劇場公開日 2005年9月10日

「心温まる家族愛のお話」チャーリーとチョコレート工場 銀平さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5心温まる家族愛のお話

2010年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

この映画の主軸は、ゴールドチケットを当てた子供たちが工場を見学する事なんですが…

私はこの映画を見て、工場見学よりも、チャーリーとウィリー、二つの家庭の事が印象に残りました。

チャーリーは本当に優しい子なんですよね。自分の夢を諦めて家計を助けようとしたんですから。
そして彼の家族も皆優しかった。経済的な苦しさなどは二の次にして、子供の夢を後押ししてくれた。

そして工場主ウィリーの思い出の中の家族。

経済的な不自由はないのに、有名歯科医師である父が甘いお菓子を禁止していたために、その反動でチョコレートに夢中になったウィリー。
そんな息子が家出する際、父はわずかに震え、うっすら涙ぐんでいたようにも見えた。
父は歯科医であるが故に、甘い物を与えない事が息子への愛情表現だったのだと思います。

そしてそのまま長い月日が流れ、父と息子は絶縁状態にあった。

しかし、父はずっと、息子のチョコレート工場の記事を保存し続け、遠く離れていても息子を見守っていた…。

家族なんて重要ではないと思っていたウィリー。
でもそうではないことを、家族がもたらしてくれる幸福を、ようやく知る事ができた。

この、二つの家族の物語に胸を打たれました。
チャーリーもウィリーも幸せになれて本当に良かったです。

銀平