劇場公開日 2006年5月27日

GOAL! : インタビュー

2006年5月30日更新

取材の前にnakata.netカフェで行われたイベントに出演し、中田英寿選手からユニフォームをプレゼントされてご満悦! サンティアゴを演じたクノ・ベッカーが、「GOAL!」について語った。(聞き手:佐藤睦雄)

クノ・ベッカー インタビュー
「ここまで本格的にサッカーの練習をしたのは初めてだったんだ」

──主人公に抜擢されたのは、サッカーの経験がモノをいったのですか?

意外にもサッカー経験は並程度だという クノ・ベッカー
意外にもサッカー経験は並程度だという クノ・ベッカー

「いいや。サッカー経験はみんなと変わらないよ。(サッカーが国技の)メキシコに生まれ育ったから、そりゃ小さいころ、遊び程度のサッカーをしたことはあったけど、ここまで本格的にサッカーの練習をしたのは初めてだったんだ。音楽の勉強しかしたことがなかったからね。撮影のため4カ月間トレーニングしたんだが、ほんとにハードで、撮影中にも足首や鼻を骨折したし、筋肉を痛めたりとケガの連続だった。足の筋肉を痛めたときは2週間満足に歩けない状態だった(笑)」

──日本には幸いにも、いろんなスポーツを題材にした「スポ根」というコミックのジャンルがあります。家族や恋人の愛を受けて、天才プレイヤーは才能を開花させていくわけです。もちろんライバルの存在がいましてね。

「なら、日本でもきっと成功するね(笑)。エモーショナルなストーリーって、どんな国でも受け入れられるからさ。メキシコでも、夢をもった主人公が困難を克服させていくサクセスストーリーは大人気だよ」

──「GOAL!2」は撮影が済んだのですか?

「『2』は2カ月前に撮影が終了したばかりだ。サンティアゴがあのレアル(マドリード)に入団する。それで、ベッカムやジダン、ラウールらスター選手とともにチャンピオンズリーグを戦うんだ。背番号は“30”。彼はちょっと天狗になるところもあって、それが次の“葛藤”になる。3部作というのは最初から知っていて、ワールドカップで撮影するというのも聞いているよ。ただ『3』についてはまだ出演が決まっていないんだ」

「GOAL!」撮影中の様子
「GOAL!」撮影中の様子

──その「GOAL!3」ですが、なんとアルゼンチン代表としてドイツへ行くんですね。

「まだ脚本ももらってないし、多くは語れないけど、(『1』では出てこなかった)母親の関係で、アルゼンチン代表になるんだと思う。素晴らしい脚本になるはずだ」

──アルゼンチン代表ってのがすごいですね。クレスポ、メッシ、テベス、そしてリケルメら攻撃陣の一翼を担うわけで……。

「ははは、現実的にはレベルが高すぎる話だね(笑)」

──「3」では、日本代表の中田英寿選手も顔を出すとか?

「実はさっきヒデに会わせてもらったんだ。このユニフォームもヒデからプレゼントされたんだよ。彼は(メキシコ代表の人気選手である)ボルゲッティ(ボルトン)ととても仲良しで、今度3人でメキシコでおち会おうって約束をしたんだ(笑)。ヒデは『1』のぼくのプレイを見て、『自分よりサンティアゴのほうがドリブルもフリーキックもうまい』って褒めてくれたよ(笑)。いっぺんに彼の大ファンになっちゃったよ! 今度のW杯ではメキシコ、ブラジルのほかに、ニッポンも応援するつもり」

サンディアゴ(クノ・ベッカー)のプレイスタイルにも注目
サンディアゴ(クノ・ベッカー)のプレイスタイルにも注目

──「1」のプレイシーンでは、具体的に誰かのプレイとかマネしたんですか?

「好きなのは、バルセロナのロナウジーニョなんだけど、天才っていうのはプレイも独創性があるだろう? だから、なるべくこれまでいないようなスーパースターになろうと努めたよ。特に、注意したのはフリーキックだね。ロサンゼルスにいるおばあちゃんまで興奮させるような美しいキックを蹴らないといけないからね(笑)。『2』では、ロナウジーニョ選手とぶつかり合う、クラシコ(レアル対バルサのスペイン伝統の一戦)があるんだ。同じピッチで彼のプレイを見られるなんて、まるで夢のようだったよ」

インタビュー2 ~マイク・ジェフリーズ(プロデューサー) インタビュー

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