劇場公開日 2005年9月10日

「シュールなチョコレート工場を楽しむ!」チャーリーとチョコレート工場 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0シュールなチョコレート工場を楽しむ!

2023年12月8日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

幸せ

明日公開の「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」の前に、おさらい鑑賞しました。といっても、かなり以前に一度観たはずなのですが完全に忘れていたので、新作を観るような気持ちで楽しめました。

ストーリーは、失業中の両親と2組の祖父母とともに貧しい生活を送る少年・チャーリーが、町にある世界的に有名なウィリー・ウォンカのチョコレート工場の見学に参加できるというゴールデンチケットを引き当て、他の4人の子どもとその家族とともに工場を訪れ、その中で不思議な体験をするというもの。

最も印象的だったのは、チョコレート工場内のシュールな光景の数々。工場とは名ばかりで、テーマパークのアトラクションのような光景が広がります。しかも、その中で動き、踊りまくる無数のウンパ・ルンパ!統制のとれたコミカルな動きと、毒舌な歌詞で歌いあげるミュージカルっぽいシーンが、妙に笑えます。ちっちゃいオッサンなのに、だんだんかわいく見えてきて、まさにキモカワって感じです。そういえば、こんな感じのシーンを最近どこかで観たなと思ったら、「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」のゆりやんパ・ルンパ!あのシーンは本作のパロディだったのですね。

そんな工場内で、いけすかない裕福な子どもたちが、自分勝手でわがままな行動から、次々と痛い目に遭うのが痛快です。一方で、チャーリーだけは貧しい暮らしの中でも家族への思いやりを忘れず、清く正しく生きています。そんな彼だからこそ、ウィリーから認められ、工場を譲られたのでしょう。描かれる子どもたちの対比は、本作を観る子どもたちへのわかりやすいメッセージのように感じます。

終盤は、ウィリーの家族にスポットが当たります。幼き日に父との仲違いから家出し、家族は邪魔なものと考えてきたウィリー。家族のために工場の譲り受けを辞退したチャーリーの心理は、彼には理解できなかったことでしょう。と同時に、自分の生き方に自信がもてなくなり、改めてチャーリーのもとを訪ね、実家へ同行してもらったのでしょう。実家には、離れていても片時も忘れずに息子を見守り続けてきた父の姿があり、長年のわだかまりがとけ、親子で抱き合うシーンに胸が熱くなります。ラストは、家族と離れることなく工場を譲り受けたチャリーが、家族とウィリーと一緒に食卓を囲むシーンが描かれ、後味のよい締めくくりです。

主演はジョニー・デップで、シュールでファニーなウィリーを怪演しています。チャーリー役はフレディ・ハイモアで、曇りのない真っ直ぐな目が印象的です。脇を固めるのは、ヘレナ・ボナム・カーター、クリストファー・リー、アナソフィア・ロブら。

おじゃる
おじゃるさんのコメント
2024年3月11日

りかさん、共感&コメントありがとうございます。レビューを上げておられないようなので、こちらに返信いたします。
「グッド・ドクター」をご紹介いただき、ありがとうございます。山﨑賢人くんの日本版しか観たことないですが、アメリカ版もあったんですね。機会があれば観てみたいです。

おじゃる
りかさんのコメント
2024年3月9日

なぜか本作のウンパ•ルンバの記憶は無いです💦
フレディ•ハイモア君は、『グッド•ドクター』🇺🇸版シリーズ6で主演、活躍しています。

りか
おじゃるさんのコメント
2023年12月24日

ふわりさん、返信ありがとうございます。
私も皆さんのレビューから、新たな気づきや刺激をもらい、1本の作品を何度も味わっているような気分になり、いつも楽しく拝読しております。これからもよろしくお願いします。😊

おじゃる
ふわりさんのコメント
2023年12月23日

おじゃるさん またまたこちらに失礼します。返信ありがとうございます!
なるほどですね~。
私はこのサイトに登録して日が浅いのですが、皆さんのレビュー楽しみにしております。

ふわり
おじゃるさんのコメント
2023年12月23日

ふわりさん、共感&コメントありがとうございます。レビューを上げておられないようなので、こちらに返信いたします。
私もすぐに内容を忘れちゃうんですよね。ですから、当初のレビューは一言感想だけだったのですが、最近は自分の備忘録としてあらすじも書いています。それがお役に立てたならうれしいです。

おじゃる
ふわりさんのコメント
2023年12月22日

うわ~私も同じく、映画館に見に行ったのに全く内容を覚えていないので、レビューありがたいです!いけすかない裕福な子ども!!いましたね、何となく思い出してきました(笑)

ふわり