グッド・ウィル・ハンティング 旅立ちのレビュー・感想・評価
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ロビン・ウィリアムスの自然体
これだけの、高い評価を勝ち得た名画でありながら、なぜか興味がわかずに食わず嫌いでいました。初見です。 主要な5人(天才、アニキ、恋人、教授、セラピスト)の人物描写がよく練られていて、特に主人公のウィルを取り巻く人間模様は最後まで飽きさせずに展開していきます。 マット・デイモンはこの難役を力業で表現し、天才の孤独と、生きる動機を熱演しました。 それでも、やはりロビン・ウィリアムスなくしてこの映画の成功はなかったでしょう。改めて確信しました。 ロビンの自然体の演技の前には、マットの熱演も、力が入りすぎていて「クサい」と感じます。 今更ながら、マット・デイモンとベン・アフレックが脚本を担当した事が信じられないくらいの素晴らしいストーリーでした。 2015.11.26
君は悪くない。
劇場公開時鑑賞。
前半は不遇の天才数学青年がMITで無双する話かと思ったら(そういうカタルシスもあるが)、ウィリアムズ扮する心理学者との会話の中から真のテーマが見えてきて…。であのセリフ。陳腐な言葉は使いたくないし、何と書いてもうまく表現できる気がしないが、本当に本当に素晴らしかった。無条件に認めてもらえること、絶対的な味方になってくれる人がいることが、どれほど成長過程の子どもにとって大事なことか。後年『きみはいい子』でちょっと似た場面(池脇さん×尾野さん)があってそちらも素晴らしかった。
そして友人たち、特にベンとのシーンは実際の仲の良さもあいまってか、馴れ合いや迎合ではない強い絆を感じた。
難を言えば、恋人(ミニー・ドライバー)とのシーンにそれに匹敵するようなところがなかったことか。
最後はそうじゃない選択があったのはわかるが、それもまた一つの人生。ハーバード大学をやめて役者になったマット・デイモンに重なって見えるし、だからこその説得力もある、と思っている。
こんな演技もできるし監督としてだって実績も残しているのに、なぜ今でもボンクラ感が漂うのかベン・アフレックは…。
心暖まる再生と成長の物語
心暖まる再生と成長の物語でした。 ウィルとショーンが出会って良かった。この出会いがなけれはふたりとも前に進むことはできなかったかもしれません。 ラストシーンがすごく良かったです。
超天才を更生に導く誠意ある心の交流が己にも…
ロビン・ウィリアムス主演の 「ガープの世界」を観た関連で、 24年前の劇場公開作品を3度目の鑑賞。 ウィルが超天才ではなく、 身近な天才程度の設定では、 この物語は成り立たなかっただろうかと 想像を巡らしながら鑑賞した作品だった。 いくつかの場面が心に残った。 池のベンチで、ショーンが 「君の知識は本から得たものだ…愛する人と 並んで目覚めた朝の幸せは語れまい」と語る シーン。 親友のチャッキーから 「君は当たりくじをもっていながら換金 しない…ここに居座るのは俺達への侮辱だ」 と諭されるシーン。 実は、ウィルが旅立ったのはチャッキーの 期待とは異なる意味合いだったのだが。 ショーンが「君は悪くない…」と繰り返し、 ウィルを抱きしめるシーン。 等々、あからさまに 何度も人生訓が語られる。 多少直接的過ぎる表現だが、しかし、 それでもそれぞれが私の心には響いた。 そして、鑑賞中に尾を引いていた 主人公を超天才としたデフォルメ的作為も 忘れたままにラストシーンを迎えていた。 どんな人生だろうが完璧なものは無く、 人それぞれに同じように悩みはあり、 それを更生出来るのは立ち位置を乗り越えた 誠意ある心の交流しかなく、 そしてそれが それぞれの更生にも繋がってくるとの 人生訓の得られる感動作だったから。
無名だったマット・デイモンとベン・アフレックが脚本家&俳優として鮮...
無名だったマット・デイモンとベン・アフレックが脚本家&俳優として鮮烈にデビューした作品としてすごく印象に残っている作品。 心に傷を負った青年と精神科医が心を通わせるシンプルで心温まるストーリー。誰にでもおすすめできる王道のヒューマンドラマですね。
心のままに進め
繊細で瑞々しい演技のマット・ディモン(ウィル)と、円熟の演技のロビン・ウィリアムズ(ショーン)との競演。
カウンセリングを重ねてゆくうち、ウィルとショーンが心の底から笑い合い、心を開いていく様が秀逸。
親友チャッキーが、ウィルに語る言葉に涙が溢れた。
エンドロール後の字幕で、マット・ディモン、ベン・アフレック二人による脚本だと知り、とても驚きました。
…ラストが意外でした。
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
天才も大変だ。愛し方もまた難しい。
愛すること。愛されること。それだけで幸せになれる人もいるし、でもそれが手に入らなければ何もかもがいらないと、自暴自棄になってしまう人もいる。愛すること。俳優がすごい。カウンセラーがやっぱりすごい。迫り方、突き放し方。気になるところがなかった。5点です。すごい映画。
燃えゆく回答用紙
地位で自分の肯定感を満たしていた教授がウィルに出会ってしまって… そしてその才能が無駄になることに対して、 何かしなければという気持ちや 燃えゆく回答用紙を、 初めに出てきた教授とは比べ物にならない、 情けない姿で吹き消す姿を見ていると辛かった。 こいつ嫌なやつだと思いながらも、 人間なんだもの…情けない姿もあって そんな瞬間が垣間見れた時、心が動かされるのだなと思いました。 何度も何度も、ウィル!頑張れ! そうじゃないって!と ウィルが幸福の結末へ向かう様に願って見ている自分がいて、その都度裏切られていました。 恋人とも別れてしまったり、 ショーンともうまく行くんじゃない?! と期待しつつもダメダメ。 何やかんや最後は良かったと思いつつも、 その後どうなるのかは分からないし、 それでもウィルが恋人とうまくいって、 ちゃんと才能も活かした自分のやりたいことが見つかります様に。と願わざるを得ないです! 「自分は本当は何がしたいの?」 「who you are?」 結局は、人の話を流せというわけではないけれど、 それを受け入れた上で自分はどう思ったのかを、自分の言葉で話すことは大切だなと思いました。 この映画で、人生を学んだ感じもします… (そんな大きなこと言えるたちではないですが) 怖い時こそ一歩前!☺️ ウィルが初めコピー人間を卑下したのも、 実は自分自身を卑下していたのかも。 それから、 どんな自分でもありのままを愛せたら、 他人の前でもそうやっていられるのかな。とか。 まだまだ程遠いけれど、私も、がんばります…! ウィルとショーンのハグのシーンは王道に感動しました。 それから、 本を読んだって、何をしたって、その人の経験を うんわかるなんて共感できっこない。 それでも想像することを放棄しろってわけじゃないけど、 確かにそうなのかもしれないと、なんだか辛くなりました😅
自分で決める勇気
なかなか持てない自分で決める勇気。
仲良く連むのが友達ってわけでもない。
踏み出す勇気。背中を押してくれる愛情。
宝くじが当たる確率は、この階段に雷が落ちるのと同じくらいだって。当たるのを待つだけではダメってことだし、そもそも買わなきゃ当たらないし。
人と出会うことで自分にも出会い、自分を信じることで人を信じることもできる。
最後の、ウィルが彼女のいるカリフォルニアに旅立ち、迎えにきた友だちが、彼がいないことに気づいてヒーハー!て感じになる終わり方。きったない塗装の誕生日プレゼントの車で西に向かう最後。最高の終わり方だ。
期待を裏切らない面白さ♡
YouTubeでたまたま映画のあらすじの動画を見て「これ絶対見たい!」と思ってたのを友人に勧められ一緒に見ることになりました。あらすじを見た後なのに内容が深く、号泣してしまいました。見てよかったです⭐️
感動するも…
カウンセリングシーンや、友人とのシーンなど各々の場面ではセリフもよく練られており、感動させてくれる。
しかし主人公の人物像などストーリー上、核となる部分で気になることがあり、手放しで感情移入出来なかった。
天才というものがこの物語の中で、人知を超えたスーパーパワーとして描かれているのは兎も角。
ウィルは大量の本を読んでいる、という説明があるにもかかわらず、なぜそんなに大量の本を読むに至ったのかが極めて謎。そこら辺に本や知識が転がっている環境ならまだしも、あの環境でその知識を集めるには、かなり自発的に”外へ”動いていかないと難しいのではないか。”内”に篭ってると描かれる彼にとって不思議な行動。
親友はいるのか?と聞かれて、シェイクスピアやニーチェ、と答えるのも謎。学問への誘いを小馬鹿にしながらことごとく断る反エリート主義な彼の行動から、彼らへの敬意は少しも垣間見られない。これは皮肉だったか?
就職が決まったにも関わらず、彼女の元へ向かうラストも、その間の感情の変化が描かれておらず、なんで急にそういう決断に至ったのかよくわからない。就職先だって押し付けられたものじゃなく、自分で選んだものらしかったし…先生と離れるのが寂しくて、人肌恋しくなったから?
チャッキーがウィルが居なくなって嬉しそうな顔をするシーンも。確かにチャッキーは急にお前が居なくなってて欲しい、と言ったが、それはいつまで経ってもその才能をくすぶらせてたら許さない、という話で、仕事を捨てて女の元へ行け、という事ではなかったのでは?と疑問が残った。
それに別に仕事か女か選ばなくても、最初からLAの仕事を紹介してもらえばよかったのに…あれほどの天才なら場所を選ばず引く手数多でしょう…
自分には刺激が足りなかった
いいストーリーなんだと思う。評価も高いもんな。でも自分には刺激が足りなくて眠くなり、スマホをいじっていたら、いつのまにか終わっていた。なんとなく観た感じだと、才能に気づき、生かすも殺すも自分次第ってテーマだったのかな?
名優ロビン・ウィリアムズの名演の渋さとマット・デーモンの教養小説のような脚本の巧みさ
俳優のマット・デーモンとベン・アフレックの共同脚本がアカデミー賞受賞の話題作。脚本家・演出家以外の主要キャストが脚本を兼ねる非常に稀な事例だが、どちらも充実した成果を上げていて、その才能の豊かさに感心してしまう。この若い才能を支える主演のロビン・ウィリアムズの渋い名演がまた素晴らしい。これまでの「ガープの世界」「いまを生きる」「レナードの朝」での自身の演技の集大成のような演技を見せて、心に傷を負った心理学者の内面を見事に表現している。アカデミー賞の助演男優賞受賞に議論の余地はないと云っていい。
物語は、天才的頭脳を持つアルバイト清掃員ウィル・ハンティングが、大学の廊下に出された数学の超難問を軽々と解き、高名な数学科教授の期待と羨望の星として輝く未来を獲得しようとするのが発端になる。だが、これをそのまま描いて、どこにでもある凡庸なストーリーにはしていない。頭脳明晰に反して虚勢を張る精神的に脆いウィルの改善をカウンセリングする、大学講師の心理学者ショーン・マグワイヤとのやり取りが物語を深める。妻を亡くした喪失感から抜け出せないショーンの方も変化し再生していくところが凄い。お互いの心の傷を認め合って生まれるカウンセリングの本質を見せてくれる。気まぐれでいて大人を冷静に観察するウィルの言動も、細かく丁寧に表現されているからだ。心理学に精通した脚本家デーモンの頭の良さが窺われる。それは、このウィリアムズ演じる心理学者を主人公にしたドラマがもう一作品作れるのではと思わせるくらいだ。
ショーンの治療を受け、ウィルは社会的成功より自分を偽らない新たな道を選択し、一度別れた恋人のもとへ向かう。素直な自分を見付けた青年は、良い恋愛を経験する。それが自立の一歩になるウィルの旅たちを、地に足の着いた現実的な論説で爽やかに描いた、教養小説のような映画の秀作。
2000年 4月22日
ほのぼの感、満載でした
公開時から知っていた作品。ポスターがほのぼのしていて見てませんでした。ですが、評価がすごく良くて今日初めて鑑賞。登場人物みんな良い人ばかり。あの天才的な頭脳がどうなるのか?ストーリーはそちらを期待してました。
めちゃくちゃいい映画!名作!
自分の才能の価値を知らずに殻に閉じこもっていた青年が、セラピーでの対話から、徐々に自分を見つける話。才能でさえ、その人自身を救うわけではなくて、自分がどう考えるか、自分自身をどう捉えるかで、世界はこんなにも違ってみえる。それを教えてくれる素敵なお話でした。最後の展開も粋なかんじで、すっきり晴れやかな気持ちになれました。あぁ、最高!
結局才能がもったいない気がしてしょーがない。
何十年かぶりに再鑑賞したけど、やっぱりこの脚本を大学在学中に書いたマットデーモン天才すぎる。セリフも素晴らしい。 結局この作品がマットデーモン自身の良い旅立ちになったけど、作品自体の最後は主人公の才能がもったいないと思ってしまう。 俳優陣も良いね!数学教授も良いけどやっぱりロビンウィリアムズは適役過ぎる。 ロビンウィリアムズ好きだったけど残念過ぎ…。もっと色んな作品で観たかった。
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