らに記憶を与えたのでしょうか。
ユアン・マクレガーつながりで見たのですが、ユアンは純粋な役が似合います。
この子は友達か?とポルノ写真を見ていうのが面白い。何で裸か?と聞くのもいい。
ちょっとした会話もセンスや笑いがあるので、良い脚本だと思いました。
マイケル・ベイワールド炸裂!でも社会派?!
ようやく旧作扱いになった「アイランド」を早速借りてきました。
ところで、監督って誰だったけ、とど忘れしてて、
クレジットを見て思い出しました、マイケル・ベイでしたね。
この作品、公開時「宇宙戦争」「スターウォーズEP3」と
大作ぞろいの中での公開だっただけにとても難しい立場にありました。
結局のところ、酷評されはしたものの、すぐに忘れ去られた感があります。
でも、総評から言うと、ぜんぜんおもしろかったです。
マイケル・ベイらしい作品にちゃんと仕上がってる、
というか要所要所がもうマイケル・ベイワールド。
お話は、完全管理体制の施設の中からはじまります。
クローンのお話ということはわかってますので、
この施設がクローン培養の施設であることは見ての通りです。
そこで、ユアン・マクレガー扮する主人公のリンカーン
(実はこのネーミングは意味があるのです)は、
自分たちのこの施設の生活に疑問を抱きます。
ここで、彼を手助けする二人がキーマンです。
ひとりは、6区の技術者マッコード(スティーヴ・ブシェミ)
マイケル・ベイの作品「アルマゲドン」でもかなり特異な独特のキャラを演じてます。
マイケル・ベイ作品にはなくてはならないし、彼が出てたら安心できます。
そして、もうひとりは、脱走したリンカーンとヒロインのジョーダンを追跡する
ローレント(ジャイモン・フンスー)彼の存在がラストの伏線となってますし、
彼がこの作品のテーマの一角を担っています。
ところで、作品の進行自体はもうマイケル・ベイのこれまでの作品の集大成的な映像でした。
もうカメラは回る回る、これでもかってぐらいグルングルンしています。
そして、今回も出ましたカーアクション。
2019年という近未来の設定で、空には近未来的な浮遊物が飛んでるのに、
地上ではあいかわらずアナログなタイヤ走行の自動車が走ってました。
この辺のギャップもカーアクション観てたらどうでもよくなります。
まさに「バッドボーイズ」です。
マイケル・ベイは多分これやんないとダメなんだろうね。
それで、今回のこの作品のテーマはというと「奴隷解放」です。
クローンを黒人に投影させて、「黒人差別」や「奴隷問題」を取り扱った
非常に社会的な作品だったのです。だから主人公の名前がそうなんですね。
結構深い作品でぼく的にぜんぜんOKでした、娯楽作品としてはね。
最高のSF大作。
キャラクター、アクション、設定、全てが文句なしのSF大作。
クローンである主役2人が何も知らないまま現実世界に踏み込んで行くストーリーも魅力的。
主演の2人が輝いてました。
エンディングは希望が溢れていて爽快。
そしてこの映画と同じゆうな未来が来るかもしれないと考えると少しゾッとしました。
大衆作品でありながら考えさせられる作品です。
人生の壁にブチ当った人達へ
生まれながらに慣れ親しんだ生活環境に
微かな違和感を感じ始めた時
見えない壁をブチ破り
新たなステージへ飛び出す勇気と好奇心を
持たなければならない
そこでまだ見ぬ無限の外世界を知り、
予想もできなかった《人生の真実》に直面する
その時、自分ならどう行動するか・・・?
この作品の様な世界が来るかも知れない・・・
いやもう来ているのか?
驚きの展開が待ち受ける このマイケルベイ特有の
ブッ飛んだアクションシークエンスに満ち溢れた
スリリングな2019年の世界は
単なる近未来SF映画ではなく
この惑星で最も優秀な種であるが故に
《神をも超越した現代科学技術のパラドックス》
に直面した21世紀を生きる我々人類の
《危機と課題》を至極リアルに浮き彫りにしている
しかも映画的娯楽性と知的好奇心を刺激され
映画本来の興奮を存分に味わえる仕上がり
ハリウッドの娯楽大作に偏見を持って
ハナから軽く斜めからの視点で鑑賞してしまう
《ミニシアター系映画しか受け付けない人達》に
この作品を作った意味や心意気が理解できるかは
僕にも分からない
最近映画にパッとしない人は
この作品を暗闇で没頭して鑑賞しよう
全65件中、61~65件目を表示