「おうち-127」シカゴ かいりさんの映画レビュー(感想・評価)
おうち-127
とにかくオール・ザット・ジャズ。万歳。
公開当時はガキんちょでした。
大人な内容だろうなと思って映画館に見に行かなかったけど、歌だけは全部聴いて歌っていて、大人になったら観ようと思っていたら、こんなに年月経ってしまいました。
歌とシーンとストーリー、全てが繋がり、心が踊りまくり。
ミュージカル苦手な人でも、腹話術のシーンはこの発想が素晴らしすぎるので見てほしい。
そこを楽しむためには全部観なきゃなのですが。
歌とダンス、犯罪とおしゃれの絶妙なバランス、たまりませんな。これがわかるって、あー私も大人になったなと思う。学生時代なら、ただの犯罪者で終わると思うから。
名声を求めて必死になる姿が儚くて脆いだけじゃなく、切なくて美しく映るのは大人になった証拠のような気がします。
役柄的にロキシーはステージに憧れてるいわば新人で、ヴェルマはすでに女帝。
ラストのダンスシーンでその違いがちゃんと現れてるのがすごい。
レネーは喜々として、やっとスポットライトを浴びられた!って感じで踊っているのに、
キャサゼタは戻ってきた、ここが私の生きる場所というような貫禄さが感じられるのです。
キャサゼタそりゃオスカーとるわって思うし、レネーが崩れる前(失礼)ってこんな可愛かったんだなと。
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