「親子への戒め」チャーリーとチョコレート工場 movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
親子への戒め
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久しぶりに鑑賞。
公開当時は、小学生時代夢中で読んだロアルドダールの原作を読んで、チャーリーとチョコレート工場とガラスのエレベーター宇宙に飛び出すの2作が1作の映画になっていて驚いた。
よくもまぁ嫌な子ばかり集まったなという工場見学者達の中で、ただただ普通のチャーリーが残るのは自然な流れ。
必要以上に食べ物やお金を与えて、躾と無縁の親。
子供が自分の夢を満たす道具になっている親。
ゲームはさせるが、人としての想像力を育まない親。
いろんな親子がいけすかない言動を繰り返し、ウンパルンパの歌で風刺され追放されていくのはちょっと小気味良い。
が、ウォンカ自身も、歯科医がゆえ子を思うばかり縛り過ぎる父親から抜け出して、自由な発想を取り戻した背景があった。
厳しすぎても放任すぎても、健全な心身の子供は育たない。過干渉やネグレクトになっていないか、親の匙加減を省みるきっかけをくれる作品。
共喰いや人身売買を彷彿とさせるような描写もあって、この世の闇世界を揶揄しているような印象もある。
でも何よりも、ウォンカのジョニーデップがTMレボリューションの西川貴教すぎて、公開当初ぶりに西川貴教をウォンカにしか見えなくなった。
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