インファナル・アフェアのレビュー・感想・評価
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●どっちの潜入がいいかなあ。
強いていえば警察に潜入かなあ。バレても殺されはせんだろし。とはいえ、その後マフィア戻ってもツライだろうしなあ。んーやっぱオレには、どっちも絶対つとまらん。
てことを観るたびに考える。緊張感がハンパない。
もうやめてー。志村うしろー的な。
アジア映画の大傑作
何度見ても、「ディパーテッド」を観ても、インファナルアフェアは面白い。時間も100分程度で中だるみも一切なく、ノンストップで興奮と緊張の男たちの熱い世界を見せてくれる。
トニーレオンは一見だらしなく頼り甲斐なく見えるけど、器のデカい兄貴気質のやる時はやる男で、やっぱりちゃんと見たら男前で格好良く、だけど潜入という立場上誰にも本心を語れない信用出来ない苦しみを常に抱いてる様は痛々しく、
アンディラウはギラギラした向上心の塊のような生意気な一匹狼で、
両方ともビジュアルとキャラが完璧に合ってて、それも世界観にリアリティを与えたと思う。
何度も二人が近づきそうで実態が掴めず、周りの仲間を減らしラストに向かって行く緊迫感は他にない。
アクションシーンは決して派手ではないけど頭に残るので、二人の関係性も含めて見せ方や演出がめちゃくちゃ上手いと思う。
インファナルアフェア三部作はもはやアジア映画の枠を飛び越えて世界的歴史的三部作だと思う。
傑作!!
設定が面白すぎる。互いに内通者がいるという状況から緊張感がありスリリングである。脚本がよく練られてて内容が濃い。ある意味でいい複雑さである。警察vsヤクザなのにアクションも少なくて銃撃戦がないところがまた良い。映画が訴えかけている【どれが本物の自分かわからなくなる】もまた考えさせられる。香港映画なのでちょっとクサい演出とかあったがそこは置いておいてもらいたい。とにかく脚本に無駄がない。ラストは予想外だった。なんか本当にどれが正義でどれが悪なのかわからなくなる。何度でも見たい映画である。
トニーレオン派です
名作です、哀しい物語。何回も途中で、ラウとヤンが被遺忘的時光を一緒に聴いてた最初のシーンを思い出す。これが名曲すぎるんですが、このシーンだけ二人共幸せそうだった。壊れてくヤンが不憫なのは当然なんだけどラウはラウで表面的には色んなものを手に入れていくが全てを失っていくヤンの自己犠牲に憧れる。無間道、生きてる限り地獄は続く。罪を犯して得る幸せの上ならなおさらのこと。単純な欲しかないアホなマフィアだったならラウは幸せになれたかもね。ラウのが人間臭くていい役だったと思うけどトニーレオンの方が好きです、セクシーすぎる。
ラウ様すてき
最初から最後まで目を離せない作品でした。いつもスーツをびしっとキメ、きっちりしているラウと、髪も長く疲れているような雰囲気のヤンの対比が良かったです。印象的なシーンはヤンが撃たれてエレベーターで倒れた際にドアが閉まろうとするも、ヤンの足にぶつかり開閉を繰り返す。それを見つめるラウの目が悲しかったです。
偶然、または、必然としての運命。
公開当時観て以来の鑑賞。
いやぁ完璧過ぎて震える。
冒頭、無間地獄のイントロからラストまで、ドキドキが止まらない。
極道と警察、それぞれに潜入するまでのいきさつや経過の描き方、サラッとしているけど不足なし。
その後の両サイドでの直接的・間接的な攻防、瞬きするのも惜しい程の緊迫感。
思い通りにならない現実、自分で選びとることの難しさ。
とてもいい時間を過ごせました。
これは面白い!
若い頃の二人にどっちがどっち?って理解するのに頭を使ったけど(笑)あとはもう作品にのめり込んであっという間に終わってしまいました…
主演の二人もかっこ良かった!
しかしラストはちょっとやりきれないです…
今TVでハリウッドリメイクみてます
が、やはりオリジナル
主演の2人本当に良いです
トニーレオンのベストは
やはり非情城市ですが
アンディラウはこれでしょう
香港て、アジアダメな人は
もうこの街からダメですね
空港も良くなったけど、
例えばマルコポーロのクラス
に泊まっても、風呂場が
下水臭かったり
でも、ノワールものの舞台としては
アジア最高 失礼
なんかかっこよかったです
全体をとおしてスリリングでかっこよかったです。
ただラストがよくわからなくて、「最後に出てきた警官だれやったっけ?」ってなりました。
途中までご飯食べたりしながら見てたので、伏線を見逃してしまったのかもしれません。
偉大なるアイデアと素晴らしい演技、演出
訳あってかなり前に見た作品をもう一度見てみた。やはり、脚本が素晴らしい、テーマが全てのように思われているが話のテンポや細かいプロットがしっかりと作られています。その後のディカプリオ版リメイクと日本版リメイクもみてますが基本脚本は殆ど変わってないから如何にこの原作が凄かったかが解る。正に香港映画の傑作。皆にもこれはみてほしい。
どちらが本当の自分なのか、存在意義を問う
総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 80
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 65
この作品のリメイク版である「ディパーテッド」を先に見て興味をもったのだが、こちらの作品もなかなかの良い出来だった。
潜入捜査官として犯罪組織に入り込み人間関係を築くが、部下や上司に信頼されたりしてみても、所詮は捜査のためという空しさがあるだろう。それなのに自分の身分ははっきりと保証されているわけでもなく、秘密を守るためとはいえほんの一握りの人物に運命が委ねられているという不安定がある。昔の知り合いに町で出会ったとしても、自分の職業とか今やっていることすら言えない辛さや後ろめたさは相当なものだろう。警官になった犯罪組織員も同様で、普段の警官としての仕事や家庭を持って順調に社会人として足場を固めていけば、自分はいったい何をするべきなのかと自問自答するのは当然。
そのような自らの存在意義を問いながら苦悩していく姿の物語と描き方が優れていた。物語の終わり方も想定していなくてうまくまとめていた。
ダイナミズムと緊張感、そして人間味が凝縮された作品
描く世界の範囲は狭いが圧倒的な存在感を持っている作品。
終始ダイナミズムに溢れながらもディテールの隅々までこだわりを持って描かれている。
その演出が作品に思わず息を呑む緊張感を与えてことに繋がっている。
ストーリーはまさに"無間地獄"だ。
対照的であるが余りにも似通った2人が連続性を持って描かれるのが面白い。 善悪の狭間に揺れる2人の表情、 真実を闇に葬ることを自分の答えとしたラウ、最後まで警察としての誇りを貫いたチャン。
「正義とは何か?」というテーマが第三者である私達を物語に引き込んでいく。
この傑作をどのように解釈し描いたのか、まだ見ぬ「ディパーテッド」が楽しみだ。
もう一つの「男たちの挽歌」
香港映画。
警察とマフィアの抗争。
こう来ると、頭に浮かぶのは「男たちの挽歌」シリーズ。
「インファナルアフェア」を観る前は、情報ナシに頭を空っぽにしていたので、てっきり「男たちの挽歌」のような映画だと思っていた。
それが、良い意味で見事に裏切られた。
「男たち~」に比すれば、圧倒的にアクションシークエンスは少ない。
派手に銃弾が飛ぶわけでもなければ、鳩だって出てこない。
確かに、「ハードボイルド・新男たちの挽歌」では潜入捜査官が題材ではあったものの、「インファナルアフェア」が決定的に「男たち~」と違うのは、アクションが見せ場ではなく、「人間の表情」が見せ場であることではないか。
トニー・レオンの悲しみと憂いを帯びた表情とアンディ・ラウの誇りを感じると同時に恐ろしいまでの冷徹な瞳の演技には、千の銃弾以上の存在感がある。
そして、「男たち~」に勝るとも劣らない凄みのある作品になっている。
ストーリー展開態は、さほど、背筋がゾクゾクするほどの緊迫感はないが、エリック・ツァン演じるマフィアのボスと、前述の二人、トニー・レオンとアンディ・ラウの3人の演技の凄み、緊張感が常軌を逸している。
この3人の誰か一人が違うキャスティングであれば、この作品は、ここまでのものにはならなかったような気がする。
(精神科のリー先生を演じるケリー・チャンは反則的な美しさ)
映画はしっかりした物語が、あってこそだが、インファナルアフェアは、これはこれでキャストが映画を背負った作品といえるかもしれない。
スクリプトと俳優陣の勝利につきます
この映画は、作品自体の総合的な出来はいたってB級。言い換えると、すごく良く出来たB級映画なのです。演出もこれといって心に残ることはないし、限りなくハリウッド的につくった香港映画ということで(いちよう仏教を調味料でいれてますが)、香港ならではの個性もあまりない。
それでも矛盾したかのように心に残ってしまうんですね。
とどのつまり、ストーリーを組み立てるスクリプトが抜群。そしてストーリーテラーの俳優陣。その中でもトニー・レオンとアンディ・ラウ、そして名前は知らないがマフィアのボスをやった三人の演技が素晴らしいのです。
なかでも、さらに、神々しいオーラを放ったナチュラル演技派トニー・レオンは完全に画面を牛耳ってると言っても過言ではありません。昔から知ってましたが、まさかここまでいい役者だとは思いませんでした。「花様年華」でアジア人として初のカンヌを取った俳優というステータスは、ここまで人を変えるものなんですね。
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