グエムル 漢江の怪物のレビュー・感想・評価
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この怪物何者?
レビュー
好きなモンスターパニック作の1つ
個人的にこの手の作品の中では好きな作品指5本に入る作品だ。2006年当時、私は小学5年生(曖昧)だったが、どっぷりと世界観にはまったのを覚えている。これをきっかけとして韓流ドラマも観賞していた。はまった理由についてだが、本作の持つ独特な感性が観ている私をくすぐってくるように感じられるからだ。これは韓国映画だからなのか、恐らく邦画ではこのニュアンスの作品は作らないだろう。コテコテのパニックものかと思いきやテーマが家族愛というところにも胸打たれた。かといって重いストーリーにはならず結構コミカルで、特に食事中に怪物に拐われたはずのコ・アソン演じるヒョンソが突然出てきた時は口がポカーンだった。怪物はグロテスクでいかにも突然変異っぽいが、描写はグロテスクさなどはほとんど無いので初心者でも安心して観ることが出来るだろう。
日本のアニメのパクり疑惑が出てしまったが、それは気にせず楽しんで欲しい。
DVD108円ゲットシリーズ。韓国版モンスターパニック映画。 なん...
DVD108円ゲットシリーズ。韓国版モンスターパニック映画。
なんとも不思議な作品。
モンスターパニックのくせにちょいちょい笑いを取りに来る、どういう意図。だいたい主人公からして毒蝮三太夫みたいなおっさんやし(笑)
映像がリアルで最初から最後まで汚い。ちびるは鼻ほじるは。怪獣が吐くシーンとか、ほんまやめて。何かを食べながら見るのは絶対にやめましょう(笑)
結末も謎。家族愛がテーマなのか?
日本的センスでは絶対に作れない作品です。韓国では爆発的なヒットだったようだ。さあ、あなたは韓国の国民性を受け入れられるか?評価も真っ二つに分かれるよう。私はまあまあ面白かったです。
最大の謎。家族で逃走中、売店荒らしで飢えをしのいでいた時、突如うしろから登場、家族皆が食べ物も与えた、あの少女は誰?てっきり娘かと思わされました。
無意味なギャグにこそポン・ジュノの真髄が
今までに無かった怪獣映画
海外の怪獣映画で面白いと思ったのはこれとパシフィックリムだけ。後者は王道だが、こちらは今までにない怪獣映画。
両者の共通項は、どちらも怪獣がきちんと主役になっているという点だ。この監督は怪獣映画がなんたるかをわかったうえでヒネリを加えているところが面白い。
怪獣映画はほぼ、vsヒーロー、vs軍隊、vs怪獣、という形態であるが、この映画はvs普通の家族なのだ。
ポン・ジュノの傑作
何をとっても素晴らしい。
こういうのが好きなんでしょ? 日本人は? とエヴォリューションなシーンを入れてくるのだが、それを含めても含めなくてもこの映画の素晴らしさに変わりはない。
本当ならこれくらいのバランスで作れば、R100も評価されてたと思う。
まあそれは関係ないので、置いておくが。
しかし、この映画の中にある家族は、日本にもかつてあった家族だ。
おじいさんがいて、孫が3人。祖母と母はいないが、その代わりに下の孫2人が女の子だ。
どうしようもない父親。
それを支える一家というのがこの映画のフレームのひとつだ。
エヴォリューション感をちゃんとギャグとして入れ込みながら本当に描きたいものは、社会への風刺や家族やそういったものだったりする。
この映画の中は一見日常ではないかもしれない。
けれどもこの映画の中の日常に人々は生きている。
それだけで十分だ。
韓国の良心とも思えるポン・ジュノは、この作品で韓国への窮屈さをむき出しにした。
漢江の怪物は、そのメタファーだったのかもしれない。
自分たちの子供を奪ってゆく国家。
そんなものが何か彼の頭の中にあったのではないかと思う。
役者もよかった。全員よかったように思う。
そして何よりもすごかったのは怪物だろう。
怪物のCGは、日本のゲームへのオマージュがあるのか、動きまですごかった。
向こうから走ってくるシーンなども何か恐ろしいものがやってくるという描写として成立していると思った。
とにかくすごい。今からでも見ることをオススメしたい。
見た劇場は歌舞伎町のどこか。
思い出せない。
怪獣映画の王道と邪道
今作で出現する怪獣は魚と恐竜が合体したようなグロテスクフォルム。
ウルトラ怪獣では、帰ってきたウルトラマン『怪獣使いと少年』に登場するムルチに近い。
名前は不明。
下水道を住処とし、空腹時に上陸しては、主食の人間を襲い、丸呑みにして食する。
オープニングで川で大観衆の注目を散々集めておきながら、唐突に現れ、大暴れする場面は、ハチャメチャで面白かった。
怪獣はファーストインパクトが命。
意表を突く奇襲戦法は合格点である。
片っ端から喰い放題で殺しまくり、平和なソウル市を恐怖のドン底に突き落とす破壊力は、素晴らしいの一言に尽きる。
この修羅場をキッカケに《怪獣VS韓国軍》による電光石火の大激戦の幕開けかと思いきや、怪獣の山場はそこのみ。
物語の大半が、対応処理に困り、ウイルス感染するからと生存者達を隔離したり、猛毒ガスを散布しようとする韓国政府の無能ぶりや、保存食扱いで生け捕りにされた娘を救出しようとするソン・ガンホ一家の奮闘がメインになっている。
主役であるはずの怪獣が、すぐに脇役に回っているので、ゴジラ・ガメラetc.で育った正統派怪獣世代には物足りない展開だ。
せっかくあんな派手に登場してきたのに、得体の知れない怪獣の恐怖感や存在感が徐々に薄くなってしまっている。
これでは日本に出現した場合、科学特捜隊のアラシ隊員がスパイダーショット1発で倒してしまいそうなぐらい弱そうではないか。
怪獣が頑張らんでどうする!?
そう思うと、ソン・ガンホが途端に毒蝮三太夫師匠に見えて仕方なかった。
せやから韓国版ゴジラというよりも韓国版トレマーズの方が、テイストは似ているかもしれない。
テキサスの田舎町で砂漠の中から、人間を引きずり込む怪獣が現れるB級パニックで、若き日のケビン・ベーコン率いる退治グループの掛け合いが面白かった。
今作でも主人公一家をはじめ、ドコか抜けている人々のドタバタがコミカルに描かれている。
オモロいにはオモロいけど、吉本新喜劇を凌ぐコッテコテギャグ連続に、そちらの方が怪獣の方より個性が強くなり、明らかに目立っていた。
結論:
怪獣よ、人間より影薄くなってどうする!?
では、最後に短歌を一首
『怪獣は 目立ってナンボの 世界やろ 先ずは暴れろ 地味でどうする!?』
by全竜
手放しで褒めるほどではないかなあ
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