ティム・バートンのコープスブライドのレビュー・感想・評価
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監督の世界観はやっぱり最高に素敵。
映像が美しくて、目が離せない。
世界観を壊すことなく、
ストーリーが進んでいく。
死者の世界は面白いキャラクターが沢山。
でも、生きている人間の方が恐しい。
観終わって、優しい気持ちになりました。
映画鑑賞というより芸術鑑賞
水色の肌で片目がよく落ちるエミリーと骨の犬スクラップスのキャラクターが抜群に良い。
二人の女性と三角関係になる青年ヴィクターの声がジョニー・デップ、エミリーはヘレナ・ボナム=カーターなのでオリジナル音声でも楽しめる。日本語吹き替え版は、セリフはもちろん、歌も全てが日本語吹き替えになっているので字幕が苦手な人も楽しめる。
全体的に、音や色、造形や動きがすばらしい。
構図が良いし、程よく少なめの情報量で、手作り感があり、じっくり味わいたくなる。
長尺すぎないところも、芸術鑑賞のモチベーション維持の秘訣かもしれない。
内容も、切ないラヴストーリーで満足度が高い。
曲が印象に残らない
ミュージカルとして観ると曲やシーンがまったく印象に残りませんでした。
ミュージカルならクライマックスシーンにもっと楽曲を入れてよかったのでは?
ところどころブラックな笑える要素はあります。
が、観ながら先も予想できてしまったし、ダメダメで優柔不断な主人公や思い込みの激しいヒロイン(?)にまったく共感できずにただなんとなく見終わってしまいました。
短いなら短いなりにみんなで歌うシーンを少し短くしてでももう少し主要人物の感情の機微を見せられたんじゃないかと思います。
ティム・バートンの世界にどっぷり!
ティム・バートンの世界にどっぷりつかれただけで満足!ミュージカル要素もちょうど良くて楽しかった!
現実がモノクロで死者の世界がカラフルの対比は、「あ、リメンバーミーっぽいな」なんて思ってしまった笑
骸骨たちは、メキシコの死者の日さながらのカラフルさと愉快さでとてもよかった!
特にお気に入りなのは、死者の国に落ちてすぐの歓迎ミュージカル!
骸骨たちが骨の楽器を奏でて、小気味よく歌っているのが気持ちよかった!音楽もとても好き!
両者ともに花嫁の心が美しかった。
そして、なぜそんなにモテる主人公!笑
死者の花嫁に関しては、その経歴も含めて不憫すぎて、彼女が誰かと結ばれてほしかった…。
けどまぁ、清々しく気持ちの良いエンドでよかった。
【”死者との恋と生者との恋”切なくも美しいストップモーションラブストーリー。コープスブライドが若者を愛しつつ、身を引く姿が切ない作品。】
■舞台は19世紀ヨーロッパのとある村。
結婚を控えた気弱な若者ビクター(声:ジョニー・デップ)が、ふとしたことから死体の花嫁(コープスブライド)に結婚の誓いを立ててしまい、死者の世界へと連れ去られる。
だが、ビクターには生者の花嫁、ビクトリア(声:エミリー・ワトソン)が居て・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・物語全体に流れるどことなく哀愁が漂いつつも、人間性肯定のトーンが監督の初期傑作「シザーハンズ」を思い出す。
・その人物の人柄を表した造形や美術や意匠も凝っており、更に言えば生者と死者の世界の描き方が巧い。
<死体の花嫁(コープスブライド)が、生者だった時に愚かしきバーキスに騙された事を知ったビクターが彼女の心に寄り添っていく様や、死体の花嫁(コープスブライド)がビクターと念願の結婚をする直前に、自分の想いを抑えビクターに毒入りのワインを飲まさせず、ビクターとビクトリアの手を合わせて上げるシーンは沁みる。
序でにその毒入りのワインを飲んだバーキスの最期もスカッとする。
今作は、切なくも美しいストップモーションラブストーリーなのである。>
ヘレナさんの声!
悲しくて切ない物語。
日本にも『牡丹灯篭』とか、中国にも死者との結婚を題材にした伝承・怖い話はあるけれど、違った展開。
”結婚の誓い””約束””相手を想うこと”ってどういうことか、考えさせられます。
恋に恋する、結婚に恋するみたいなところもあるけど、だからこそのこだわり、想い、人間としての思いやりが溢れていて、素晴らしい。
そんな物語を引き立てるのが、ヘレナさんの声。
どちらかというと低いんだけど、鈴がころころなるような。エミリーの胸の高まり、嫉妬、迷い等繊細さが際立ちます。
最後の決断も、ヘレナさんの声だからこそ、真実味が増します。スゴイ役者です。
パペットでコマ撮りして作った映画とな。
パペットなのに、あの繊細な表情、布の動き一枚の表現。
ヘレナさんのモーションキャプチャー?と見紛うばかりの表情・手の動き・体のくねらせ方等もある。
実写でやると、お伽噺の美しさが鼻についてしまうけど、
あのパペットが演じると反対に真実味が出てくるから、摩訶不思議。
すてきなファンタジーです。
いい映画を見た
ティムバートン映画は大好きだけどこの映画は本当に良い
主人公はいい奴だし、死後の世界の連中もみんないい奴だ
そしてクライマックスからエンディングになるところで「いい映画を見たな」って思えると思う
良い読後感というか余韻に浸れる
御伽話はこうでなくちゃ
輪廻転生だ。ネタバレあり
キリスト教の死にたいする考え方を大きく逸脱している。キリスト教の死は地獄に落ちるか、天国へ行くかの二者選択になるが、このアニメでは、それを根本から描かずにいる。そして、不幸せだった主人公は転生して、話は終了する。つまり、輪廻転生。正に仏教の考え方。実にスマートな映画だ。僕の勝手な解釈だが、概ねそんなところだと思う。傑作だ。
反面教師
ビクターとビクトリア。
それぞれ親があんななのに、良い子達で。反面教師かな?
そこだけでもよかったよかった。(笑)
途中ビクターがコープスブライドに嘘をついた時は、またかよ?!やめてよ〜と思ったけど。
生前も死後も嘘をつかれるなんて可哀想過ぎる。
怒り狂ってもいいくらいだけど、毒入りワインを飲む寸前でやめさせたコープスブライド。
生前も心優しい娘だったのでしょう。
でも、なんであんな奴(金の亡者卿)を好きになったのか…残念でならない。
昔飼っていた犬。
亡くなった祖父。
別れたモノ達との再会。
ありえないことを自然に受け止める人達。
全体的に暗いけど、死後の世界を美化せず、でもカラフルで楽しそうに描いているところがいいなと思った。
みんなが(死を)望んでこの世界に来るのに、みたいなセリフがあったが、死は怖くない、欲にまみれたこの世の方よりもむしろ楽しいよ〜!と。
ガイコツも怖くないよ〜と子供達には少し?安心かも?!
でも2人のピアノの連弾シーンは切なくなった。
ビクターとビクトリアの将来がカラフルだといいなと思った。
ピアノのシーンが良き
見る予定はなかったのに、娘が見たいと言うので鑑賞。
ティム・バートン作品はこれで2作品目かな。
ファンタジー感ありありの映画。
生者の世界はモノクロで、死者の世界は色とりどり。
どなたかも書いておられましたが、もしも死後の世界があんなに美しくて楽しいところならどんなに良いでしょう。
これがバートン監督の頭の中なのかな〜
死者の世界へ行ってしまった人々が、生者の世界へと戻ってきてそれぞれのパートナー達のところへ戻ってきた時のシーンになぜかジーンときてしまった。
花嫁の2人がどちらも良い子で、それもまた本作を観て良かったと思わせてくれるポイントです。
親戚の子供(小学生)にプレゼントして大丈夫か悩むところw
出てくるキャラクターが全員幸が薄そうな顔つきw
主人公も幸の薄そうな顔で、
いかにもトラブルや、死人が寄ってきそうなキャラクターだ。
死者と生者のべっぴんさんに挟まれて、
不運からもがく姿がおもしろかったです。
アメリカならではの、
誇張されたキャラクターの身体特徴とか、
デザインとアニメーション見ごたえありました。
見終わったら、
親戚の子供にプレゼントしようと思っていたが、
今年やっと小学1年生にはまだちょっと早いかな f(^ ^)
ちょっとグロ目のおとなのファンタジー作品でした。
サントラが絶対欲しい!
ティムバートンの立体アニメ。
ちなみに「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」は大好きです。なので本作も楽しみにしていました。
正直期待してたほどじゃないかな。良いところを挙げると皆さんがおっしゃっているように歌は最高でしたね。絶対ツタヤでサントラ借りてきます。絶対アガルこと間違いなしです。これだけのためでも是非ご覧ください。他にもキャラデザも好き嫌い別れると思いますが僕は好みでした。
逆に悪いところを挙げるとストーリーも悪くはないんですが特に良いところも見つからないんですよね。上映時間は70分程と短いのでストーリーが淡々としていても飽きることはないですが後で思い出しても特に何も思い出せないんですよね。
でもティムバートンの独特な世界観が好きと言う方は是非ご覧ください。
死体の花嫁。
最初から気持ちの悪~い感じがした。
なのにティム.バートン独特の世界がおもしろい。
現世を(色なし)あの世を(色あり)にしてあの世を生き生きと描いているところがかなりいい。
最後は幽霊の死体の👰がだんだん可愛く見えてくる。不気味なのに心がキレイだから。
ビクター役のジョニーデップの甘~い声も魅力的。ミュージカルなどころもあって音楽も楽しむ事ができた。(ふたりで🎹弾くところも含めて)
全てがよくできて飽きさせない。👻
ウンパ・ルンパも参加!?
死者の世界からは、人間の世界を「ランド・オブ・ザ・リビング」と呼ぶ。ティム・バートンもジョージ・A・ロメロが好きなんだろうな~と想像できる設定です(ジョニー・デップもロメロ好き)。そして、スクラップスという犬を登場させるところなんて、短編『フランケンウィニー』の犬を思い出してしまうし、彼は犬好きでもあるのでしょう。それほど活躍しなかったのは残念でしたが・・・(レビューを書いた当時はまだ長編が出来てなかった)。
バートンのストップモーション・アニメ(参考:クレイメーション)は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を観てからその才能に感嘆するばかりでありましたが、この『コープス・ブライド』はさらに細かい表情まで描いていて、途中からは人形だなんてことを忘れてしまいそうになりました。没落貴族と金持ちの政略結婚なんてのはありがちな設定でしたが、ティム・バートン独特のダークファンタジーの世界観によって、思わずのめり込んでしまいます。先述のロメロ監督へのオマージュもあるし、タラのテーマを使って『風とともに去りぬ』へのオマージュも見事でした。
『チャーリーとチョコレート工場』の興奮が冷めやらぬうちに発表できるということも、ファンサービスの一環なのであろうか、声の出演者もチャリチョコと随分重なっているので、誰の声なのかと想像するのも楽しいです。特に主演二人の顔まで似せていることは嬉しいことですよね~ジョニデファンの方はどう感じているかは知りませんが・・・
ちょっと鬱陶しく思われるものの、気になるキャラクターのケムンパス(名前教えてください)が忘れられない。もしかして赤塚不二夫へのオマージュか?!
切なくて美しい
何度も見てる作品。短いから見やすい。
めっちゃ盛り上がるシーンはないが、とても切なくて美しい。月の光を見るような映画。切なさよりも美しさの方が勝ってしまう。
途中のピアノが好きすぎて、音楽アプリに入れてる笑
ながら見だったものの…
予想以上に良くて、最後は集中して見ざるを得なかった。
ティムバートン独特のビジュアルが炸裂してるのはいつもの事。
だが、本作は現世(モノクロ)、あの世(極彩色)で分けられているのが面白かった。
ビビットなあの世でのノリノリなミュージカル描写は見ているだけで心地いい。
悲恋の結婚式を巡るストーリーも良かった。
★3.5
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