アイランド(2005)のレビュー・感想・評価
全63件中、61~63件目を表示
マイケル・ベイワールド炸裂!でも社会派?!
ようやく旧作扱いになった「アイランド」を早速借りてきました。
ところで、監督って誰だったけ、とど忘れしてて、
クレジットを見て思い出しました、マイケル・ベイでしたね。
この作品、公開時「宇宙戦争」「スターウォーズEP3」と
大作ぞろいの中での公開だっただけにとても難しい立場にありました。
結局のところ、酷評されはしたものの、すぐに忘れ去られた感があります。
でも、総評から言うと、ぜんぜんおもしろかったです。
マイケル・ベイらしい作品にちゃんと仕上がってる、
というか要所要所がもうマイケル・ベイワールド。
お話は、完全管理体制の施設の中からはじまります。
クローンのお話ということはわかってますので、
この施設がクローン培養の施設であることは見ての通りです。
そこで、ユアン・マクレガー扮する主人公のリンカーン
(実はこのネーミングは意味があるのです)は、
自分たちのこの施設の生活に疑問を抱きます。
ここで、彼を手助けする二人がキーマンです。
ひとりは、6区の技術者マッコード(スティーヴ・ブシェミ)
マイケル・ベイの作品「アルマゲドン」でもかなり特異な独特のキャラを演じてます。
マイケル・ベイ作品にはなくてはならないし、彼が出てたら安心できます。
そして、もうひとりは、脱走したリンカーンとヒロインのジョーダンを追跡する
ローレント(ジャイモン・フンスー)彼の存在がラストの伏線となってますし、
彼がこの作品のテーマの一角を担っています。
ところで、作品の進行自体はもうマイケル・ベイのこれまでの作品の集大成的な映像でした。
もうカメラは回る回る、これでもかってぐらいグルングルンしています。
そして、今回も出ましたカーアクション。
2019年という近未来の設定で、空には近未来的な浮遊物が飛んでるのに、
地上ではあいかわらずアナログなタイヤ走行の自動車が走ってました。
この辺のギャップもカーアクション観てたらどうでもよくなります。
まさに「バッドボーイズ」です。
マイケル・ベイは多分これやんないとダメなんだろうね。
それで、今回のこの作品のテーマはというと「奴隷解放」です。
クローンを黒人に投影させて、「黒人差別」や「奴隷問題」を取り扱った
非常に社会的な作品だったのです。だから主人公の名前がそうなんですね。
結構深い作品でぼく的にぜんぜんOKでした、娯楽作品としてはね。
最高のSF大作。
キャラクター、アクション、設定、全てが文句なしのSF大作。
クローンである主役2人が何も知らないまま現実世界に踏み込んで行くストーリーも魅力的。
主演の2人が輝いてました。
エンディングは希望が溢れていて爽快。
そしてこの映画と同じゆうな未来が来るかもしれないと考えると少しゾッとしました。
大衆作品でありながら考えさせられる作品です。
人生の壁にブチ当った人達へ
生まれながらに慣れ親しんだ生活環境に
微かな違和感を感じ始めた時
見えない壁をブチ破り
新たなステージへ飛び出す勇気と好奇心を
持たなければならない
そこでまだ見ぬ無限の外世界を知り、
予想もできなかった《人生の真実》に直面する
その時、自分ならどう行動するか・・・?
この作品の様な世界が来るかも知れない・・・
いやもう来ているのか?
驚きの展開が待ち受ける このマイケルベイ特有の
ブッ飛んだアクションシークエンスに満ち溢れた
スリリングな2019年の世界は
単なる近未来SF映画ではなく
この惑星で最も優秀な種であるが故に
《神をも超越した現代科学技術のパラドックス》
に直面した21世紀を生きる我々人類の
《危機と課題》を至極リアルに浮き彫りにしている
しかも映画的娯楽性と知的好奇心を刺激され
映画本来の興奮を存分に味わえる仕上がり
ハリウッドの娯楽大作に偏見を持って
ハナから軽く斜めからの視点で鑑賞してしまう
《ミニシアター系映画しか受け付けない人達》に
この作品を作った意味や心意気が理解できるかは
僕にも分からない
最近映画にパッとしない人は
この作品を暗闇で没頭して鑑賞しよう
全63件中、61~63件目を表示