キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのレビュー・感想・評価
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人は肩書きに弱い
若かりし頃の美しいディカプリオによる、美しい詐欺の手口を堪能できる作品。
犯罪ものですが、重たさは一切なし。刑事であるトムハンクスとの追いかけっこは、ルパンと銭形を彷彿とさせ非常に痛快です。
主人公はパイロット、医者、弁護士と職を変え周囲を騙し、信用させていきます。実話ベースの話だとすると、改めて「人は肩書きに弱い」と思いました。ディカプリオのイケメンだけど中身が軽薄そう、という人間性がこの役にはよくハマります。
何でもうまくやる天才詐欺師のディカプリオでしたが、両親の離婚、婚約者の裏切りなど、1番欲しかった〝家族〟という財産は最後まで手に入れることは出来ませんでした。
犯罪映画にしては珍しくハッピーエンドなところもGOOD!
軽妙
にわかに信じ難い話だった。
実話がベースの本作。
作中で語られるエピソードがホントなんだとしたら、彼は16歳の時に高校の教諭を1週間務めた事になる。16歳が16歳を教えているのだ。
結婚したのは17歳で、その1年半の間にパイロット→医師→弁護士と花形の職業を渡り歩いてる。
各職場での人望も厚そうだ。
パイロットの時はホームパーティを開いて、名前を気さくに呼び合う仲間がいるし、わんさか人が集まってる。
ある意味、超がつく程の天才だ。
2週間勉強して司法試験に受かったってのもホントなら、それの証明にだってなりうる。
人の才能って何に発露されるのかホント不思議!
作品的にもデカプリオxトム・ハンクスと豪華。
当時デカプリオが何歳なのか知らないが、13歳〜21歳くらいを演じ分けてる。
13歳の時の走り方とかホントに幼く見えて、惚れ惚れしてしまう。彼らもまた稀有な才能を発露させたお2人なのであろう。
現実味の薄い主人公をトム・ハンクスがガッチリ掴んで現実から逃さないようにしてた感じだ。
スピルバーグの演出も的を外さない。
やにわに信じきれない人物像に、しっかり十代の若者ってテイストを持ち込んでる。
それに対応するデカプリオも流石ではあるのだが、フランスで連行される時の表情や、母親を窓越しに見つめる目、また腹違いの妹に相対した時など、十代の片鱗を十分感じさせる。
芝居のキレはいいし、物語はスピーディーに展開していき楽しかった。
冒頭の犯罪者当てクイズとか、実際あるんだろうか?
色々と理解が追いつかない本作ではあるが、観劇後の後味は悪くない。
オープニングのアニメーションが粗筋だったみたいで、そんな茶目っ気からして監督のユーモアを感じたりする。
Netflixにて数ヶ月もの間、ラインナップから外れてない理由がよく分かる。
なかなか
少し長めの映画にも関わらず、終始惹きつけられました。久々のヒットでした!
実話を基にしたという事だが、とてつもなく地頭が良い人なのだろう。最後は自身の経験から、偽造防止小切手まで作り、毎年きちんと懐に入るように合法的に金儲け。
実話と言いながら作りすぎだろうと思い、Wikipediaで本家を見てみると、もっと凄い人生を送っていた。映画もですが、本人に魅了されてしまった。
実話はすごい
まず最初にこれが実話だと言うことが本当にすごいです。
16歳から21歳の間で、ここまで人を騙せる詐欺師が存在すると思うと、悪質を超えて、すごいと言う感覚にすらなってしまいます。
まず一発目から転向した学校で、嫌味な男に恥をかかすために先生になりきったシーンで度肝抜かれます。
しかも1週間も先生を演じるってすごすぎです。
とても家族が大切な男の子だったのは見てよくわかりました。
父親を尊敬してるし、大好きなのも伝わりました。
アメリカの刑務所にうつされる途中の飛行機で、父親の事故死を知り、飛行機から逃亡し、再婚して暮らす母親のもとへ行ったら、再婚相手との子供が生まれていましたね。
そこでもう自分の居場所がないことを確認し、大人しく逮捕されていきました。
絶対に自分が逮捕すると決めて追い続けた犯人。
そんな彼を捕まえた後、四年もかけてFBIを交渉して、12年の刑の彼を刑務所から出し、FBIの捜査官として迎え入れます。
フランク頭が切れる詐欺師だからこそ、見破れる詐欺事件。
犯人側から逮捕する側になるお話だとはさすがに予定外でした。
ラストでは、カールとフランクはラストにはお互いがお互いを求めてましたね。
君は月曜日に戻ってくる。誰も追いかけてこない。と。
ちゃんと戻ってきた彼も、カールを求めていましたね。
犯罪のお話なのになぜかすごくハッピーエンドでした。
騙されて、婚約破棄された女の子がフランクのことを売ってはしまいましたが、単純にあの子、可哀想でしたね!
そんな彼はいま72歳だそうです。
すごい人がいたものですね。
追いかけっこ
とにかく若い。偽装札を作り続けるフランクとFBIマークの2人の追いかけっこ物語。
そんな関係性でも、だんだんと親子のような絆のようなかけがえのない存在へと変化していく。
クリスマスにフランクが毎年マークに電話するの、印象的だったなぁ。敵なのにまるで電話では友達のようになっていくのだから。偽装札作るの、いろんな偽○○作るのうますぎるけど、逆にそれが悪人を見つける仕事に役に立ち、結婚もして、幸せにいきてるって言うのが素敵すぎるなぁ。
おしゃれなオープニングタイトル
映画の展開がイメージでき、ワクワクする。これだけでも見る価値あり。
映画としてはおもしろいけど、主人公の生き方は行き当たりばったりで、天才ではあるにせよ、どうも合わない。終盤で逮捕されるシーンを見る限り、家族愛を求めていて、看護師の彼女とも温かい家庭を望んだのかもしれない。婚約パーティまで開いて、空港で会えなかった会えなかった彼女はどうなってしまったのか? まわりの人を不幸にしてはいけないでしょ。
イルミネーションとパトランプ
まわりの評判が良かったので期待して観始めたが、期待以上にとても面白かった。
両親の離婚がきっかけで家出した16歳の主人公フランクが、名前と職業を何度も偽って小切手偽造事件を繰り返し、その天才詐欺師フランクをFBI捜査官カールが追うという物語。
フランクの"子どもの顔"と"天才詐欺師の顔"が絶妙なバランスで描かれており、フランクの甘いマスクもあってか人を騙しているのに観ているこっちは嫌な気持ちにならない、むしろ応援してしまいたくなるほど。
物語終盤、飛行機内で父親の死を知らされトイレから逃げ出したフランクが、すでに新しい家庭を持った母親の姿を家の外から見つめるシーンは、庭のイルミネーションと追ってきたパトカーのパトランプ、そして流れるクリスマスソングで何とも切ないシーンだった。このシーンで、フランクがこの日まで追い求めてきた"家族再生への夢"は完全に失われたのだと思う。少し泣きそうになった。
実話だというから驚いたが、フランクとカールの"おいかけっこ"は、楽しくハラハラドキドキ出来るし、作品の随所でいろんな形の愛を感じる温かい作品。人に薦めたくなる一本。
哀愁漂う感じが似合いますよね、ディカプリオ氏は。
才能を活かして上手くやっていく感じが素敵だったけど結局捕まっちゃったのはなあ。
最後は銭形とルパンみたいな友情劇に発展してたし。
久しぶりに”太陽がいっぱい”とか”グレート・ギャツビー”が見たくなってしまった。
今回お部屋を模様替えしてシアタールームにし、これを機にアマゾンプライムとかにも契約してみた。じゃんじゃん色々と観ていきたいな〜と思った、コロナショックにより自粛が続く今日この頃。
堂々と生きること!
フランクの逃亡をしながらの堂々とした犯罪っぷりがたまらん!!
初めは教師から始まり、副操縦士、医者、弁護士などなど様々な人を演じて他の人を騙しながら自分を生きて行く姿がすごく素敵でした。
本当は小切手の偽造は犯罪だけど、思わずフランク!警察に捕まらないように頑張れ👍って応援したくなるような気持ちになりました、笑笑
フランクの生き様を演じているレオ様は、すごくあっていました!
レオ様の演技がすごく上手なので、映画中でもさっき言ったような医者などになりすましている姿や、いろんな女の人を口説いている姿もカッコよかったです笑
この映画を見ると、どんな恥ずかしいことがあっても堂々と自分らしく生きることはどんなに素晴らしいことかということを思わせてくれました。
また、忘れた頃に見たいと思う映画です❤️
まあまあかな
うーん。まあまあ面白いって感じでした。作品の設定からすると、ルパン三世と銭形警部的なコミカルな追っかけあいを想像していたら、予想外。特に笑えるシーンはそんなになかったですね(笑)
ディカプリオはホントにこんなちょっとクズな役が多いし、やらせたらピカイチですね。後半は、ウルフオブウォールストリートのジョーダンとそっくりになっちゃいましたね(笑)まあ、こっちの作品の方が昔の作品ですが。けど、ディカプリオを10代というのはちょっとムリがあるような。
航空会社のロゴ入りの小切手を用意する方法や、とっさにシークレットサービスのふりをする度胸と演技力は見ていて感心するぐらいに、前半はおもしろかったけど、後半にかけては面白みがかけていく。追い詰められたときにテンパる姿がなんともカッコ悪い。。小悪党感が。。悪いことしてるんだから追い詰められても毅然としてほしいですね。まあ、あくまで史実に基づいてるから仕方ないのかもしれないけど。
けっこうおもしろい
制服や身分証でみんな簡単にだまされてしまうのだけど、自分なら見抜けるかと言えば全然見抜ける気がしない。あんないい加減な人間に、怪我や病気を見られたらと思うとぞっとする。厚かましくしてれば割と通ってしまいそうなところが恐ろしい。全部だまして借金でも、大金持ちに見えるし、本当の金持ちと何が違うのだろう。実際の金持ちも意外と怪しいのではないだろうか。人は自分の見たいように見るので、相手にとって都合のいい存在であれば騙しやすい。
大金をどこか穴に埋めていつ逮捕されても大丈夫なようにしておけばよかった。でもFBIで活躍したからそんな必要はなかったのかもしれない。
タイトルなし(ネタバレ)
初邂逅の場面が秀逸。
二人の関係はあそこから始まっている。
奇妙な信頼関係。
最初のうちフランクは見た目よりも幼く見えた。
演出なのか実際そうだったのかは知らないが、それと学校で教師として振る舞ったときのギャップに圧倒される。
天才的な頭脳と行動と、精神面の幼稚さが奇妙に同居している。
ディカプリオの演技はよかったと思う。
実話のとんでもない話
以前観たことがあり、2回目の鑑賞。
FBIの捜査を巧妙な手口ですり抜ける、とんでもない青年のサクセスストーリー。
詐欺師だけれど、結果FBIで働いてしまうのだからサクセスストーリーなのだろう。
高校の教師のなりすましから始まり…小切手詐欺…パイロットまで。
被害に遭った人達、その飛行機に搭乗していた人達の気持ちを考えると、とんでもない悪者でしかないけれど。
大金をくすねて、完全自由な生活を手に入れても、やっぱり一番大切な家族がバラバラでは心は満たされない。
そんな青年の青い部分、いかに巧妙なテクニックでFBIを欺いたのかが、流石スピルバーグ!という快活な演出でテンポ良く進んでいくのでとても面白い作品だと思う(*^^*)
前向きになれる映画だった!!
15年前に観た時は才能があって良いなと言う感想でした。前向きで爽快感のある内容ですが、その反面、単調で長く感じます。父親の為に頑張っているというシーンが度々映りますが、父親には一銭も渡しておらず、おまけに未成年減刑で、振り回されたのは観客だけと薄っぺらく感じました。女性に対する扱いが総じて悪く、逆にこれくらいの距離感が良いのかもと思いました。
タイトルなし(ネタバレ)
鋭く切れる頭を持ち、人を騙すことが天才的に上手い主人公。
頭が良すぎる主人公の、人を騙すようになってしまった原因に「子ども」が見れてよかった。
どんなにお金があっても、どんなに地位や名誉があっても、それで孤独を紛らわすことは出来ない。
死んでいった父、新しい家族がいる母。
自分の帰る場所がないことを悟り、本当に孤独になってしまった主人公、にトムハンクスがいてくれてよかった。
切なくて温かいお話。
好きです。
【仕事でも役立つ!?】アピールの仕方一つで人の見る目を変えられる!
1960年代に世界26ヵ国で400万ドルを
稼いだ詐欺師フランク・アバグネイルの半生を
スティーブン・スピルバーグ監督がコミカルに描いた映画。
物語はアバグネイルが逮捕された現代から始まり
過去の逃亡シーンと今の状況を織り交ぜながら進んでいく。
元々裕福な暮らしで不自由のない生活を続けるアバグネイル一家。
しかし、ある時父親が脱税容疑で資産を没収されてしまう。
一家の歯車がかみ合わなくなり両親が離婚する。
そのショックに耐えられず
家出をするレオナルド・ディカプリオ演じるアバグネイル。
まだ16歳だった。
その後再開した父親から小切手をもらったのをきっかけに
小切手詐欺を働くようになる。
それだけでは飽きたらずパイロット・医者・弁護士など
社会的地位のある職業に成りすまし詐欺を繰り返す。
この犯行を追うのがトム・ハンクス演じる
FBI捜査官のカール・ハンラティ。
ここから二人の追いかけっこが始まる。
追うものと追われるもの。
それぞれの立ち位置を表す表現の仕方が面白かった。
医者に成りすましたアバグネイルが
シェーンというモデル?とお楽しみになる一方で
コインランドリーで洗濯するハンラティ。
しかもおばちゃんが忘れたセーターで
ワイシャツが全部色移りしている(笑)
アバグネイルが優勢だという状況を
ユーモアを交えて表現する監督の遊び心が楽しかった。
こういったコミカルなシーンを取り入れつつも
詐欺師の孤独・不安・疑心や
追う側の執念・熱意・忍耐など
あらゆる感情が入り混じり映画に奥深さを生み出している。
そもそも「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は
家族愛を描いた映画だ。
詐欺を働く本当の理由は失った親の財産を取り戻し
バラバラになった家族をまた一つに戻すため。
そのために一人息子が奮闘する家族映画だという見方もできる。
この映画を見て一番印象に残っているのは
自己アピールの重要性だ。
自分をどう見せるかで、人の見る目なんて
いくらでも欺け、いくらでも思い通りにできるのだ。
本当はパイロットでも医者でもなんでもない。
なのに、そう思わせるだけで周りの見る目は変わる。
人に評価されるには、何かを成し遂げなければ
ならないと思っていた。確かにその通りだ。
しかし他にも方法があることを知った。
自分で自分を演出することで、自分はどんな人間にだってなれる。
ということを教えてくれた。
「自分は〇〇なタイプだから」と決めつけ
行動を制限したり、セーブするのはもったいないことだと思った。
会社で「自分の評価は他人が決めるもの」と教わったことがある。
自分で自分のことをどれだけ明るいタイプだと認識していても
対面した人がうるさいと思えば「うるさい人」になってしまう。
だから相手に合わせた対応が必要だというのだ。
これを「守りの演出」とするなら、
アバグネイルの方法は「攻めの演出」となるのだろう。
逮捕後、通常の生活をするチャンスをもらっても
詐欺師の生活に戻ろうとするシーンがある。
いつしか偽りの肩書や生活に安心感を覚えてしまったのだろうか。
ハンラティの「ウソの生活のほうが楽か?」という
セリフが印象的だった。
ある種、不思議な映画。
主人公は犯罪者なのだが悪い奴としては描いてない。むしろ同情を誘うように設定されている。つまり彼は知的障害者なのだ。自分のやってるとこの悪さが良くわからない可哀想な男なのだ・・・って感じの設定が実に上手くはまっていて不思議な雰囲気の作品に仕上がっている。
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