チャーリーとチョコレート工場のレビュー・感想・評価
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ティム・バートンの世界
子供の頃、誰もが夢見るであろう。お菓子の家とかチョコレートの川で泳ぎたいとか。実際観てみると何ともグロテスク。あの矯正器具で食事ができるのか?色々な所にトラップみたいな遊び心があり、一筋縄ではいかない楽しさがありました。観終わった後はもれなく、チョコレートが食べたくなります。。。
ウォンカ!最高
気になっていた映画
意匠を凝らした夢の世界に、わざと醜悪なものを混ぜ込む監督の世界観が合うのなら。
甘くて、毒々しくて、ファンタジーのようで、SF要素も入る。
ああ、グリム童話も、イソップ童話も、容赦ない結末が待っていたなと思う。
でも、〇〇だけはハッピーエンド。
チャーリーの物語から、急にハッピーエンドに舵を切る。
ああ、そうか、毒親と、その影響を受けた子どもの話。教訓話?
罵詈雑言を聞かせないように、チャーリーの耳をふさぐ父を始めとして、互いに思いやる家族の元で育ったチャーリー。そのチャーリーの選択。それが…。
己の欲にのみ忠実なモンスターチャイルドと、それを助長する親への結末は、申し訳ないけれど、快く。映画だし。
そして、ウォンカの世界を、ただただ尊敬と愛着の念をもって驚いて喜んでいるチャーリー。1番を奪う気すらなく。そんなチャーリーを演じたハイモア君の笑顔がまぶしすぎて…。
と、子どもたちと役者を見ている分には面白いのだが。
原作未読。旧作未鑑賞。なので、比較はできず。
どこからどこまでが原作に忠実なのだろう。
チャーリーの家の造形、庭園・研究室・ナッツ選別室・テレビ室、エレベーターの意匠は見事。
なのに、歓迎の式典。人形を燃やす必要ある?
単なる観光ではないんだよと、君たちを待ち受けている物はこんなものなんだよと先制攻撃?気分が下がる。
そんな感じで、目の前に広がっている世界観に酔いしれていると、ふっと醜悪さが差し込まれる。
きれいな色に差し色をして、より美しさが際立つようにしているのではない。
場合によっては、自分で自分の作品を踏みにじるような感じ。
これが、監督の持ち味なのだろうか?
役者は手堅い。
子役もその特徴を際立たせる演技。
オーガスタスはどこまでも考えなしに意地汚く。
バイオレットとベルーカ、マイクは憎々しく。
ウィリーの子ども時代は、その、シザーハンズ並みの装着物と相まって、哀れを誘う。
彼らと際立たせるかのように、チャーリーの笑顔がまぶしい。
ノア・テイラー氏と、ヘレナ・ボナム・カーターさんが出てきて、一波乱あるのかと思ったら、とても素敵な両親だった。正直、拍子抜け。でも、鑑賞し終わって、デップ氏相手に包み込むような愛を示せる人を演じられるのは、このお二人しかいないと思うほど、ラストがしっくりくる。
ディップ氏は、相変わらず繊細な演技が素晴らしい。それでいてのコメディセンス。
そして、改めて、こんなにきれいな方だっけと見惚れてしまう。
他にも名優たちが出演されているのだが、割愛。
ただ、ウンバ・ルンバだけは特筆しなければ。それだけが残ってしまうほど。
とても、作りこんだ映画なのだが、ファンタジーに酔うと汚され、ブラックユーモアかと思うと教訓が鼻に着く。教訓話かと思うと、主人公は、実は、ささやかなる盗みをしていたりする。
総てにおいて、中途半端で浸りきれない。それが監督の意図・持ち味と言われればそれまでなのだが。計算しつくして、陰と陽、表と裏を見せているようにも見えず。ただ、美しいものができかけてくると衝動的に汚しているように見え…。
もどかしさが後に引く。
甘くはない
主演のジョニーデップ以外に褒める所がない
色々濃いな〜
終盤の父子の物語も良
90点
映画評価:90点
昔、観た事あったのですが、
内容を所々しか覚えておらず。
ウォンカの新作を観る為にも、
復習の意味で視聴したのですが…
めちゃくちゃ面白いですね!
結構、完璧ってくらい面白いです。
序盤から当たり付きのチョコレートの販売でワクワク、年寄りだと思っていた爺ちゃんは小躍り
その時点で楽しい。
中盤はどんどん脱落していくサバイバル形式。
その一つ一つが気味の悪いミュージカルで、当時の想像できる限りのクソガキやその甘やかした親達に説教している様なスカっとするストーリー
終盤はこの作品が伝えたかった家族愛をメインに、
チャーリーと出会ったウォンカの変化が嬉しくなる
この作品の中には、
嬉しいやら、楽しいやら、ワクワクやら、
これでもかってくらい
ダークで不気味な喜怒哀楽が詰まっています。
全年齢が楽しめる最高の作品でした。
【2024.7.1観賞】
ティム・バートン×ジョニー・デップ が織りなす〝覗いてはいけない?〟世界
一軒家がポツンと浮かびあがった時
周りの全てが変わったとしても
息子の帰りを待つ頑固な父の本心を感じた。
ななめに傾いた建物のベッド兼食卓で
薄いスープをすすりながら笑顔とジョークを絶やさず
思いやりという知恵を分け合うあの家族たちと
心の一番奥底には変わらないものがあったのを知り
ちょっとじんわり。
こどもが大人になるまでの時間と
こどもを大人が育てる時間は
「生きて」いて
「動いて」いて
互いに思い通りにならず
行き違いもあって
それは
多分ぜんぜんふしぎじゃない。
通りすぎたらみえた景色みたいでもあるかな。
チャーリーがどんなときも
大切なものを見失わないでいた姿が
こどもと大人に
チョコより美味しいしあわせのヒントをくれた。
それにしても、数年前に観た作品の
感じ方が変わった…
自分をもうつし出す、というのか…
映画はつくづく面白いなとおもいながら
また〝覗いてよかったなぁ〟と浸る復習でした。
家族の大切さを、知る。
愉快で少しグロくて楽しくて残酷なファンタジー映画。
チョコレート王のウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)は、
ある日床屋で一本の白髪を発見する。死を意識したウォンカは
自分が死んだ時のために後継者を選ぼうと思いつく。
金のお札の入ったチョコを買った子供の5人を選び、
更にその中の一人にチョコレート工場を譲るのだ。
紆余曲折があり5人のうちの4人は脱落して、最後に残ったのは
心優しい少年・チャーリーだった。
チャーリー少年の家はともかく貧しい。
屋根は壊れて、お父さんはリストラ、オマケに父方の両親、
母方の両親の4人の介護の必要な老人4人が、お父さんの扶養家族
なのだった。
食事は肉抜きのキャベツだけ入った栄養価ゼロのスープ。
それでもチャーリーはおじいちゃん、おばあちゃんが大好き。
対するウォンカはお父さんが大嫌い。
歯科医のお父さんは虫歯の大敵の甘いものを憎み、
ウォンカには拷問具のような歯列矯正具を付けさせたのだ。
5人の子供と親の10人が体験する「チョコレート工場の見学会」
そこは摩訶不思議なおとぎの国で、チョコレートの川や、
チョコレートを混ぜ合わせると独特の軽さの出る滝や、
ウォンカの親友のウンパ・ルンパという小柄な種族。
歌ったり独特の動きで楽器を奏で踊る。
ウンパ・ルンパはこの映画のミュージカル担当だ。
結局、意地悪で欲深な4人の子と4人の親は「チョコレート王国」から、
追放される。
そしてウィリー・ウォンカはチャーリーに工場を継ぐように言うのだ。
しかし条件は、
「家族を捨てること」
・・・だったのです。
チャーリーは言います。
「貧しくたって良い、僕は家族の方が大切だ」
それを聞いたウォンカは遠くお父さんを訪ねて行くのです。
そしてお父さんはウォンカの口の中を一目見て、息子と分かるのです。
決して愛してなかったのではないのです。
壁にはウォンカのチョコレート工場のニュースの切り抜きが
所狭しと貼ってありました。
という訳で、家族愛に目覚めたウォンカはチャーリーの家族と仲良くなり、
屋根を修理してチャーリーはウォンカの後継者として工場を継ぐことに、
なった・・・と言うお話でした。
割と支離滅裂というか、
途中で真っ白い宇宙のような透明のエレベーター。
「2001年宇宙の旅」のテーマ曲が流れて、
透明のエレベーターであちこち旅したり、
テレビ画面からチョコレートを配りたい・・・とか、
猿山のシーン(ティム・バートンは「猿の惑星」を監督してるし、)
ウンパ・ルンパの歌とダンスシーンは耳と目に残ります、
強烈にね。
あと、ジョニー・デップの美しさ。
とても40代に思えないスリムで若々しい美貌でした。
観て良かったです。
面白い
久しぶりに観てみました
もう何年ぶりで‥
何回目の鑑賞になりますか?
家族ぐるみでお気に入りの作品です。
当時、BSかなにかで録画したものを
子供達と一緒に何度か観ました。
ですが、あれから10数年は経過しているので
ストーリーなどの内容はほぼ忘れていました。
軸は家族のドラマであること以外は覚えてなくて
こんなにもブラックユーモア色が強かったか。
とか、意外とミュージカルシーンが多いとか
あの有名な作品のオマージュ?(パロディー?)
だったり、忘れていたこと多数でした。
改めて素敵な作品であると思います。
音楽がいい感じです。
ミュージカル楽曲も詞はブラックで曲は佳作なので
そのアンバランス感が興味深いです。
ギターの音がクイーンの音をオマージュしているのでしょうか?
クレジットはされていませんので
クイーンの楽曲ではないですが、曲調まで初期の頃のものに似ていました。
自分としては懐かしい音です。
主演のお二人はとても素晴らしいです。
今回は改めて脇役陣の素晴らしく感じました。
クリストファー・リーさん
ウォンカの父親としての怖さ、とその裏返しの愛情表現
良かったです。
ヘレナ・ボナム・カーターさん
貧しくとも幸せなチャーリーの一家を切り盛りする
お母さん役。なんとかなるさ感がよくて
暖かくて大きな愛情を感じました。
新作「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」公開前に
再度確認しておいてよかったです。
新作がとても楽しみになりました。
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