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映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」 図書館戦争 THE LAST MISSION
劇場公開日:2015年10月10日
解説
ベストセラー作家・有川浩の人気小説を岡田准一主演で実写映画化した「図書館戦争」の続編。国家による思想検閲やメディア規制が横行する近未来の日本を舞台に、本を読む自由を守るため結成された図書隊の隊員たちの活躍を描く。ある日、図書隊・特殊部隊(タスクフォース)の堂上篤らに、この世に1冊しか存在しない「図書館法規要覧」の一般展示が行われる芸術の祭典の会場を警備せよとの指令が下される。ごく簡単な任務に思われたが、その指令の裏には、図書隊の解散を目論む手塚光の兄・慧が仕掛けた罠が潜んでいた。主演の岡田やヒロインの榮倉奈々ほか、前作の主要キャスト、スタッフが続投。悪役となる手塚慧を松坂桃李が演じ、中村蒼、土屋太鳳らが新キャストとして加わった。
2015年製作/120分/G/日本
配給:東宝
スタッフ・キャスト
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2022年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
■図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)に所属する笠原郁(榮倉奈々)は、鬼教官・堂上篤(岡田准一)の罵倒とシゴキに耐え、上官の小牧幹久(田中圭)、同期の手塚光(福士蒼汰)や柴崎麻子(栗山千明)らと共に厳しい訓練と図書館業務の日々を過ごしていた。
そんなある日、堂上らタスクフォースにある指令が下る。
◆感想
・第一作が大変面白かったので、多少警戒しつつ鑑賞した第二弾。
今作の面白さは、手塚光の兄であり、論理的破綻なき男、手塚慧を演じた松坂桃李の存在感であろう。
・第一作と比べると、原作には無い分、飛躍した感があるシーンが多いが、実写化作品としては、秀逸な作品であると思う。
<言論の自由が、制限されつつある現況下、このシリーズの発信するメッセージは重い。
エンターテイメント作品としても一級品であり、第一作と併せて、多くの人に観て貰いたい作品である。
又、言論の自由とは、報道機関が政府に取り入られる事無く、健全に機能する事が大切である事を再認識した作品でもある。>
2022年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
思想・信条、言論など、我々は、色んな自由を謳歌して生きている。本作は、その自由が無償で与えられたものではないことを思い知らされる作品である。
本作は、有川浩の人気小説が原作の第2弾。設定は近未来の日本。前作に続き、本を読む自由を検閲制度で抑圧するメディア良化委員会と、図書館での自由な本の閲覧を守ろうとする図書隊との戦いが繰り広げられる。今回は、良化委員会の圧倒的武力妨害に遭いながらも表現の自由をアピールする展示会に秘蔵の本を送り届けようとする図書隊の奮戦を描いている。
主人公は図書隊・教官の岡田准一。武骨ではあるが、愚直に信念を貫く主人公の生き様を演じているが、存在感が際立っている。格好良すぎるくらいだ。永遠の0、蜩の記、そして、本作と、最近、注目の男性俳優の一人だろう。
本作は、図書隊員達の日常や恋愛模様も描いているが、タイトルが示す通り、全編、戦争映画のような激しい戦闘シーンの連続である。本作を観て、確かに自由に本を読みたいが、そのために、ここまで命懸けで戦うのは大袈裟、有り得ない、と感じる人は多いだろう。しかし、それは間違っている。戦後生まれの我々は、生まれた時から、本に象徴される表現の自由を与えられ、それが当たり前だと思ってきた。しかし、歴史を振り返れば、我々の先達が表現の自由を勝ち取るために、どれ程の多くの血を流してきたかは明白である。我々が謳歌している自由は与えられたものではなく、先達が命懸けで勝ち取ったものである。
本作では、本は表現の自由の象徴であり、自由を勝ち取ることが如何に困難かが、良化委員会の圧倒的な武力の前に満身創痍で奮闘する図書隊員達の姿に投影されている。自由を勝ち取った先達へのオマージュになっている。艱難辛苦の末に勝ち取った自由を守るためには、無関心ではダメですよ、絶え間ない努力が必要ですよ、しっかりして下さい、と我々に示唆している作品である。
2022年6月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
相変わらず。みんな役が素晴らしい。松坂桃李もよかった。関係性ににやにやしてしまう。
設定に納得すれば相当楽しめると思う。エピソード0みたいな。石坂さんかっこよ。
ストーリー 94点
配役 98点
音楽・映像 94点
全体 93点
原作未読。テレビ未視聴。
前作映画、戦闘と岡田純一にフォーカスを当てすぎたため、
作品のテーマやメッセージが伝わらなくて残念。
と、書いた。
今作は、それがさらに強調され
ほぼ全編、戦闘がらみのシーンと岡田准一の戦闘力を
魅せる映画になってしまった。
さらに、(おそらく)完結編のため、恋愛要素も深く描き。
見事ハッピーエンド。
それはそれでエンターテイメントとして正しい。
原作者や監督のテーマがエンタメなら問題なし。
でもそれなら、「表現の自由」を「戦争」を題材にして書いてはいけない。
それこそ検閲対象である。
自由なんだから別にいいでしょって開き直っても、それもまた良し。
今日も、遠くのどこかの国で戦闘が行われ、命が無くなっている。
図書館では表現の自由を求めて戦っている人がいる。
今日も、遠く離れた日本では暖かい部屋で映画を見ていられる。
図書館の外では誰もタスクフォースなんか気にも留めない。
今日も岡田准一はカッコよく、榮倉奈々はかわいい。
明日、日本では暖かい部屋で映画を見ることはできるのだろうか。