「奔放かつ果断」リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
奔放かつ果断
あの光景を目の当たりにしたら人間というものを信じられなくなってもしょうがない。
奔放かつ果断なリー・ミラー。20世紀を代表する女流写真家とのことだが、今回初めて知った。
ケイト・ウィンスレットの体あたりの演技は、リー・ミラーその人であろうと感じさせる凄さがある。特にヒトラー総統邸のバスタブであの写真を撮ろうと思いついた時の表情は、いたずらを思いついた少女のよう。
構図が頭に浮かんでしまったからには、撮るしかない。根っからの写真家のリー・ミラーを感じた。
インタビュアーの質問に対してリー・ミラーが答える。彼女の回想をベースに物語は進んでいくが、ちょっとしたトリックがある。そのことを暗示する会話への引っ掛かりが、大きな余韻を作る。
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トミーさんのコメント
2025年5月10日
共感ありがとうございます。
ヒトラーの別荘で浮かれる士官たち、シビルウォーのラストカットを想起しました、それに対するリーのカウンターパンチ!にも感じられました。
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