シンシン SING SING

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シンシン SING SING

解説・あらすじ

米ニューヨークで最も厳重なセキュリティが施されたシンシン刑務所で行われている収監者更生プログラムの舞台演劇を題材に、無実の罪で収監された男と収監者たちとの友情を描いた実話を映画化。主演を、「ラスティン ワシントンの『あの日』を作った男」でアカデミー賞にノミネートされたコールマン・ドミンゴが務めた。

無実の罪で収監された男、ディヴァインGは、刑務所内更生プログラムである「舞台演劇」のグループに所属し、収監者仲間たちと日々演劇に取り組むことで、わずかながらの生きる希望を見いだしていた。そんなある日、刑務所で一番の悪人として恐れられている男、通称ディヴァイン・アイことクラレンス・マクリンが演劇グループに参加することに。そんな中で演劇グループは、次の公演に向けた新たな演目の準備に取り掛かるが……。

主人公ディヴァインGを演じたコールマン・ドミンゴは、第97回アカデミー主演男優賞にノミネートされ、「ラスティン ワシントンの『あの日』を作った男」に続いて2度目の主演男優賞ノミネートを果たした。そのほかのキャストには、シンシン刑務所の元収監者で、舞台演劇プログラムの卒業生及び関係者である俳優たちが多数参加している。監督は「ザ・ボーダーライン 合衆国国境警備隊」などの作品を手がけてきたグレッグ・クウェダー。

2023年製作/107分/G/アメリカ
原題または英題:Sing Sing
配給:ギャガ
劇場公開日:2025年4月11日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第82回 ゴールデングローブ賞(2025年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) コールマン・ドミンゴ
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映画レビュー

4.0Unapologetically Intellectual

2025年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

A heavy prison drama about inmates rehabilitating through theater, Sing Sing was one of the Best Picture snubs at the Oscars. Colman Domingo is well-deserving of his acting nomination. As the story centers around auditions for Hamlet, the Shakespearian energy pervades the narrative, reflecting the characters' struggles as if they are manifested from the scripts in their hands. Such is the power of acting.

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Dan Knighton

4.0人は、変わる

2025年3月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

たとえどんな縛りがあっても脳内は誰しも自由だし、妄想トリップはいつでも可能な訳だけど、でも楽しい事は誰かと共有したらもっと楽しいもんね。共有することで相乗効果で良いこともあるかもしれないし。

人の数だけ違う人生があるけど、誰しも自分の人生しか生きられない。
でも誰かの人生を演じることで、今いる場所から自分を解放して、他者の気持ちを理解したり、知らなかった自分を発見するのかもしれない。
それはきっと檻から出て新しい人生を創る何かにもなる。
この活動は、アートでありセラピーでもあるのだ。

Gの壮大な喪失は、色んな不運が重なった時期だったのもあるけど、良い人が必ず報われるという訳ではないという暗喩もある気がした。

あとこれ、ミュージカルだと思ってたけど、違ったわね。笑
歌って踊っての場面もあるけど、気持ちの表現を歌ったりする訳ではなかった。
人は変わる、を学べる、とても沁み入る秀逸なヒューマンドラマだったよ。

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icco

4.5芸術の素晴らしさを再認識

2025年3月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

中盤から感動してずっと泣いてた。ある瞬間をみんなでイマジンする辺りから…。何でだろう。何に感動したんだろう。登場人物みんな違ってみんな良い、一人一人が尊い、って感じた。芸術って素晴らしい。みて良かった。

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FMov

4.5演じることは、自分と他者を見つめること

2025年1月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

ドキュメンタリータッチでリアリティもありつつ、個々の心情が伝わるストーリー。

周辺の物語や説明に触らず、彼らの演劇プログラムへの取り組みにフォーカスしたことが、この作品を「ただの刑務所内物語」にさせなかった。

日本では、教育現場で演劇が「インプロ」として取り組まれることはあっても、刑務所で更生のために用いられるには、ハードルが高そうだ。
被害者感情に配慮する世論や、担う側の関わる能力、時間不足が指摘されそうだけど、この作品によって、取り組みによる深い意味が伝わってきた。

「他者を演じる」ことで向き合わざるを得ない自分自身、言葉や感情の解釈、主役以外にも重要な役割があること、他者に認められる喜び、感情表現と抑制、他者と共に創り上げる一体感と達成感、大人であっても、こうした取り組みがいかに心の成長に繋がるのか。彼らの合意形成プロセスも、学びが多い。

冤罪は別問題としても、大人でも変わる可能性があること、再犯を防ぐ必要性からも、このプログラムを支持したいと心から思えた(プログラム経験者の再犯率は5%以下)。

そして何より、外に出た彼らが、こうして刑務所にいたこともオープンにしながら「発信したい」と思えたことそのものが、素晴らしい成果じゃないかなぁ。

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Kiki