「家族の大切さを、知る。」チャーリーとチョコレート工場 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
家族の大切さを、知る。
愉快で少しグロくて楽しくて残酷なファンタジー映画。
チョコレート王のウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)は、
ある日床屋で一本の白髪を発見する。死を意識したウォンカは
自分が死んだ時のために後継者を選ぼうと思いつく。
金のお札の入ったチョコを買った子供の5人を選び、
更にその中の一人にチョコレート工場を譲るのだ。
紆余曲折があり5人のうちの4人は脱落して、最後に残ったのは
心優しい少年・チャーリーだった。
チャーリー少年の家はともかく貧しい。
屋根は壊れて、お父さんはリストラ、オマケに父方の両親、
母方の両親の4人の介護の必要な老人4人が、お父さんの扶養家族
なのだった。
食事は肉抜きのキャベツだけ入った栄養価ゼロのスープ。
それでもチャーリーはおじいちゃん、おばあちゃんが大好き。
対するウォンカはお父さんが大嫌い。
歯科医のお父さんは虫歯の大敵の甘いものを憎み、
ウォンカには拷問具のような歯列矯正具を付けさせたのだ。
5人の子供と親の10人が体験する「チョコレート工場の見学会」
そこは摩訶不思議なおとぎの国で、チョコレートの川や、
チョコレートを混ぜ合わせると独特の軽さの出る滝や、
ウォンカの親友のウンパ・ルンパという小柄な種族。
歌ったり独特の動きで楽器を奏で踊る。
ウンパ・ルンパはこの映画のミュージカル担当だ。
結局、意地悪で欲深な4人の子と4人の親は「チョコレート王国」から、
追放される。
そしてウィリー・ウォンカはチャーリーに工場を継ぐように言うのだ。
しかし条件は、
「家族を捨てること」
・・・だったのです。
チャーリーは言います。
「貧しくたって良い、僕は家族の方が大切だ」
それを聞いたウォンカは遠くお父さんを訪ねて行くのです。
そしてお父さんはウォンカの口の中を一目見て、息子と分かるのです。
決して愛してなかったのではないのです。
壁にはウォンカのチョコレート工場のニュースの切り抜きが
所狭しと貼ってありました。
という訳で、家族愛に目覚めたウォンカはチャーリーの家族と仲良くなり、
屋根を修理してチャーリーはウォンカの後継者として工場を継ぐことに、
なった・・・と言うお話でした。
割と支離滅裂というか、
途中で真っ白い宇宙のような透明のエレベーター。
「2001年宇宙の旅」のテーマ曲が流れて、
透明のエレベーターであちこち旅したり、
テレビ画面からチョコレートを配りたい・・・とか、
猿山のシーン(ティム・バートンは「猿の惑星」を監督してるし、)
ウンパ・ルンパの歌とダンスシーンは耳と目に残ります、
強烈にね。
あと、ジョニー・デップの美しさ。
とても40代に思えないスリムで若々しい美貌でした。
観て良かったです。