グッド・ウィル・ハンティング 旅立ちのレビュー・感想・評価
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It's not your fault 悩める天才と心に傷を持った精神科医の癒しの物語
子供の頃に虐待を受けると虐待されるのは自分が悪いからだと思い込んでしまうらしい。本当は大人が自分の都合で虐待しているだけなのにね。幸い私は虐待されてないので、正確には理解出来ないかもしれませんが、人生自分が悪いとは思えないのに責められ傷付けられる事も往々にしてあるものです。
そんなトラウマを持ったマット・デイモン演じるウィル、映画の終盤でロビン・ウィリアムズに「it's not your fault(君のせいじゃないよ)」と諭されます。もちろん頭では理解しているウィル、最初は「I know(わかってるよ)」と素っ気なく答えるのですが、何度も何度も「君のせいじゃない」と繰り返す内に心に染みてきて・・ついに涙となって溢れ出し、ウィルの心が理解します。いやー、名シーンじゃないですか!若い頃にあなたに会いたかったよ、教授。
映画ではウィルが電車に乗っていて見る風景や友人達との日常等を丁寧に描かれています。そういった日常の描写が最後の日常を壊す(次に踏み出す)描写に活かされているなと思いました。今は亡き名優ロビン・ウィリアムズの抑えた演技が光る名作です。
主人公に共感できない
一般的な評価は高い作品であるが、個人的にはいまいちだった。主人公と教授、精神科医、それに親友との交流は素晴らしかったが、そもそも、非行少年で、かつ性格も悪い少年が、天才的頭脳を持っているという設定に、大いに不自然さを感じた。非行少年で天才的頭脳を持っているだけだったら許せるが、それに「性格が悪い」が加わると、最終的には良い人間になるんだなと作品の方向性が見えてしまい、面白さが半減してしまった。
それに、結構重要なキャストである主人公の恋人役のミニ・ドライヴァーに魅力を感じなかった。
中高年向け青春名作映画
主人公マッドデイモン、親友役のベンアフレックがいい。
ラストに向けて、彼が主人公の家に迎えに行くシーンで少し笑ったとこがが好きだ。
今は亡きロビンウィリアムがちょいとジョークしたり、マットが天才ぶりのセリフ言ったりなかなかの名演である。 中高年が抱える離婚や心問題、妬み恨み、羨望、孤独感、和解。孤児出身の主人公の里親からの虐待の後遺症と絡めて次第に心通わせる。
現代社会における問題も反映し恋ありの青春映画だ。名作。
名作!
久々に見たが、古さもあまり感じさせず、名作は色褪せないと再認識。デイモンよりも、アフレックの一歩引いた演技が目を引いた。ロビン・ウィリアムスは静かな演技で、名俳優ぶりが際立つ。惜しい人を失った。
ラストは、ようやく決心して就職することになった会社を捨て、カリフォルニアに行ってしまった恋人を追いかけるウィル。
魂の救済
会話劇。ロビンウィリアムズとマットデイモンの会話をずっと聞いていたかった。頭が良すぎるために本と知識が全てで自分の世界を縮め、自分の苦悩や悩みを人に打ち明けられない孤独で不器用な青年が、傲慢な態度を取りながら、救いを求めてる姿は感情移入こそ出来なかったけど切なかった。
頭良いんだから、良いところで働けよ!って思って観てたけど、ロビンウィリアムズに他人の人生を自分の物差しで測るなと言われた気分。選択肢は無限にあって、良し悪しを測るのは地位や名誉でもなく、そして他人でもない、自分の思うがままに魂の赴くままに行けばいいのですね?迷ってる時はもう正解を自分の中に持ってるのだなと思った。ベンアフレックも良かった。
文句なし
マット・デイモンとベン・アフレックが初めて脚本したのにこんないい映画になるなんてすごいな。今さらやけど、ケイシー・アフレックとベン・アフレックって兄弟やったのね。ロビン・ウィリアムズがマット・デイモンに「君は何も悪くない」って言うシーンには号泣してしまった。ロビン・ウィリアムズにやったら何でも話してしまいそう。
映画として完璧な映画
これほどまで幸福に満ちる作品があるだろうか。
レビューにもある通り、パズルのピースがはまっていく感じ。
ラストには完璧な美しい画ができあがる。
演技、台詞、音楽、映像、何一つ妥協しない傑作だ。
恋に落ちたとき、好きな理由を説明できないのと同じで、この映画を見終わったとき、どうしようもなく切ない気持ちになった。
マット・デイモンの演技は、観客をその世界へと引きずりこむ。常人離れの天才児は暗い過去を持ち、心を閉ざしている主人公ウィル。ふさぎこむのではなく、人生をゲームのように軽んじて、真剣に人と向き合わないのだ。
そんなウィルのよき理解者として現れるのが、ロビン・ウィリアムス演じるショーン。ショーンは台詞をひとつひとつ大切に話す。それがウィルの心に響き、観客の心を打つのだ。今まで見てきた映画の中で、最もたくさんの良い台詞が詰まっていると思う。チャッキーを演じたベン・アフレックとデイモンが執筆をした良質な脚本だ。
その脚本にも引けをとらないのが「ミルク」を手がけた監督、ガス・ヴァン・サント。美しい映像と、音楽、そして語らない演出がまさにうってつけだ。大切なことは語るけれど、全ては語らないという手法が、まさに映画らしい演出。最も感動した場面は、本作のラストだ。彼女の家に向かって走っていく一台の車。それをカメラが追いながら、静かにエンドロールが流れる。その間もなお、車は走り続け、アメリカの壮大な景色を映し出す。
言葉にならない美しい風景に、主人公・ウィルの姿が重なる。旅立っていくのだな、とそこで改めて実感するのだ。
チャッキーが最後に迎えに行くシーンもいい。彼の寂しげな微笑みが、この映画の全てを語っている。
今夏、マット・デイモンとガス・ヴァン・サントの奇跡のタッグが再びよみがえる。8月公開の「プロミスト・ランド」は、同じくマット・デイモンが脚本に参加している。
素晴らしい
素晴らしい映画。
ずっと泣きっぱなしでした。
自分の人生で実際に経験を得て話す話と、本で得た知識を話す時との重みの違い。
人との触れ合いの大切さ。
人と関わることの怖さ。
失うことの辛さ。
主人公の心の闇と向き合い、徐々に闇が晴れていく。
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