インファナル・アフェアのレビュー・感想・評価
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観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ 素晴らし い!脚本・演出・演技等殆ど完璧に近い奇跡の様なフィルム・ノワール。これだけ完成度が高ければ二部・三部は要らないだろうに(でも観たい)。
①少し仏教哲学を齧ったことがあるので、冒頭と最後に「無間地獄」が出てきたのには少々驚いた。原題も『無間道』だし。
でも、人間は善人と悪人との間を永遠に行ったり来たりして苦しみ続けるから、確かに「無間地獄」という道を歩んでいるのかも知れない。
②好き嫌いの差だろうけど、アンディ・ラウの役とトニー・レオンの役とでは、トニー・レオンの方が印象深い。
だってああなってこうなってそうなってああなってしまうもの。
無限
潜入捜査の王道から外れたストーリーに軍配!
4Kデジタルリマスター版の上映を機に三部作一気観(二日間に分けてだけど)。アンディ・ラウもトニー・レオンも名前は聞いたことあったけど観るのは初めて。むしろ香港映画をちゃんと観たのって初めてかも✨中国語を勉強している身としては少しでも言葉聞き取りたい💜なんて思って挑んだけど『………?』全然ワカランっ💀それもそのはず、香港映画だから広東語ぢゃないかーーー!!!わかるわけない😅それに気がつくまでの最初の3-4分、サムの兄貴が言ってたセリフ右から左に聞き流してもーた💦💦💦
アンディ・ラウが見れば見るほど沢村一樹にしか見えず😂(カウンセラー役のケリー・チャンは田中麗奈に見える)
ヤンとラウ。警察学校同期のこの2人の葛藤や戦いが三作に渡り描かれるのかと思いきや、最後の方で……👀えっ?心の中で『違うんかーーーいっ‼️』と思いっきりノリツッコミしちゃったよwww
ウォン警視役のアンソニー・ウォンってどっかで観たことあると思ったらBS11で観たドラマ『ホワイト・ドラゴン』のお父さんで元刑事さんぢゃん!!ここでも父親代わりの警察役でいい感じ💜
潜入捜査してたらその事実を知る人が亡くなったために元の生活に戻れなくなるストーリーってこれまでにも観たことあるけど、これはそのありがち王道を行くわけではない我が道系で納得✌️続編も楽しみ❤ ❤ ❤
文句なしに傑作です
無間道‼️
警官がマフィア組織に、マフィアが警察内部に潜入し、お互いの組織を壊滅させようとする物語‼️やはり主演の二人、トニー・レオンとアンディ・ラウが素晴らしいですね‼️トニー扮する警官ヤンは終わりのないマフィアへの潜入捜査で自分を見失い、ラウ扮するマフィアのラウは警察でのキャリアと幸福な生活の崩壊に怯える毎日‼️そんな精神的にギリギリまで追い詰められていく二人の迫真の演技‼️スゴいです‼️香港映画ならではのスタイリッシュなアクションシーンも最高で、ポスタービジュアルでよく使われる、ヤンがラウの頭に拳銃をつきつけるビジュアルにもなった、二人がビルの屋上で対決するシーンは必見です‼️また警察とマフィアへの "潜入" という主題通り、この作品にはスパイ映画の醍醐味、面白さがたっぷり‼️二人の潜入者がいろんな場所で幾度となく "偶然" 接近したり、誰も信用できない状況下で肉体的にも精神的にも追い詰められる姿は、ドキドキの連続です‼️携帯電話や盗聴器、モールス信号などのスパイ映画でお馴染みのアイテムも効果的に使われてます‼️そして主役二人の好演もさることながら、その凄みのある童顔で裏社会のボスを怪演するエリック・ツァン‼️恐ろしいです‼️大人の男の優しさと貫禄を見せるアンソニー・ウォン‼️温かいです‼️それぞれの愛のあり方を魅せてくれるケリー・チャンとサリー・チェン‼️美しいです‼️そして続編にもつながる、モノクロ映像で二人の主人公の過去を語る冒頭‼️ウォン警視とヤンの死の場面は音楽の効果も相まって、哀愁と刹那感がハンパありません‼️またヤンが昔の恋人と再会するシーン(ちゃんとヤンには忘れ形見がいる!!)、そしてヤンと本作の "ボンドガール'' とも言えるケリー・チャン扮するドクターとのクリニックでのやりとりのシーン(「僕は警官だ」)も、神経衰弱のようなこの作品においての、ほっと一息つける清涼剤みたいなシーンですね‼️10回以上鑑賞してますが、何回観ても心に沁みる‼️ホント名作です‼️
心理描写の演技が圧巻!
なるほどハリウッドや各国にリメイクされるわけだ。
このオリジナル版は余計なとこがそぎ落とされて無駄が無く、一秒も目を離せずに話に引き込まれれる。
主役二人がかっこいいのなんの。
西島秀俊と香川照之の日本版「ダブルフェイス」を見た人ならわかると思うけど、日本版はオリジナルを正確になぞってる。そもそも西島さんはレスリー・チャンに風貌がにているからキャスティングされたのか、佇まいや表情も真似をしてたんだ、と色々感心してしまった。
香港ノワールの代表作
脚本の緻密さ面白さ、映像の見事さと緊張感が溢れるテンポの良さ、そして俳優達の名演技
2002年製作の香港映画。監督はアンドリュー・ラウ及びアラン・マック。
英語原題Infernal Affair(原題:無間道)、配給はコムストック。
マーティン・スコセッシ監督によりリメイク版「ディパーテッド」を見てから、本家のコチラを見る流れで、脚本の緻密さ面白さ、映像の見事さと緊張感が溢れるテンポの良さ、そして俳優達の名演技と、映画としての完成度の高さにビックリさせられた。恥ずかしながら、ブルース・リーやジャッキーチェンの映画ぐらいしか見たことが無かったが、香港映画凄いと思わされた。
主役の二人、アンディ・ラウの皇室の演技も悪くなかったが、トニー・レオンの柔らかさを感じさせる演技はとても魅力的で、惹きつけられるものがあった。マフィア親分演じたエリック・ツァンも大阪のオッサン風の風貌・キャラクター設定で親近感を覚えた。
この映画を見て新ためて「ディパーテッド」と比べてみると、ストーリー展開が想像以上に同じであり驚かされた。そして、映画としての出来は、コチラの方がかなり上と思えてしまった。「ディパーテッド」のアカデミー賞ゲットは、作品ではなく、長期間の監督の仕事に与えられたものと理解した。
製作はアンドリュー・ラウ、製作総指揮ナンサン・シー及びジョン・チョン、脚本はアラン・マック及びフェリックス・チョン、撮影アンドリュー・ラウ ライ・イウファイ、美術チウ・ソンポン ウォン・ジンジン、衣装リー・ピックワン。編集ダニー・パン パン・チンヘイ。
音楽チャン・クォンウィン、視覚効果顧問クリストファー・ドイル、アクション指導はディオン・ラム。
出演は、アンディ・ラウ(警察に潜入)、トニー・レオン(マフィアに潜入)、アンソニー・ウォン(警視)、エリック・ツァン(マフィア親分)、ケリー・チャン(女医)、サミー・チェン、ショーン・ユー(若き日のヤン)、エディソン・チャン(若き日のラウ)。
20年前の作品
昭和の香りがプンプンする作品。
たくさんの同じ年代の人が登場してみな同じ顔に見える
10年たてば顔も変わるし、余計に複雑に
警察でもヤクザでも、スパイはいっときも気をぬけなくて大変だ
まさかあんなにあっけなくヤンが射殺されるなんて想像していなかった
さすが香港映画
ディパーデッドを観て良いなぁと思ったけど
本作を凌駕する映画は、まだまだ当分日本からは生まれないと暗澹たる気分にさせられた 彼我の差は詰まってはいない
改めてスコセッシ監督の「ディパーテッド」が、オリジナルの本作にどれほど忠実に作られていたのかということに驚かされた
リメイクと言っても設定だけを拝借したような作品も多いのに、お話の骨格だけでなく肉付きもそうだし、シーンの見せ方までそのまま使っていたからだ
それ程、本作は完璧だ
手を入れるような余地がスコセッシ監督にしても殆ど無かったのだ
本作を観ると、その分スコセッシはデコレーションが過剰であったと感じるほどに
シンプルだ
余計なものが殆どない
見事だ
賛否が別れる冒頭とラストのテロップは、メルヴィル監督の「サムライ」を思い出させてくれる
自分は支持する
羨ましい
香港映画がこれほどの作品を撮れるなんて
脚本、演出、俳優、その演技
特にカメラと照明は抜群に上手い
しびれるほどにうまい
明るくシャープ、構図も美しい
編集もキレがよくテンポがある
美術も衣装もメイクもヘアスタイルもテイストが統一され破綻はない
ロケ地の選定やカメラの位置、動き
入念に考えて練られた撮影計画だと伺える
音楽もまた、劇伴が優れて全体の雰囲気とマッチしている
エンドロールでの日本の歌謡曲風味の主題歌にはしびれて感嘆した
どれも本当のプロの仕事だ!
完璧だ!
何もかも、日本映画はかなわないのが歴然としている
予算規模、市場規模でハリウッドには敵うわけがない
それは当然だ
ならば香港映画には勝てる?
とんでもない
彼らの方がずっと先進的でハリウッドにも負けない映画を作れている
本作がその証拠だ
本作に衝撃をうけて、日本映画も頑張っていると思う
しかし未だに追いついていないのは明らかだ
日本が何か先進国から転落しそうな不安
それを本作からも感じてしまった
日本映画が一体なぜそうなってしまったのか?
監督、プロデューサー、俳優、そんな個々人の属人的な要因でなく、映画産業としての構造的な問題を抱えているように思えてならない
失われた30 年と同じような、何か根深い重い問題があるのだろう
本作を凌駕する映画は、まだまだ当分日本からは生まれないと暗澹たる気分にさせられた
彼我の差は詰まってはいない
だが香港映画もまた、中国政府の干渉を受けて、もうこんな映画も撮れることも無くなって行くのだろう
それもまた暗澹とする話だ
悲しいことだ
最高の掴み最悪な虚無感、終始完璧な伝説の102分
完璧!
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