劇場公開日 2002年12月21日

ギャング・オブ・ニューヨーク : 特集

2002年12月16日更新

キャストたちもインタビューに多数登場。それぞれの発言を読むと、作品へのスタンスにかなり温度差があるのもおもしろい。

パート2:主要キャスト3人

編集部

■レオナルド・ディカプリオ

「これはとても偉大な映画だ。何年も影響を残すようになると思う。この作品で、僕たちが演じたキャラクターを含めて、かつて存在して今は失われたさまざまな人間たちと、彼らを呑み込んでいった歴史のうねりを描けたことを誇りに思う。映画を見終わって、僕たちの努力は実を結んだと思った」

「映画で描かれているのは狭い地域だけど、そこにはより大きな世界が反映されていると思う。僕たちの過去を理解することで、現在と未来への理解を深めることができると思うんだ。とくに人間の闘争についてとかね」

「もうすぐ公開の新作『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の監督はスピルバーグ。彼が歴史ものを演出するときはどうなのか分からないけど、この映画の現場は、ものすごくエネルギッシュなペースで進行したよ。それはスピルバーグがすごく速度の速い世界に住んでるからじゃないかな。『ギャング・オブ・ニューヨーク』が古いスタイルの歴史映画だったから、とても対照的だった」

「マーティ(スコセッシ監督)とはハワード・ヒューズの伝記映画『アビエイター』も一緒にやるんだ。僕が18歳のときに伝記を読んで、マイケル・マン監督に企画を持っていって進めてたんだ。3年かけて脚本を作ったんだけど、彼は『アリ』が伝記映画だったから、次は別のことをやりたいというんだ。それでマーティのところに持っていったら、興味をもってくれたんだ。ヒューズはものすごく複雑な性格で、さまざまな側面をもつ人物なんだよ。彼を演じるのはとってもエキサイティングだ」

■キャメロン・ディアス

「スコセッシ監督みたいに、本当に一緒にやりたい監督の作品なら、ほかのことはどうでもいいの。大きな役か小さな役か、何の役なのか、もう、どんな話なのかだって気にならない。彼の前でセリフを言わせてくれて、私の演技が気に入ってくれたなら、もうなんだってやると思ったわ」

「私が演じたジェニーは基本的にサバイバーなの。彼女にとって重要なのは生き残ること。あの時代あそこにいた女性全員がそうだったようにね。だから強い。自分が犠牲者になるのが許せないの。そして、愛が彼女に希望を抱くことを思い出させるのよ」

「最初に電話があったときは『チャーリーズ・エンジェル』第1作の撮影中だったの。別世界にいたようなものよね(笑)。このシリーズのMcG監督は、スコセッシ監督とはまったく違う映画を作ってるけど、彼は彼で偉大な監督よ。自分がどんな映画を作っているか、キャラクターをどうすればいいか、ストーリーをどうすればいいか、よく分かってる。今、続編の撮影中で、毎日すごくバカみたいなことを演じてるのよ、とっても楽しいわ」

■ダニエル・デイ=ルイス

「まず、プロデューサーのハーベイ・ワインスタインが電話を掛けてきて、僕の妻の映画に出資したいと言ってきた。それから、マーティン・スコセッシが僕を捜してると言ったんだ。そういうシンプルな話だ」

「僕は俳優業を引退していたわけじゃない。プレスがそう言ってただけだ。それがすべてではないけど、演じることはいつも僕にとって重要なことだ」

「映画を作ろうとすることは、一種の狂気だ。僕がやることは、誰か別の人間を創り出すことなんだよ、奇妙な仕事だろ? 現場に行ったときに、別人になっていることが仕事なんだ。だからトレイラーで出番を待ってるときに、マネージャーに電話をかけて自分がデイ=ルイスだなんて言うことはできないよ、それじゃアタマがヘンになる」

「演じる役によって探すものは違うが、それはいつも自分の内部で見つかる。演じるということは、いつもと違う、ある特殊な目と感覚で見た世界を、自分のために作り上げるということだ。それがどんな世界であろうとね」

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