ストレンジ・ダーリン

劇場公開日:2025年7月11日

ストレンジ・ダーリン

解説・あらすじ

シリアルキラーの恐怖に包まれた街を舞台に、とある男女の出会いが予測不能な展開へと突き進んでいく様子を、時系列を巧みに交錯させた全6章構成で描いたスリラー映画。

シリアルキラーによる連続殺人事件が世間を震撼させるなか、モーテルの前に1台の車が停まる。そこには、バーで知り合ったばかりの1組の男女が乗っていた。やがてその女“レディ”は男“デーモン”に命を狙われ、銃を持った彼から必死で逃げ惑うが……。

ドラマ「ジャック・リーチャー 正義のアウトロー」「パルス」のウィラ・フィッツジェラルドが“レディ”、「Smile スマイル」のカイル・ガルナーが“デーモン”をそれぞれ演じ、「クローブヒッチ・キラー」のマディセン・ベイティ、ドラマ「ブレイキング・バッド」のスティーブン・マイケル・ケサダ、「シー・デビル」のエド・ベグリー・Jr.、「ブラック・スワン」のバーバラ・ハーシーが共演。監督・脚本は本作で注目を集め、スティーブン・キング原作の映画「死のロングウォーク」の脚本も手がけるJ・T・モルナー。「コールド マウンテン」「アバター」などへの出演で知られる俳優のジョバンニ・リビシが、プロデューサーと撮影監督を務めている。

2023年製作/97分/PG12/アメリカ
原題または英題:Strange Darling
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2025年7月11日

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映画レビュー

4.0 巧妙な時間軸操作が驚きと味わいをもたらす

2025年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

この映画は我々になかなか核心を掴ませない。それこそ序盤の思わせぶりな映像やスリラー然とした語り口に警戒心は高まる一方で、さらに追い討ちをかけるようなタランティーノ的な時間軸のずらし。これをやって成功する例などごく一握りであることを我々は経験則で知っている。が、中盤になって何かがバチンと弾けると、全ての辻褄が噛み合って本作にのめり込むように、本当にあっけなく白旗を上げて心酔してしまう自分がいた。「ネタバレ厳禁」な映画なのでこれ以上踏み込めないが、本作を織りなす6章が時間軸を解体されてもなお「追って/追われ」「支配し/支配され」のサバイバル構造を維持し続けているのは本能的に堪能できるポイント。加えて「悪魔を見る」という不可思議な視覚ビジョンも痛烈で、ラストで誰が誰の中に悪魔を見るのかという部分は、当事者の心理を解明する上で重要な部分と言える。独特の風味ゆえ好き嫌いはあるだろうが、見て損はない。

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牛津厚信

4.5 血みどろの物語、カラフルな画面

2025年7月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

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清藤秀人

3.0 意外性への固執

2025年10月30日
PCから投稿

imdb7.0、RottenTomatoes96%と85%。

6章とエピローグで成り立っているが非線形に進む。男と女がお互いを狩る話で、仕掛けの核心はプレデターは女のほうであり男じゃないということ。

いじわるな言い方をすると、前後する時間軸と男じゃない、ことを除けばたいしたことはない。
批評家ウケがすこぶるいい映画で、見てみたら確かに批評家ウケがいい感じの映画だったことで、そんな醒めた感想を持ってしまった。
むろん(わたしのように)つねにRottenTomatoesの批評家と自分の感想を比べてみるようなひねくれた観衆でなければ、予測不能な楽しさを提供する映画だと思う。

批評家評には絶賛がならんでいて、初期タランティーノの躍動とか、リンチやヒッチコックへのオマージュとか、今年最もスリリングな~とか、Willa Fitzgeraldが巧い、などと口々に褒めているが、中には『あるいは人生で何本か映画を見たりニュースを見たりしたことがある人なら最初の 5 分以内に予想がつくでしょう』と述べ、Rotten評を下している批評家もいて、同意するところがあった。
ただし、意外なことになるだろうと予測しながら見る映画は、その意外性にたいして、あたかもじぶんがそれを予想していたという気持ちなるものだとは思う。

プロット的にアレクサンドルアジャのハイテンション(2003)を彷彿とさせるが、あんなにどきどきはしない。なんだろう。ぜんぜんどきどきしなかった。その理由はおそらくだが男側にKyle Gallnerを充てていることで映画が積極的に観衆を騙そうとしていることに由縁すると思われる。つまりプレデター気質の男性役に適合するKyle Gallnerを見た時、観衆は「かれは悪い奴だろう」と予測する。ただし映画をよく見る人がKyle Gallnerを見れば「かれは悪い奴と見せかけた被害者だろう」と予測する。非力かつナイーブに見えるWilla Fitzgeraldが悪辣でタフなのも、映画をよく見る人にとっては、逆に予測範囲内だった。結局映画は最初から「この映画は意外ですよ」と言ってしまっていたようなものだった。
顧みて、6章の順番を351426エピローグとしてあるのも、観衆を欺く目的だったわけであり、そう考えてみると、あんがいこけおどし感のある映画だったと思う。ただし映画は悪くなかった。

知らなかったのだがジョヴァンニリビシは撮影監督もやるそうでこの映画を35ミリで撮ったのも誰あろうジョヴァンニリビシだった。

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津次郎

3.0 鮮血

2025年10月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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なつ あらすじとツッコミ