グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち

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劇場公開日:

解説

天才並みの頭脳を持ちながら、幼児期のトラウマが原因で周囲に心を閉ざし非行に走る青年と、妻に先立たれ人生を見失った精神分析医との心の交流を描いた感動作。本作で脚本家デビューを飾ったマット・デイモンとベン・アフレックが見事にアカデミー脚本賞を獲得したことで話題に。また、孤独な精神分析医を演じたロビン・ウィリアムズも助演男優賞を獲得している。監督は「ドラッグストア・カウボーイ」の鬼才ガス・バン・サント。

1997年製作/127分/アメリカ
原題または英題:Good Will Hunting
配給:松竹富士
劇場公開日:1998年3月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第22回 日本アカデミー賞(1999年)

ノミネート

外国作品賞  

第55回 ゴールデングローブ賞(1998年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) マット・デイモン
最優秀助演男優賞 ロビン・ウィリアムズ
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映画レビュー

4.0特異な才能を等身大の人物で描く。

2024年6月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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すっかん

5.0過去のトラウマを持った天才青年が心理学者との出会いで心を開き新しい人生の一歩を踏み出すヒューマンドラマ映画

2024年4月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

スラム育ちの天才的な頭脳を持つ青年は心に大きな傷を抱えている。人を信用することができず、愛し愛されることを知らない。
天才が故に知識だけを並べ、良いところばかりみせようと見栄を張り、嘘をつくプライドの高さ。嫌われることを恐れ、傷つく前に去ることで自分を守ろうとする。
誰もが羨む天才青年は、誰よりも人間らしく弱いところがある。
そんな青年を心理学者が心の交流をして
少しずつ心を開いていく。
心理描写が繊細に描かれ、感情に触れた繊細な内容で何度も涙した。

心理学者が妻との愛を語るシーンでは
本当の愛とは、を考えさせられる。

相手の欠点をも愛し、認め合うことができること。
どんなに才能があっても完璧な人間などはいない。
大事なのはお互いにとって完璧であれば良いということ。

そして、言葉の大切さ。
良くも悪くも、言葉が人に与える影響力は凄まじい。正論を突きつけることが全てではない。
自分が傷つくことを恐れるより相手を傷つけることのないよう考えて、助言や発言をしたい。
そんな強さを持ちたいと感じた。

本や歴史などの知識や情報が全てではないということも感じた。実際に自分の目で見て感じて沢山の経験をする。失敗も沢山する。
その経験こそがどんなに有名な本や偉大な歴史上の人物よりも
唯一無二の素晴らしい人生の物語なのだと感じた。みんな自分の人生の主人公なのである。
今の自分、弱いところも認めて許すこと。自分自身と向き合い知ること。
自分の道は自分で決め、生きたい人生を生きる。
失敗しても良い、失敗や嫌われることを恐れない強さをもつこと。
一歩進むためにほんの少しの勇気を持つこと。

そして、自分が望んで進んだ先には
絶対に後悔はないということ。

たくさんのことを感じ考えさせてくれる
とても奥深い映画。

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Saki

4.5大切な人を大切にするために

2024年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

傑作。
脚本のマット・デイモンとベン・アフレックの頭のよさがすごくわかる。

ウィルに根気強くセラピーを行うショーンもまたウィルと向き合う中で自分の心の傷を引き受ける様がとてもいい。

ウィルの親友も親友足り得ていい人だ。
仲が良くても最終的に肉体労働や非行などにウィルを引き留めるのではなく、送り出す。ウィルの家行って不在だと気付くシーンがとても好きだ。

終わり方もいい。ウィル、スカイラーのもとへ行くんだね。大切な人を大切にできるようになったんだね。

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まぬままおま

5.0素晴らしき数学の世界へようこそ! 才能をどう使うかは自分次第

2020年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

まず本作は脚本が凄く良く出来ているのですが、実は、これはあのマット・デイモンとベン・アフレックの2人が書いているのです。当時は2人とも無名ながら、本作でアカデミー賞の脚本賞を受賞して、この成功が今の彼らのキャリアに大きくつながっているのです。
当時の第70回アカデミー賞は、現時点でも最多受賞記録を持つ「タイタニック」があった年で、そんな中、「タイタニック」が14ノミネートに対し、本作は、作品賞、監督賞(ガス・ヴァン・サント)、主演男優賞(マット・デイモン)、助演男優賞(ロビン・ウィリアムズ)、助演女優賞など主要9部門でノミネートを果たしていたのです! そして脚本賞と共に、ロビン・ウィリアムズが初の助演男優賞を受賞しました。
本作の主人公ウィル・ハンティングは、MIT(マサチューセッツ工科大学)で清掃員をしたりして生計を立てる青年である一方で、100年に数人級の頭脳を持った人物として描かれています。本作のリアリティーの源泉には、ラマヌジャンという1900年頃のインドの数学者の存在があったりします(詳しく知りたい人は「奇蹟がくれた数式」という映画を!)。
マット・デイモンはハーバード大学にいた(中退)だけのことはあって、学問的なリサーチがしっかりしていて、主人公にリアリティーを巧みに与えているのです。
そして、そんなウィル・ハンティングを才能を見出し、その才能に惹かれ翻弄される「フィールズ賞」(いわば「数学のノーベル賞」)受賞者のランボー教授、そして、ランボー教授に頼まれてウィル・ハンティングを更生させようとする心理学者ショーンとのやり取りも深いものがあります。
なぜウィル・ハンティングは素直に能力を活かすことができないのか? その謎を追う過程において、周辺の人たちを巻き込み、思わぬ展開が続いていきます。
「エンディング以降のウィル・ハンティングはどのように生きていくのか」を想像するのも意味がありそうですし、本作には数々の名言もあります。
今この作品を見直して良かったな、と思えたのは、本作でアカデミー賞を受賞したロビン・ウィリアムズが、実社会においては、2014年に63歳で自殺してしまったのです。
当時は勝手に「パーキンソン病や、幻覚が見えたりする(レビー小体型)認知症に苦しんで亡くなってしまったのか」と記事を見て思っていましたが、ショーン(ロビン・ウィリアムズ)の
「そのことだけで私が君の気持ちをわかると思うか? 『オリバー・ツイスト』を読めば理解できるのか?」という言葉の通り、想像でしかないですし、「本当の気持ち」は誰にも解らないものなのかもしれませんね。
3月30日にCNNが、志村けんさんの訃報の際に「日本のロビン・ウィリアムズが亡くなった」と伝えていたので、「パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー」の際のロビン・ウィリアムズが被ってきたりと、さらに多くの感情が去来しました。
学問をモチーフにしながら、様々な人間関係や深層心理などを考えたりできる名作です!

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細野真宏