スーパーマン

劇場公開日:2025年7月11日

解説・あらすじ

1938年に発行されたコミックに始まり、幾度も映画化されてきたアメコミヒーローの原点「スーパーマン」を、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」のジェームズ・ガン監督が新たに映画化。

人々を守るヒーローのスーパーマンは、普段は大手メディアのデイリー・プラネット社で新聞記者クラーク・ケントとして働き、その正体を隠している。ピンチに颯爽と駆け付け、超人的な力で人々を救うスーパーマンの姿は、誰もが憧れを抱くものだった。しかし、時に国境をも越えて行われるヒーロー活動は、次第に問題視されるようになる。恋人でありスーパーマンの正体を知るロイス・レインからも、その活動の是非を問われたスーパーマンは、「人々を救う」という使命に対して心が揺らぎはじめる。一方、スーパーマンを世界にとって脅威とみなす天才科学者で大富豪のレックス・ルーサーは、世界を巻き込む巨大な計画を密かに進行。やがて、ルーサーと彼の手下である超巨大生物KAIJUがスーパーマンの前に立ちはだかる。世界中から非難され、戦いの中で傷つきながらも、スーパーマンは再び立ち上がっていく。

スーパーマン/クラーク・ケントを演じるのは、「Pearl パール」「ツイスターズ」などで注目されるデビッド・コレンスウェット。ロイス・レイン役にはテレビシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」で知られるレイチェル・ブロズナハン。宿敵レックス・ルーサーには、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のニコラス・ホルトが扮する。

2025年製作/129分/G/アメリカ
原題または英題:Superman
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2025年7月11日

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映画レビュー

4.5人より秀でた才能をどう使いどう選択するか

2025年7月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

ドキドキ

おもしろかった!!
ヒーローものはあまり惹かれないのもあって、スーパーマンの知識はゼロに等しい状態で鑑賞。

最初ある程度スーパーマンについて文章で説明してくれるけれど、素人には少し早くて理解するのに必死だった。まずスーパーマンが異星人なことに驚き。そして敗北からのスタートに驚き。その時点で私の中でのスーパーマン=超人という固定概念が崩れ去った。なんだか思っていたのと違うぞ?と思わせてくれる最高の出だしだった。

正直、超人的な能力を持っているスーパーマンが悪を倒すというシンプルな話ではつまらないと思っていたので、それが杞憂で終わってくれて嬉しい。
空想の世界なのに、地に足ついた現代の世相をすごくリアルに描いていた話だった。スーパーマンもすごく人間的に描いていることで、とても身近に思たのも良い。

前半は悪役があまりにも悪役すぎて、スーパーマンはメンタルもフィジカルもボコボコにされるしで、耐えの時間が長く、早くこいつをどうにかしてくれー!とムカムカ。だからこそ、そラストが爽快だった。

某アニメで「生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は、その力を世のため人のために使わねばならない。天から賜りし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されない。弱き人を助けることは強く生まれた者の責務」という言葉があったけれど、その言葉が作品を見ている間ずっとその言葉が頭に浮かんでいた。

「スーパーマン」は、この人より秀でた才をどう使い、どう選択したかで道が分かれた2人の物語に思えた。
ヒーローものやアクションものは単純明快勧善懲悪で、ストーリーはシンプルなものが多いと思い込んでいたけれど、この作品は、とても奥が深く考えさせられるメッセージがこもった作品だった。
キャラクターも良かったし、スピード感あふれるアクションも良い。あと躾のなっていない犬が面白すぎてエッセンスになってるのも良かった!

万人にオススメできる作品だと思う。

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共感した! 20件)
AZU

4.0現代の要素が反映されている

2025年7月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

斬新

DCはあまり詳しくないですが、そんな私でも満足できました。

スーパーマンは空を飛びながら悪と戦うイメージが強いですが、ここではSNSの誹謗中傷といった現代の要素を反映させている印象を受けました。ニュースを通した情報操作によって憧れのヒーローから堕落しますが、汚名を返上するために立ち上がって人類を救う物語に惹かれました。

勿論、アクションシーンはかっこよかったです。スーパーマン以外のヒーローも沢山出てきて興奮しました。他には犬のクリプトが可愛く、彼の相棒として見せ場が多かったのも好印象でした。

所々で流れる音楽も爽快でした。明るい雰囲気からジェームズ・ガン色が表れており、ガーディアンズのようなノリにワクワクしました。

久々にアメコミ映画で笑顔になれるぐらい素晴らしかったです。最後にまさかの人物も登場し、今後の活躍がますます楽しみになりました。

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共感した! 16件)
Ken@

2.5ヒーローとは間違えない人ではなく、間違えたあとにどうするかを問われる人

2025年7月12日
PCから投稿

by ジェームズ・ガン(2024年インタビュー)

ゲテモノアンチヒーロー「スーパー!」(2010)のころにツイッター上で性的暴力や児童虐待、ホロコーストなどを軽視するジョークを投稿。2018年保守系のオンライン活動家に拡散される。マーベルはことを重く見、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」の監督を解任。

ガンは「挑発的なジョークだったが、今の自分とはかけ離れている。深く後悔している。」と即座に謝罪。キャストの支持もあり、監督再任。今後は「ショック狙いのジョークはやめる」「愛とつながりを大切にした表現に戻る」と決意し、「GoG Vol.3」を完成。「この映画は、自分を守ってくれたキャスト、そして多くのファンへの最後の贈り物だった」と述べるほどに、愛と絆と希望を描いた作品となった。

そうしてマーベルと契約を完了したあと、ワーナー&ディスカバリーはDCスタジオの再編でガン監督をDC共同CEOに招いた。その責務を背負い、彼は「スーパーマン」を皮切りにDCU全体を率いる立場となった。

この一連の騒動は「過ちを犯した者が本当に学び、成長し、再び社会で価値ある存在になりうるのか」という、現代の「贖罪と赦し」を巡る大きな議論の典型例となっているらしい。

DCのCEOに就任し、質を担保するため、脚本完了前に製作を進めない方針を掲げての第一作。

「スーパーマン」





本作、オレ的には、予告で勝手に信じてしまったジョン・ウィリアムズの「マーチ」が使われていないこと、クレジットも、飛翔、奥行きで引っ張る文字(複数のフィルムを合成して作られたとされる例のヤツ)もちょっとだけで、その点はガッカリポイント。おっさん故に。

ただ、製作時にはそのモチーフと新規要素を組み合わせる戦略(敬意の裏返し)であったとのことで、予告で引っ張られたオレが悪い。(思えば、「電子の要塞」から「マーチ」は存在感なくす)。

映像面だが、荒いCGと画面はある程度の意図を感じるが、アクションシーンにワンダーを感じることがあまりなかった。(もともとアクションシーン、スペクタクルなシーンに強い監督とは思っていない)。もはやアクションシーンでは独自の「スーパーマンならではの」アクションは創造しにくいのも確かだが。

今回は「神」ではなく、実在するかもしれない「青年」としてのスーパーマンを描きたかったガンのねらいはある。ただ「痛い」は結構強調されてたけど「でかい」、「重い」、「早い」、「熱い」、「寒い」といったシチュエーションが設けられたにもかかわらず、今回の「人間」でも「超人」でも、「それ」を感じにくいアクションシーン。

しかし、これらの減点があったとしても、本作には、それを上回る魅力がある。

ガン監督の責務がしっかり感じられる点だ。

今回のスーパーマンの一番の特異点は、彼が地球に送られた理由。序盤、ロイスとの会話で「自身主観の正しさ」を振りかざすスーパーマン。だが母星の両親のデータが復元され、拡散され、地球に送られた真実を知る。そこから傷つき、葛藤し、他人の痛みや社会の多様性を理解しようとする物語。

ガン(スーパーマン)は過去発言の重みを感じ、表現者(異星人だが人間)としての責任をより強く意識する。そこからの、ともに再起する映画だ。

そして映画ファンにも愛と絆と希望に満ちた作品を提供できていることも素晴らしい。

追記

今回のスーパーマン。デヴィッド・コレンスウェット。悩める隣のお兄ちゃん。スナイダー版のカヴィルのシャープな体躯もいいが、今回のテーマでは、コレンスウェットが本当に良かった。

ラストの笑顔がとてもいい。

追記2

ヒーローに限らず。社会人も家庭人も同じだね。

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共感した! 27件)
しんざん

4.0令和のスーパーマンは、迷いながら進む——犬とともに。🐶🦸‍♂️

2025年7月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

斬新

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共感した! 40件)
ななやお