クリープショーのレビュー・感想・評価
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最恐タッグ
スティーブン・キングとジョージ・A・ロメロ、二人の巨匠が組んだオムニバスホラー。面白さを約束された作品でしたが、さすがでしたね。そこらのB級ゾンビ、ホラーとは違う、深みすら感じさせる見応え満点のオムニバスでした。
少年が夢中になっている俗悪ホラー・コミックの世界が再現される…という設定で、この少年のお話はプロローグ、エピローグで観れます。作品と作品との繋ぎの部分であったり、作中の部分的にも、設定を活かした演出が非常に挑戦的で面白かったです。
各話非常にテンポが良く、難解さは皆無。「感じさせる怖さ」より「見せる怖さ」を重視させたかのようなわかりやすい内容です。俳優達の演技も素晴らしく、特に2話目の植物人間の「そうはならんやろw」という展開に説得力を持たせた演技には感心しました。なるほど、そういう見せ方があったかと。…これ…キング自身が演じてるってマジ…!?
ゾンビはさすがのロメロ。造形、メイクの完成度には安定感があります。そして照明を活かした演出も面白かったですね。ボリス・カーロフが出演していた「ブラック・サバス」もそうでしたが、B級ホラーならではの演出という感じがして大好きです。一歩間違えるとギャグになりそうなところを踏ん張ってます。
これだけベタ褒めしといて星4?なんで?と思われたかもしれませんが、最終話でマイナス星1です。大嫌いなGがメインのお話で、スマホで観ていたのですが思わずスマホをぶん投げてしまいました。なので最終話のみ未鑑賞。というか絶対に観ない。悪趣味にも程がある。こればっかりは許せん。
ロメロ×キングが手掛けるオムニバスホラー
第1話『父の日』
年に一度、父の日に生前からケーキ好きな父が、見るも汚いゾンビになって一家を惨殺していくという作品。
死んでもなお父の日お祝いしてもらいたいんかい!って突っ込みたくなりますが、みんながケーキ作ってくれないから、自分で作っちゃった!な悪乗り具合(笑)
第2話『ジョディ・ベリルの孤独な死』
降ってきた隕石を触ってしまったら、体中(家や街中)がコケがどんどん生えてきちゃうお話。
なんと、若かりし頃のスティーブン・キングが俳優として熱演しているんです!それだけでも、見る価値有ります。ホラーよりも、すこしコメディー入ってますね。
第3話『押し寄せる波』
名優レスリー・ニールセンが悪役で登場。
恋人の元夫から、卑劣な拷問を。砂浜に顔だけだし満潮までジワリジワリと殺していく。その様子を酒を飲みながら自宅で鑑賞というなんとも悪趣味具合。
しかし、殺された者の恨みは彼を逃しはしません!自ら考えた拷問をくらい永遠に息を止める!っと狂い叫ぶ姿は見どころ。
第4話『箱』
大学の用務員が偶然見つけた古い木箱。箱を調べると、中身はサルにも似た怪物と言うお話。
キャーキャー妻にイライラだったので、結末は少しすっきりしましたがね~。しかし、この怪物はなんだったんでしょう?
第5話『奴らは群がり寄ってくる』
警告!!!警告!!!
これは、ものすごい作品です。ホラーの恐怖を越えて憎悪すら覚える内容。すべて本物で、3万匹を使ったとか。
ん?それは何かって???
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ゴキブリだ!!!
うじゃうじゃ、もさもさ、わさわさ・・・。
いたるところからあふれるゴキちゃん。
ホラー云々よりもですよ、ゴキブリ3万匹の破壊力はものすごいものです。
といった、なんとも楽しい5作品なのでした。もうサイコーです!
怪しげなコミック雑誌
怪しげなコミック雑誌の雰囲気だが、作ったのがジョージ・A・ロメロとスティーブン・キング。
全5話からなるオムニバスだが、第二話でキングが主演している。
父の日に墓から蘇る死者、隕石に触れたため体中が奇怪な植物に覆われ...
父の日に墓から蘇る死者、隕石に触れたため体中が奇怪な植物に覆われてしまう男の悲劇、不貞を働いた妻と愛人を干潮の砂浜に顔だけ出して埋めた男に訪れる恐怖、大学の片隅に眠る木箱に潜む謎の怪物、潔癖症の老人を襲うゴキブリの群れ、の5つのエピソード。
【Father's Day】
「ケーキが欲しい」とかボケた爺さんが妻に殺される。父の日に夫の墓参りをしていた妻が突然蘇った死者に襲われる・・・「ケーキが欲しい」と(笑)。怖いというよりも笑える。
【The Lonesome Death of Jordy Verrill】
主人公ヴェリルはスティーヴン・キング。間抜け面した青年だ。隕石を手に入れ、金持ちになれるかと思っていたら、手から植物が生えてきた。そのうち全身から植物が生えてきて、家じゅうも草だらけになってきた。思い悩んだ挙句、風呂に入ってしまい、ますます深刻な状況になって、ついには自殺するという可哀そうな話。
【Something To Tide You Over】
ハリー(テッド・ダンソン)の家に突如不倫相手ベッキーの夫リチャード(レスリー・ニールセン)が訪れる。ベッキーはあるところに閉じ込めた様子のテープを聞かされ、しぶしぶついていったハリー。そこは干潮の砂浜。リチャードに銃で脅され、首だけ出して自ら砂の中に埋まることになった。リチャードはそこにモニターテレビを置いて、ベッキーが同じように埋められ苦しんでる様子をハリーに見せる。
押し寄せる波の恐怖というより、リチャードの残酷さに震えてくるほど。モニターを見ながら酒を飲むなんて人間性を失った鬼だ。しかし、ハリーが言った「復讐してやる」の言葉通り、リチャードは二人の亡霊に脅かされ自ら砂の中に埋もれてしまうリチャードだった・・・日本の怪談みたいな感じ。
【The Crate (木箱)】
北極探検隊、1834年と書かれた大きな木箱。鎖と錠でしっかりと封をされた木箱を引っ張り出したデクスター・スタンリー教授。中から得体のしれない怪物が飛び出してきて守衛のマイクを食ってしまった。続いてチャーリーも襲われ、殺されてしまった。妻を殺そうとする妄想にかられたヘンリーに助けを求めるのだが・・・
ヘンリーは怪物に妻を食わせようと計画。デクスターを眠らせてから、まんまと妻を誘い出し、木箱のある場所へと連れてくるのだ。完全犯罪を成し遂げたヘンリーは箱ごと砕石場へと捨てる。めでたしめでたし?
【They're Creeping Up On You】
会社の経営者プラットはビルを清潔に管理していたが、ゴキブリ退治に夢中。日ごろから人間不信で冷酷無比。ゴキブリも社員も同じように駆除しなければならないと考えているようだ。そんな彼が突如大量発生したゴキブリによって殺されてしまう。
人間のエゴ、愛憎、そんなものが絡み合い、結局は不幸が訪れる。どことなく教訓めいた寓話といった内容だ。
(ほぼ備忘録)
キングxロメロの奇作
ずいぶん昔に1度観て以来だから、久しぶりの干渉。
脚本をスティーブン・キング、監督をジョージ・A・ロメロが務めたホラー映画の奇作。
昔は知らずに観てたけど、本作にはECコミックやコミックコードがやんわり絡んでいるんだね。
面白ホラー
オムニバスのホラー映画で特に第3話『押し寄せる波』がとても面白かった。プライベートビーチで首まで砂浜に埋めて満潮になるとおぼれるようにしてそれをビデオカメラで自宅に中継しているのがとても凝っていて恐怖心をかき立てられた。しかしその後、殺された人がお化けになって主人公のおじいちゃんをびっくりさせるところはあんまり面白くなかった。
オムニバスホラーの怪作
「ゾンビ」で有名なジョージ・A・ロメロ監督とホラー小説の奇才スティーブン・キングがタッグを組んだオムニバスホラー作品です。
最近ではこういう作品が減ってしまいましたけど、
各話が短くまとまっていて軽く観れるのが良いですよね。
全5話の中では、最後の潔癖症の男がゴキブリと格闘する話が好きです。
子供の頃に観て、今でも少しトラウマですが・・・(苦笑)
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