劇場公開日 2006年5月27日

GOAL! : 特集

2006年5月30日更新

いよいよ間近に迫ったサッカー・ワールドカップ(W杯)。開催中は映画館の客足も鈍る……と、まことしやかに囁かれるほど、いまや国民的関心事となったW杯だが、逆にこのお祭りを好機と捉え、映画とサッカーの相乗効果を狙うのが、FIFA初公認のサッカー映画「GOAL!」だ。今回は、この「GOAL!」を筆頭に、いくつかの“サッカー映画”を紹介。また、本作公開直前に来日した「GOAL!」の主演&プロデューサーのインタビューもお届けする。(文:佐藤睦雄

W杯とともに盛り上がる、サッカー映画を総まくり

ドイツW杯で第3部の撮影が行われる「GOAL!」
ドイツW杯で第3部の撮影が行われる「GOAL!」

W杯ドイツ大会(6月9日~)まであとわずか。世界中がサッカー一色に染まっている。ここ日本でも、新聞やテレビはジーコ・ジャパンをめぐって大フィーバー。ヒートアップしたこのブームを逃すまいと、映画もまた、サッカーを題材にした作品が目白押しだ。

素直に感動したいなら、国際サッカー連盟FIFA公認の話題作「GOAL!」(公開中)はどうだろう。サッカー選手を主人公にした「スポ根」風の本格的サッカー映画で、イングランド・プレミアリーグの古豪ニューカッスルに入団したメキシコ人天才プレイヤー、サンティアゴ(クノ・ベッカー)が、恋人や家族に支えられ、さまざまな障害を克服して夢のようなプレミアリーグのピッチに立つまでを描くサクセスストーリーだ。

英国フットボールファンにはたまらないスタジアムの熱狂と興奮をあますところなく伝えていて、身震いするほどだ。ランパード、ジョー・コール(以上チェルシー)やジェラード(リバプール)らイングランド代表選手の生のプレイが大画面で満喫できるほか、レアルマドリードのベッカム、ジダン、ラウールらスター選手の“友情出演”も見どころ。

実はこれは、3部作のエピソード1。続く「GOAL!2」(06年公開)では、サンティアゴはレアルマドリードの選手としてUEFAチャンピオンズリーグへ。さらに中田英寿も登場するという「GOAL!3」(07年公開)ではなんと、アルゼンチン代表としてワールドカップに出場するという。ワールドカップがドラマとしてカメラに収められるのは、もちろん映画史上初。主人公サンティアゴの成長の軌跡が全3部作で楽しめるというわけだ。

サポーター側の視点で描く「フーリガン」
サポーター側の視点で描く「フーリガン」

同じプレミアリーグを舞台にしている映画でも、イライジャ・ウッド主演の「フーリガン」(6月17日公開)は毛色が違って、過激なサポーター、いわゆる“フーリガン”の視点から描いている。DVD発売されたばかりの「フットボール・ファクトリー」もまた、過激なチェルシー・サポーターのバイオレントな生きざまを描いていたが、こちらは東ロンドンを本拠とするウェストハム・ユナイテッドの熱狂的なフーリガンたちの青春の1ページだ。

ハーバード大学を退学処分になり、姉を頼ってロンドンを訪れたアメリカ人の青年マット(イライジャ・ウッド)が、徐々にフーリガンとして目覚めていく。実は彼のいとこのピート(チャーリー・ハナム)がそのカリスマ的リーダーなのだ。相手チームのフーリガンたちとの武勇はまるでチキンレース(根性試し)を試しているかのように、壮絶かつバイオレントだ。愛するチームの尊厳のため無軌道な暴力に走る彼らは、生まれながらにして(イングランド代表ではなく)1クラブであるウェストハムだけを愛することが運命づけられている。人生のすべてがフットボールに捧げられる(英国では“サッカー”は禁句)。

だが、実はアディダス、バーバリー、ストーンアイランドといったイカしたファッションに身をつつんで、パブで友情を契り(まぁ、飲む飲む)、昼間はエリート生活を送っている。おしゃれ度でいえば、映画史上初めてジーンズを街着として着た(真紅のドリズラージャンパーも印象的)ジェームズ・ディーン主演の「理由なき反抗」、モッズコートを一躍有名にした「さらば青春の光」と同様、ピートが着るトレンチコートはかっこいい!

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