ハムネット

劇場公開日:2026年春

ハムネット

解説・あらすじ

「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督が、シェイクスピアの名作戯曲「ハムレット」の誕生の背景にあった悲劇と愛の物語を、フィクションを交えながら描いたドラマ。北アイルランドの作家マギー・オファーレルが2020年に発表し、英女性小説賞と全米批評家協会賞を受賞した同名小説を映画化した。

16世紀イングランドの小さな村。薬草の知識を持ち不思議な力を宿したアグネス・シェイクスピアは、作家としてロンドンで活動する夫ウィリアムが不在のため、3人の子どもたちと暮らしている。ペスト禍のなかで子どもたちを守り奮闘するアグネスだったが、不運にも11歳の息子ハムネットが命を落とし、家族は深い悲しみに包まれる。

「ウーマン・トーキング 私たちの選択」のジェシー・バックリーがアグネス、「aftersun アフターサン」のポール・メスカルがウィリアムを演じ、「奇跡の海」のエミリー・ワトソン、「ブルータリスト」のジョー・アルウィンが共演。スティーブン・スピルバーグとサム・メンデスが製作総指揮に名を連ねた。2025年・第50回トロント国際映画祭で、最高賞にあたる観客賞を受賞。

2025年製作/イギリス
原題または英題:Hamnet
配給:パルコ
劇場公開日:2026年春

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映画レビュー

5.0 強い意志のある作品

2025年11月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「ザ・ライダー」「ノマドランド」と圧倒的な作品から
尊敬に値する監督だ、とあたしの中で位置付けている
強い女性である監督が強い女性を描く
それを強い女が絶賛してまーす♪

東京国際映画祭のクロージング上映ということで
強い女の強い娘がチケット取ってくれて観ることができた
強い母娘は大いに感動して泣いた
TIFFの配信で見たクロエ・ジャオ監督のインタビュー
彼女の惑星をも網羅したような哲学からくる
短いコメントの一言一言にビンビン来て
またふたりでため息ついた…

コメントより
「生と死は自然の営み、リサイクルの一部であることを忘れて、それに抗おうとすると痛みが生じる」
「悲しみは喜びと同じ人が持つ自然な感情である」

劇中のセリフ
「与えられたら奪われる」

あまりにも有名なシェークスピア
その人の創作のベースとなる家族と
その愛と悲劇からあの大作群は生まれたらしい
円形劇場で上演される劇中劇「ハムレット」は幼い息子のハムネットの死によって打ちひしがれた妻アグネスのことを真剣に考えた末の創作、命をかけた舞台
「生きるべきか死ぬべきか」
自然から受けた強い能力を持ってしても子供を死なせてしまい夫をなじるアグネスもその劇に夫の深い愛情を受け取ることができたのでしょう

ストーリーテラーとアート
映画は画面いっぱいに表現されていた
言葉にならんけど、、、
例えば圧倒的な森、象徴的な洞穴、隼、薬草、池
屋根裏部屋、子供部屋、ダイニングテーブル、円形劇場
そう言えば!
インタビューで前作までは地平線を撮っていた
今回は画角に制限を持たせて撮ったと仰っていたな…

最後にハムネットを演じた少年が実に素晴らしかった
あたしも抱きしめたいくらい…

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