ダンサー・イン・ザ・ダークのレビュー・感想・評価
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NO,1 トラウマ映画
この映画のミュージカルシーンは良い!淡々と見せられる暗く、不幸過ぎる現実、弱者として救われない映像から解放されるから…。そしてビョークの魂の歌声には圧倒させられる。流石です。
ただ悪者が平然と暮らして行くのかと思うとかなり胸糞悪い!
ビョーク熱演のラストを迎え、エンディングロールで、何か救える方法が合っただろー!ふざけんな!!と思いつつも、息子を想う母親の愛は本物だなと…
自分の中で、ここまで気持ちが堕ちる映画も珍しいです。
一度は観た方がいい名作だとは思いますが(二度と見たくないけど!)評価が付けづらい…
意味わからんけど話の種にはなる、オススメできる1.5ってことで(笑)
タイトルなし(ネタバレ)
ただただ長く暗いだけの映画だった。
悲劇としてここまで評価される理由は理解できるが、自分の中ではあまり腑に落ちない。
主人公セルマだが、どう考えても他にやりようがあったと思える。どの展開にも救いの手はあったはずである。これは、セルマには病気のことや、息子の手術代を貯金しているという、話すことのできない秘密があったことを理解した上で、である。
救いのない物語では無かったと思える。どうしようもなく救いのない悲劇であったとは、私は思えない。
セルマの周りには頼ることのできる友人がいたはずである。
また、物語の描き方として、周りの友人達の描写、セルマの心情を中の描写とするなら、外の描写があまりなかったことが、わかりにくさを出しているように感じた。
基本、セルマしか映さないカメラだが、セルマの選択、行動に対して周りはどう動くのかは映す必要がないと監督は判断したのかな。
それにしても、あまり、セルマの描写も不十分だったように感じる。
ミュージカルのシーンはとても良かったが、
ミュージカル以外での描写も欲しかった。
全体的に暗いだけで、特徴的なシーンはミュージカルの部分だけ。盛り上がる映画では無いにしろ、オチに惹きつけるための、一つグッと盛り上がるような、感情の爆発した描写が欲しかった。
ただただ暗いだけで、退屈な映画だった。
自業自得
ミュージカルに恐ろしい事は起きないわ
この映画、何故ミュージカルを取り入れたのか。何故カトリーヌ・ドヌーヴが出ているのか。
それは、ミュージカルが持つ大団円的なエンディングに対する強烈なアンチテーゼの為だろう。
大団円!皆んなハッピーでアガる!の対極。
カタルシスを一切排した、あまりにも暗すぎる結末。
トリアーはミュージカルの手法を用いて、皆をダウナーな感じにしてやろうという意地の悪い考え(褒めてます)がある様に思う。
この映画を観て不快だと思ったり、怒ったりするのは、トリアーからしてみれば、実に良い観客なのではなかろうか?
主人公の独りよがりなミュージカル
セルマがもう少し人の好意を受け入れて信頼すべき人を素直に頼り、アドバイスを受けいれていればこんな事にならなかった。
幾度注意されても、仕事中の妄想ミュージカルに耽る癖を止められずミスを繰り返すが、親身になって庇ってくれる友人もいて、
自分に想いをよせ尽くしてくれる男もいる。
なのに彼女はその友人のアドバイスも聞き入れないし、男も突き放す。
強い人間でありたいのはわかるけど、人間一人では生きていけないよ?現に友人がいなかったらとうの昔に解雇されてただろうし。
そしてよりによって息子の弱視を治療する費用を貯金していることを、借金の相談をしてくるような奴に打ち明ける。
そら狙われるわ('・c_,・` )
悲惨なラストだが、こういった彼女の不可思議な行動が頭にこびりついて、可哀想とか酷いとかの感情よりも正直ホッとしてしまった。
作中突然ミュージカルが発動するシーンが何回かあるが、回を増す毎にセルマの追い詰められていく精神を現実逃避のように描いてるようでミュージカルが嫌いな自分もここは圧巻。
ラストの為の終始カメラの手ブレ演出とは思うが、固定のシーンでさえブレさせ、スマホでとったのかな?レベルにしか思えない。
何回も見たいぞ!って作品ではないが、人生で一度は見るべき作品ではあると思う
頑なに…
ドキュメンタリー映画のような現実のシーンと、ミュージカルシーンとが交互に繰り返される。
セルマ(ビョーク)は、工場をクビにならないように、息子ジーンの手術代を稼ぐために、かたくなに目が見えないことを隠す。ミスをして工場をクビになったとき、職場の上司から新しい職場を探すという申し出があったが断った。友人ジェフの送り迎えも断り続けた。セルマは決して人を頼らない。息子を守るために、目が見えないということを友人のキャシー(カトリーヌ・ドヌーヴ)にも隠そうとした。
そして彼女の歌は続く・・・
どこまでも奇妙な作品だった。この作品は別の世界でこそあるものの三部作という位置づけになっておりそれらを観ていないこともあるのかもしれないが、自分には理解できず、ものすごく好き嫌いのわかれそうな印象が残った。
Selmaは息子のためだけに生きるただただ暗い人生を妄想という手段で切り抜けてきた。「ここは静かすぎる。」刑務所でそう言った彼女も、「心の声を聞け」という親友の言葉に遂に決して消えることのない音楽を自分の体内に見つける。そしてそれは彼女にとって「最後から二番目の歌」であり、それを歌ってこの世を去る彼女の舞台に終わりは訪れないのだ。最後にカメラが移動して見せる女性看守の姿は、それを聞き届けた彼女の舞台の観客、そして語り継ぐことで彼女をこの世界につなぎとめる存在なのかな。
しかし如何せんビョークの歌は聞いてもテンションがあがらないので普通のミュージカルのように気分は晴れないし、斬新だという手法の数々もあまり感性的に合わなかった。だいたい目が見えないと知らされるより母が殺人罪で処刑されると聞いた方が息子ショックだろうが。
セルマの目が段々見えなくなって、それが人生を変えて行く様を描いた映...
母親の愛
最高の悲劇だけれど不自然
確かに前評判通りの後味の悪い映画で、最後まで救われない主人公の悲劇的な人生をよく描いていたと思います。
「悲劇を素晴らしく描いた映画」だとは思うのですが、「いい映画」と思うかといえば違うような気がします。
どうしても腑に落ちません。
お金を工面しようと誰もしなかったのはなぜか。あんなに主人公を思って、涙しているのに主人公の医者へのお金がなかったら諦める・・・。死に物狂いでどうにかしようとしないものか。
皆して主人公に同情しておきながら、最後の最後、決して無理難題ではない主人公への最後の希望に誰も手を伸ばそうとせず、「その時」を見届けまでする。明らかに不自然です。現在と貨幣価値が違うとしても、たとえ同じ結末になったとしても、その間に友人達の奔走が映画内で一切描かれないのはどうしても気になります。
そのせいでちょっと無理やり用意された悲劇のように感じてしまうのです。
ビョークの熱演、ドキュメンタリーのようなカメラワーク、個人的にそこは好きですが、後半の不自然なストーリーの流れにもやもやしました。「いい映画」だというのをよく聞くけれど、ちょっと無茶苦茶すぎませんか。
現在、洋画救われないランキング1位
イライラする
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