シカゴのレビュー・感想・評価
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おうち-127
とにかくオール・ザット・ジャズ。万歳。
公開当時はガキんちょでした。
大人な内容だろうなと思って映画館に見に行かなかったけど、歌だけは全部聴いて歌っていて、大人になったら観ようと思っていたら、こんなに年月経ってしまいました。
歌とシーンとストーリー、全てが繋がり、心が踊りまくり。
ミュージカル苦手な人でも、腹話術のシーンはこの発想が素晴らしすぎるので見てほしい。
そこを楽しむためには全部観なきゃなのですが。
歌とダンス、犯罪とおしゃれの絶妙なバランス、たまりませんな。これがわかるって、あー私も大人になったなと思う。学生時代なら、ただの犯罪者で終わると思うから。
名声を求めて必死になる姿が儚くて脆いだけじゃなく、切なくて美しく映るのは大人になった証拠のような気がします。
役柄的にロキシーはステージに憧れてるいわば新人で、ヴェルマはすでに女帝。
ラストのダンスシーンでその違いがちゃんと現れてるのがすごい。
レネーは喜々として、やっとスポットライトを浴びられた!って感じで踊っているのに、
キャサゼタは戻ってきた、ここが私の生きる場所というような貫禄さが感じられるのです。
キャサゼタそりゃオスカーとるわって思うし、レネーが崩れる前(失礼)ってこんな可愛かったんだなと。
ステレオ繋いで観ましょうね
途中、電波不調で刑務所シーンの20分カットになってしまったが。
これはジャズのミュージカル。ミュージカルはほとんど観たことないが本作はシンプルに楽しかった。ミュージカルパートの曲もいいし映像もよく、気づけばミュージカルパートが来るとワクワクしてきた。
出てくる人物はろくでなしばかりで実際にこんな人たちがいたら忌々しいばかりだが、軽快な音楽とダンス、映像の力を借りて開きなおって笑い飛ばす力強さがある。
ゴシップ情報の消費の速さや勝ちさえすれば真実なんぞクソ喰らえな弁護士、モラルハザードな刑務所など、風刺もピリッと効いている。
主人公も自己中であざといが、どこかマンガ的でとてもキュートでセクシー。腹話術のシーンはホントにいいね。
蛇足だけど、作中唯一残酷で重い印象を与えるのが縛り首のシーン。何人も射殺されてるんだけどね笑。いみじくも銃犯罪が多い理由の一端が垣間見えた気がした。
CHICAGO
華麗だけど、
シカゴって、どんな街だ!?
良い事なしのミスターセロファン。
ビルコンドン監督が、シカゴでブロードウェイ映像化のコツを得たと言っていたのがよくわかりました!更に立体的に、カメラワークも進化しているドリームガールズのルーツを感じます。
話の内容は、殺人事件が日常茶飯事で、メディアも面白おかしく書きたてていた、当時の荒れたイリノイを舞台に、女性達が犯した殺人事件とその裁判の進行が踊りで表現されています。全体的に、場末感がすごくて、内容への感情移入よりも、見入る作品です。
キャサリンゼダジョーンズはラックスのイメージが強かったのに、ショービジネス特有のはすっぱなヴェルマのイメージが離れなくなるくらいの作り込まれた表情、声色、仕草です。オーシャンズ12の時にはもう、はまり役と思いました。
ヴェルマに憧れる、身勝手極まりないロキシーを演じるレネーゼルヴィガーも、ブリジットジョーンズと同一とは思えない計算高さと、素人っぽさを両立させていて感嘆しました。
リチャードギアはトニー賞を受賞されているだけあり、お安い御用という余裕まで感じます。タップダンスがすごかったです。シンドラーのリストのニーアムリーソンに少し似た役柄の雰囲気です。
個人的には、クイーンラティファが横暴かと思いきや、途中から包容力が溢れ出ていて好きでした。ヘアスプレーの役柄に繋がっています。
ミスターセロファンは最後までセロファンで気の毒でした。
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