劇場公開日 2005年7月23日

「3つの大きな矛盾点と2つの歪曲がある」アイランド(2005) ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)

3.03つの大きな矛盾点と2つの歪曲がある

2024年4月4日
PCから投稿

矛盾点は以下の3つ
1つ目は、逃げた主人公たちを捕まえるのは、密かに行う必要がある。
にもかかわらず、派手なドンパチを街中で行っている。

2つ目は、追跡者が現場に残した証拠遺物が多過ぎるという点
例え目標を確保したとしても、大規模な武力行使の証拠が残り過ぎていて、
後に命取りになる。
有力者が企業側に着いていたとしても、警察を抑え込む程ではない事が
警察を避けたり、その後衝突していることからも明らか。

3つ目は、主人公と主人公を作らせた顧客の2人が、 追跡者の前で
逃げ場を無くした時、追跡者がどちらを撃つかというシーンになった。
だが、あれ程 見境なく街で派手な銃撃戦や空中戦をした追い詰められた
連中なのに、この期に及んでスポンサー1人の抹殺を躊躇するのは矛盾がある。
どう考えても、2人共 抹殺、それで目標達成でしょう。

歪曲点は以下の2つ
1つ目はクローンへの記憶の転写
クローンは生理学的に同じというだけで、知能や記憶までコピーするわけではない。
このことは映画制作時には常識だったはず

2つ目は施設の破壊
たった一つのブレーカーを切っただけで、施設(しかも元々は軍用)が破壊する
など、そんなお粗末な設備はなかなか作ろうと思っても作れるものではない。
普通はフェールセーフで電源を失うと安全にシャットダウンするよう設計されて
いるものだし、もし危険な事態になる可能性があるなら、バックアップや
バイパスなど危険を回避する安全策が『絶対に』とられているはず。
完全に御都合展開

追跡者だった男性が企業を裏切って 主人公を助けるところは良かった。

ビン棒