訪問、あるいは記憶、そして告白

劇場公開日:2025年4月18日

訪問、あるいは記憶、そして告白

解説・あらすじ

2015年に106歳で他界するまで現役最高齢の映画監督として活躍したポルトガルの名匠マノエル・ド・オリベイラが、1982年に手がけた自伝的ドキュメンタリー。

ポルトガル北部の都市ポルトに1942年に建てられてから約40年間オリベイラ監督が暮らした家を舞台に、家族について、そしてオリベイラ監督自身の人生についてたどる。「アブラハム渓谷」の原作者でもあるポルトガル文学の巨匠アグスティーナ・ベッサ=ルイスがテキストを担当。

オリベイラ監督が自身の死後に発表するようことづけていたため、彼が他界した2015年にポルト、リスボン、カンヌ国際映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭にて上映された。日本では、2025年4月開催の特集上映「オリヴェイラ2025 没後10年 マノエル・ド・オリヴェイラ特集」にて劇場初公開。

1982年製作/68分/G/ポルトガル
原題または英題:Visita ou Memorias e Confissoes
配給:プンクテ
劇場公開日:2025年4月18日

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映画レビュー

3.5 ポルトガルの近代史を知る

2025年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

全くノーマークの作品でしたが、たまたま時間が空いたところにジャストフィットしたので鑑賞しました。
内容的にはポルトガルの名匠、マノエル・ド・オリベイラ監督の自伝的ドキュメンタリーでした。監督が住んでいた豪邸の紹介から始まり、監督の生い立ちや家族のこと、そして映画監督としての経験などを紹介。映像美と音楽(ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番)の調べに載って淡々と抑揚なく進められて行くため、やや眠くなりかけたところで、1963年にポルトガルの独裁政権を支えるパイドという秘密警察に捕まった話が語られて覚醒しました。世界史を知らない私としては、第2次世界大戦後にポルトガルに独裁政権があったことすら知らなかったのですが、お隣りのスペイン同様、大戦前から1970年代まで、ポルトガルは独裁政権下にあったことを知ることが出来たのは、本作鑑賞の最大の収穫でした。

そんな訳で、本作の評価は★3.4とします。

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鶏

2.5 タイトルなし(ネタバレ)

2025年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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りゃんひさ

4.5 やさしい空気、家の匂い

2025年5月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

カニバイシュでオリヴェイラ初体験を経て、
続いて鑑賞。

これを機に、オリヴェイラ監督のことは何にも知らなかったけれど、大好きになり、他にもたくさん観たくなりました。

お屋敷の木花や庭や部屋の絵画や写真や家具が、
彼を断片的にあらわしている。

その人を知るには暮らしを見ればわかる、
という非常にベタな好奇心で観ておりました。

とにかく素敵!

豊かで恵まれた環境に生まれ育った
おっとりした、しなやかでユーモアに満ち溢れた人となりが伝わってきました。

愛ですよ、愛。
カニバイシュも愛の贈り物だったのです。

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青樹礼門

4.0 ドキュメンタリーではない。

2025年5月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

これドキュメンタリーではなく、普通にオリヴェイラ監督の作品ですよ。いつものこの演出だもの。「テキスト担当」がいるわけで。ご夫妻はわざわざ棒読みに近い形で読んでるっぽいし。
これがドキュメンタリーだったらこの監督の作品全部ドキュメンタリーってことになっちゃう。
監督のプライベートな内容であることは確かだけど、自伝と言い切るには断片でしかないような気もする。監督が「オリヴェイラ監督」を演じている面もある。
どんどんグルーブが出てきて、鑑賞者がいつの間にかどっぷり浸かってるのはいつも通り。
しかし奥さんにまで演出かますんだな(笑)

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胃袋

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